忠誠心とはなんでしょうか
「入れました!」
「そうだね。それでは、これで仮入学はできました。この後のルビーくんの魔力の検査や魔道具の支給などをする予定を取りたいと思いますが」
教授は私たちの名前を確認して頷く。そしてそれを職員さんに渡した。
「そうですね。まだ秋の正式の入団までは時間があると思いますので、私も時間が出せると思います」
「私1人で来ても別にいいけど」
「いや、お金を払うのが私だ」
「そっか」
ルビーは頷く。
私は最近の仕事のスケジュールを考えて、問題なさそうな週間を示した。
「はい、その時期まではルビーくんのものを準備するに別に問題ないと思いますね」
「よかったです」
「それでは、本当に生徒としての登録や物品の受け入れなどはその日に行われますので、今日はこのまま終わりました。長い間お疲れ様でした」
「ありがとうございました!」
「ありがとうございます。よろしくお願いします」
書類を持たせた職人さんは多分火の堂の事務室に行って、私たち3人は門に戻る。
「でも、わりとあっさりですね!実はマギアになりたいって曖昧に思ってたけれど、このようにすぐ登録ができるとは思ってませんでした」
「火の堂もそうで、マギアはいつも人手不足だよ。堂の建物で扱える魔力リソースの管理や、魔力素材の精製、魔道具の手入れと魔術的な細工などもギルド員としての仕事に含まれると言ったよね。それと同時に各地に派遣されるマギアが多いんだ。何人いても足りない」
「なるほど」
ルビーは頷いた。火のマギアだって、全部が兵士のように消費されるわけではないんだな。
「それでは、今日は来てくださって改めてありがとうございました。
つぎの時まで待ってます。他の人になるかも知れませんけど」
「え〜そうですか」
「まあ、多分俺がまた担当するかも知れないけど、人生わからないことだらけだ」
「はい」
「それでは私たちの証書を返したいと思います」
「受け取りました」
火の堂の訪問人としての資格も返却し、私たちは家に戻る事にした。
「はあ」
「どうした」
「本当に自分のわがままでことがすすんでもいいのだな、と思って」
「そうか。人らしいな」
「人は別に自由じゃないけど。……でもオートマトンのあれこれよりはましかな」
「そうだな」
「あのドルイドさんは見ないな。珍しい髪色だからいたら見えたと思うんだけど」
ルビーが写の記憶で見た人のことを言う。
「薬師のステラ・ロサさんな。たしかに何がどうなってるか、白髪が光っているという、珍しすぎる特徴の人だから、まあ、今日は薬草の取りに行ったとかではないのかな。元々職場も違うはずなのだ」
「そうか。まあ、ギルドはめちゃくちゃ広いから」
「広いし、人が多い」
「うん。いい感じだった」
「先の……せんせいの話では、火のマギアになったとして、すぐ戦闘に連れられて武器のように消耗される感じではなかったな。それは気持ちがよかった」
「あ、それはそう。既存のマギアよりはずっと違う。あれかな。平凡の兵隊にフラマの需要がそんなに絶対的ではなくなったんだ」
「そうかな」
「非凡使いが平凡の社会に生きるには2つの条件が必要だな。理解できないこと、だという前提を無視できるようにすごい効果があること。そして、理解できないよりもっと大事に、気持ち悪くないことだ」
「後者はクリアできてる」
「そう。私はまだ別に魔術理論の歴史的な背景などを学んではないけど、アルベルト・レグノが知ってる。別に魔術は『魔のもの』ではないんだ。
前者。『理解できない分圧倒的だというよりは、普通にやられるとやられる』」
「秘術はものもの集中力の凸凹があるし、しかも魔術師はどんなに『魔力』が優れても普通の人間だからな」
「うん、たぶんそのためじゃないかな。フラマもほか色んな仕事があるのは」
「ルビーは戦果をいっぱい稼ぎたいとかは思ってないのかい?」
「当たり前だ。それは機械の生存本能に逆らうし、そして……人のマギアの子供としても険しくて避けたいことだ」
「そうだったな」
「そう言う気持ちはマギアも人間の兵士も同じはずだ。
実は兵士みんな領主がやらせるから、その分税金がめちゃくちゃだからやっていくこと。偉いさんの家門への忠誠心とか愛郷心とかは作られたものだ」
「いや、愛郷心は普通に強いぞ。それはナワバリだからな」
ルビーはちょっと頭を傾けて、納得する。
「確かに、前言撤回だ。人は故郷を大事にする」
「だからそれを守りたくて、お金のことと結合して忠誠心などが組み立てされるんだな。その他は、まあ……」
「騎士道の文学に憧れを持ったり」
「そう、その部類も随分多いな。多分絶えないぞ」
家に着いたので、ルビーは勢いよくドアを開いた。
「マギアさんが戻った!そして地下室の投票はどうせ戻って入れた方がいいと思って保留した!」
「何を偉そうに。でもよかったな。まだ仮の入学としてすぐマギアたちに受け入れたもんだ」
みんなが家の具材を使って地下室に家具などを配置していた。
「おかえり、レグノの旦那とルビーちゃん」
「リソ」
鼻と口のところに布を巻いたリソくんが現れた。




