晴翔×琉惺=それぞれの朝
さぁ実家での家族サービスも最終日、明日からまた更新頻度、あげられるといいな〜短いですがどうぞ。
文字の乱れはご容赦ください。
土曜日、仮入部3回目の練習日。
朝、いつものように目覚め、多少の筋肉痛は残っているものの、もはや生活に支障はない。改めて山本監督が考えた練習メニューの凄さを実感する。
自室からリビングに降りると、母さんの「おはよう」という声が響く。今日の朝ごはんは、ほかほかご飯に味噌汁、ウインナーに納豆。この組み合わせ、最高だ。日本人に生まれてよかったと心から思う瞬間。
「ごちそうさまでした!」
食べ終わった食器をシンクへ運ぼうとすると、母さんが「今日は洗っておくから、早く準備しなさい」と言ってくれた。ありがたくその言葉に甘え、日課を済ませて、ドッジボールの準備をする。
準備が終わると同時にインターホンが鳴った。美桜だ。玄関を出て「行ってきます!」と母さんに声をかける。すると、少し遅れて健太が駆け寄ってきた。珍しく寝坊したらしい。
僕の家は3人にとって集合しやすい場所だから、いつもここで待ち合わせをしている。僕が遅刻したときは、美桜と健太が律儀に待ってくれるから、そうならないように必ず5分前には準備を済ませるようにしている。
体育館へ向かう途中、美桜が「晴翔はパンフレット見た?」と聞いてきた。
「見たよ。色々ありすぎて迷ったけど、いくつか候補は決めたよ」
そう答えると、美桜は「私も何個か決めたから、後でお互いどれか見せ合わない?」と提案してきた。
「いいね!」
すると、健太が「それなら、お昼に晴翔のおばあちゃんのお店に行こうぜ!」と言い出した。もちろん異論はない。おばあちゃんのお好み焼きがお昼ご飯なんて、、、最高だ!
そんな話で盛り上がりながら歩いていると、見慣れた2人を見かけた。琉惺くんと詩穂さんだ。
「琉惺くん、詩穂さん、おはよう!」
僕が挨拶すると、2人も「おはよう」「んっ」と返してくれる。一緒に体育館まで行こうかと思ったけど、琉惺くんが「詩穂とのんびり行くから、先に行っててくれ」と言ったので、僕たちは先に歩き出した。
〜side 琉惺〜
練習のため家を出て、いつものように詩穂と2人で体育館までの道を歩く。
詩穂とのんびり話しながら歩くこの時間が、俺は好きだ。詩穂は聞き上手で、俺が小さい頃から、いつも俺の話をきちんと聞いてくれる。そして、聞いた上で、ただニコニコと笑いながら「そっか……」と言ってくれる。
サッカーを辞めると決めたときも、詩穂は「琉ちゃん、お疲れ様。頑張ったんだね」と言ってくれた。いつも俺の味方でいてくれる幼なじみに、俺は何度も救われてきた。
今日も色々話しながら歩いていると、後ろから晴翔たちの声が聞こえてきた。いつもの3人組で、楽しそうに話している。一緒に体育館へ向かおうかと思ったが、詩穂が少し寂しそうな顔をしているのが見えた。だから俺は、晴翔たちに「先に行っててくれ」と言った。
晴翔たちがだいぶ先を歩き出した頃、詩穂が不安そうに聞いてきた。
「琉ちゃん……よかったの?」
「何が?」
「その……ドッジの子たちと一緒に行かなくて……」
俺は詩穂の頭を優しく撫でながら答える。
「いいんだ。練習でどうせ会うんだから、詩穂は気にしなくていい」
詩穂は昔から頭を撫でられるのが好きだ。気持ちよさそうに目を細めている。少し撫でてから、また体育館への道のりをゆっくりと歩き始めた。
「そういえば……来週は、練習試合って言ってたけど……琉ちゃんも行くの?」
D1とD2を行ったり来たりしている俺は、D1だけの練習試合のときにD2の練習に参加になることもある。だから、詩穂はそれを気にしてくれたのだろう。俺が何気なく話したことを、ここまで覚えていてくれる詩穂に、改めて感心する。
「ああ、来週はD2も合同で行くらしいから、俺も行くと思う。あいつのチームと試合だから、楽しみだ」
そう言って笑うと、詩穂は両手を握りしめて「そっか……琉ちゃん、頑張れ……」と応援してくれた。
少し気恥ずかしくなった俺は、もう一度詩穂の頭を撫でて、2人で体育館へと向かって歩き出した。
お好み焼きをよく書いてますが筆者は今はあまり食べに行かなくなりました。独身の頃は週3は行ってたんですがねー。




