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カラーコート  作者: 真紗
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理論×コツ=ボールを投げるという事

何とか、、出せた〜申し訳ないです。お休みなのに。文字の乱れはご容赦ください。

僕が不安を抱えたまま迎えた金曜日、仮入部2回目の練習へと向かう。健太と美桜と3人で歩いていると、健太が嬉しそうに新しいシューズを見せてくれた。

「見てくれよ、晴翔!これ、色々考えてコレを買ったんだ」

健太曰くドッジボール用シューズと言うものは売ってなかったらしい。

そして購入したのは、バスケットボール用のシューズ、通称バッシュだった。少し重そうに見えるけど、健太は「この重さが逆にいいんだ」と笑う。

「しっかり踏ん張れて、ピタッと止まれる。足首もホールドされてる感じがして、俺にはしっくりくるんだ」

なるほど、そんな違いがあるのかと感心していると、美桜がすかさず「健太、シューズのパンフレットもらってきてくれた?」と尋ねた。健太は「おう、ちゃんと持ってきたぜ!」と言って、パンフレットを美桜に渡している。美桜は「ありがとう!これで私達も色々見れそうだね晴翔!」と嬉しそうだ。相変わらず、僕らのことばかり考えてくれている。

そうこうしているうちに体育館に到着した僕たちは、自分の準備を済ませ、部員のみんなと一緒にボールやコーンを並べていく。準備が終わる頃、山本監督が体育館に現れた。

「こんにちは!」

一番に気づいた健太が、いつも通りよく通る大きな声で挨拶をする。僕たちもそれに続いて「こんにちは!」と声を揃えた。監督は穏やかな表情で「こんにちは」と返してくれ、すぐに木村コーチもやってきて、いよいよ練習が始まる。

アップ、そしてボールを使ったアップも終わり、チーム練習に入る前の水分補給の時間になった。

(やっぱり、まだ上手く投げられないな……)

さっきのキャッチボールでも、僕の投げるボールは不安定だった。何がダメなんだろう。美桜はをそれなりにまっすぐにボールを投げている。一体、僕と何が違うんだろう。

悩んでいても仕方ないと、ちょうど美桜に相談しようとしたタイミングで集合がかかる。そして、前回と同じように一人ずつボールをキャッチして返球する練習が始まった。

僕を含めた4年生のメンバーは、今回は全員ミスなくキャッチできた。琉惺君も少し嬉しそうだ。僕もキャッチは問題ない。けれど、返球がどうしても上手くいかない。すべての球がそうではないけれど、2、3球に1回は変な方向に飛んでいってしまう。

再び水分補給の時間になり、僕は「くそっ!」と悔しさをにじませた。どうすればいいんだ……。

「投げるのは難しいかい?」

後ろから穏やかな声が聞こえ、振り返ると山本監督が立っていた。僕は正直に「はい」と答える。すると監督は、突然ハイタッチをするように手のひらを僕に見せた。

「タッチだ」

言われた通りにハイタッチをすると、監督は「次はそこから動かないで」と言い、少し横へ移動する。僕の体の中心あたりで、また同じように手のひらを出した。僕はハイタッチしようと手を伸ばすが、監督は静かに言う。

「そのまま、左肩が前になるように向きを変えて、ハイタッチだ」

素直に従い、それを何度か繰り返していると、監督は僕にボールを渡した。

「さあ、そのボールを持ったまま、さっきと同じようにハイタッチしてみなさい」

半信半疑でやってみると、驚いたことに、ボールはさっきまでとは比べ物にならないくらいまっすぐ飛んでいく。

「後は、投げたい方向に琉惺君のように反対の手のひらを歌舞伎役者のように見せて投げてごらん」

監督はそう言って、優しく頷いた。

休憩が終わり、全体でのキャッチ練習が始まる。僕はさっき教わったことを一旦頭の隅に置いておき、目の前の練習に集中した。前回よりもみんなの動きが揃っていて、特に健太は新しいシューズのおかげか、滑ってバランスを崩すことが極端に減り、動きがさらに安定している。僕たちもタイミングが合わせやすくなり、集中して練習に取り組むことができた。

前回の練習より少し早めに終わり、再び水分補給の時間になった。健太にシューズのことを聞くと、「すげぇよ!本当に思った通りに止まれるし、足首がすげー楽だぜ!」と興奮気味に教えてくれる。やっぱり、道具って大事なんだな。

そんな話をしていると、今日はチームメイトとペアになって、アタックとキャッチを交互に行う練習をすると知らされた。

ルールはこうだ。まず、アタックを打つ側がボールを頭上に掲げてスタート。センターラインまで助走してアタックを打ち、すぐにキャッチラインまで戻る。キャッチする側は、ボールをキャッチしたらそのままセンターラインまで走り、アタックを打ち返す。これを繰り返すのだ。

僕はなぜか、琉惺君とペアを組むことに。練習は琉惺君のアタックから始まった。しっかりと助走して放たれたボールは、相変わらず綺麗なフォームから放たれている。

(すごい勢いだ……!)

木村コーチの球と同じくらいのスピードなのに、なぜか取りにくい。不思議な感覚だ。回転の差かな、なんて考えている間に、僕はしっかりとボールをキャッチした。

次は僕がアタックする番だ。山本監督に教えてもらったことを意識しながら、助走に入った。そして、ボールを投げた、と思った瞬間、またもや上履きが脱げてしまった。

投げたボールは、思った通りのまっすぐなコースへ飛んでいく。そのボールを見送った後、僕は転がるようにド派手に転んでしまった。慌ててみんなが心配して駆け寄ってくる。

けれど、僕にとってはどうでもよかった。だって、まっすぐ投げられたんだ。それが嬉しすぎて、転がったまま僕はガッツポーズをしたのだった。

今日は焼きそば、寿司とたらふく食べたので明日調整ですね、頑張って筋トレしないとな。

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