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地下室のこと

「よかったじゃない。凄いよ」


「リソとみんながやりたいようにやってみてもいいと言ってくれたからだ。幸いに、火のマギアとしても戦場に出ないお仕事も多いらしい」


「そうか。そう言うのは安全だね人、できる限り長生きしたいもんだ」


「どっちに配属されるとかは私が決めれるものではないと思うけど。でも少しはましだった」


「うん、確かにサファイアが写の記憶に残したコメントのように、マギアが普通に人の体からこそ、そんな奇妙なチカラがなくても戦争が別に変わらない、という理由で火のマギアの需要が少し少なくなっているのかも知れないな。

でも、それは逆に言うとお仕事の値段が落ちることにもなるのでは」


「象徴性があるから大丈夫だ。そして、どうせ秘術に対敵する非凡使いは必要だ」


「サファイア」


人としての緊張を抜いて、ガチャガチャと着替えをするルビーだった。


「非凡のものも非凡使いも共通規格であるスフィアや属性など。そういうのは人の運命を容易く破って曲げることができる。

つまり、あり得ないことをして『そうなるはずがない』局面に状況を変えてしまう。

それは、またエーテルの変動でもあるので、その能力の効果やわざの意図そのものを打ち破るためにも非凡使いは必要だ。まあ、どこかにいる以上にね」


「普通に怪物に対敵する人も必要じゃん」


「いや、ここからまた長くなるのか……ルビー、いったん場所を決めるよ。サファイアも。話を伸ばした僕が言うにもなんだけど、優先順位でいくぞ」


「承知」


「そうだった」


私たちは昨日まではなかった、リビングからの作業室のところに、もういっこ階段で拡張されてる地下室に降りてみる。


「構造はあまり変えてないな」


「もともと僕とトパーズがカタチは掴んでいたから。先代が適切に具現してくれていま住むにはぜんぜん問題ないし」


「そりゃまあ、そうだろうけど」


(わたくし)たちが地下室の周りを見ると、アルミナが作ってた「ライト」も2つに増えていて、共同の作業室のような区分ができていた。


「壁とか要るのかな、個人のことで気にすることがあったら」


「元々『写の記憶』で繋がってるから、別にいいんじゃない」


「まあ、必要になったら後で考えよう」


「寝る時だけ使う子も、元々ここで住まない子もいるかも知れないし、そんなに6人の個人の部屋が必要だとかそんな感じではないだろう」


「エメラルド。

でも私は家から通う事にいったん決めてる。もちろんマギアとして他の地方に行くこととかは多々あるだろうけど、いったんここから魔術ギルドに通うよ」


「そうね。でも君だけじゃなくて、じぶんもどこの画室を探してみるかによって、毎日家から通うよりは仕事場で生活する方がいいかも知れないし。

そして、他の子だって……元々長旅になるジェードだっているのよ」


「確かにそうだ」


「それでは後継機の全員揃ったということで、生活する……まあ、ベッドの位置を決めようよ」


「うんわかった」


6人が位置を決めている間、私はリソくんに話をかける。


「ここ、悪くない感じだな。自分で増築してこう言うのも自画自賛のようなものだけど」


リソくんが同意するジェスチャーをした。


「いい感じ。うちだけが個人の空間があるのは今も同じだけど、いったん広さは同等になった。

旦那、ルビーがマギアになるのはどうだった?」


「そうだな……マギアの人がわりと好意的だった」


「それって、レグノの旦那が知ってる魔術ギルドに比べてなんだよね」


私は頷いた。


「もっと余裕がない感じで、だからこそ『普通の人間は理解できない魔力の境地』とか言い出す人が多かった。だけど、今のマギアたちは火のマギアの方もぜんぜんそんな感じではなかったな」


「そうだったの」


「元々エーテルを見て聞くことができなかったら、本当に見えても聞こえても感じれてもないから、そのように隠匿してもまるで意味がわからんな、と思ってたけど、ギルド、もしくは聖堂の誰かもそう思ったらしい。

今はいい意味でも悪い意味でも『非凡の技術者』という感じがした。それは話しやすくて理解しやすい」


「そう。ならウチもやはり『錬金術学会』っていい商売相手として魔術ギルドを思った方がいいと考えます」


「錬金術師とはもともと取引先があると言うからな」


しかも、今日知った「非凡ハンターとの取引」がある以上、魔力素材の扱いは割と火の堂もありえると思ったのだ。


「うん。そして今はルビーも仮の?入学ができたところだし。ちょっと親しく感じるかも知れない」


「そうか」


6人はすぐ自分たちのベッドの位置を決めたようだった。


「やはりこういうのは直接見て決めるべきだから」


「フィードバックしないとな」


トパーズが言った。


「なら、それぞれの寝具を持ってきて。

元々代替の保管のために保たれている場所だから、湿気とか気にしなくても快適そうだ」


私もみんなを手伝う。実はたんなるオートマトンとしてはみんな代替(スペア)を基盤に宿っていることはわたくしと同じだけど、体も小さいし、ものを移るにはコツが必要だからだ。

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