順番に次の子たちの体を作ろう
「そして、人間に化けることは容易くて無難にできる技だから、その間の自動人形って、別にどこから来たのかわからないだけで普通の人と同じだ。あえてばれたいとかではない限り平凡の人は区分できない」
私はそろそろ「ルビーちゃん」の体は金属の切り替えができたと思って、椅子を持ってきて座らせることにした。
「ふむ、確かに先までと材質が違うだけで、大分雰囲気が変わります」
「そう。こう見るとぜんぜんわたくしと同じ系統の人形に見えないじゃないか」
「いや、それは普通に家族に見えます」
「そうなのか……」
「あ、話を切ってごめんなさい。
人に化ける話ですね」
わたくしはその次に「サファイアちゃん」になるだろう子を作業台に上げる。
「そう、人に化けること。きみも昔話などはわりとよく知ってるから……覚えてるから、聞いてると思うけど……
もともと怪力乱神は人に化けるのは基本だ。そして、それも非凡のものとしてのプライドが許せない怪獣などはその限界があるんだ。『もう耐えられない!人間なんていやだ』と正体表した、ということになっちゃうのだが」
「なんか動物が人のふりをしたのにワンちゃんが嗅いで噛んだとか、悪魔が人のふりをしながら教会にも出ようとしたのが、聖人にばれたとか」
わたくしは頷く。ふむ、どうしたら「水属性を扱う機械人形」になる?
「そう、そういうの。
それらは個人が怪力乱神として持ってる属性、そして体と誇りを持つ心の仕組みが人『ごときに』合わせる事が気に食わないから時期に『やってられねえな』になるのだ。
でも自動人形の生存戦略は『潜んで学ぶ』ことにMAXを打ってるものだらけなのだ。たぶん」
「たぶん……」
「それで、もし人として死ぬことになったらどうなるか?それは『人として死ぬ』だ」
「ええ……そうですか」
「そして、普通に平凡の人よりは体の耐久力がいいので、亡骸が盗まれたように……人の見る目がない間を狙って逃げる」
「そして他の地方で新しいライフを再開しますか」
「その通り」
リソくんは別にそんな生き方を「可哀そう」とか「変だ」とか言ってないから好きだ。
ただ聞いて学ぶ。納得して興味を持つ。
「ふむなるほど。
そして、レグノの旦那もそんな経験が多いし、そして自分の体を動かす仕組みと共に、体の部品がないと困るから、世界の処々にいっぱいの代替を潜んで、今も生きていますと」
「そう。この子たちもこれからは同じくだ。
例えると、ルビーくんはいったん終わって、こっちはサファイアをコアにするサファイアだな。なら水関連のおしごと」
「そうですね」
そう答えながら、リソくんはちょっと思いついたように水を飲んだ。
「わたくしの経験と合わせると……普通に漁師なんだが。
いつも船のお仕事は危険なもので、事故るとしょうがない。事故に逢った時は、『いつ陸地にいけるのかな』と思いながら、その体のままで浮いたり水の底をあるいたりすることができる」
「それは大変そうだ」
「そう。それも別にいいけど、それ以外も『あたらしい体に移る』という選択肢もあるのが自動人形だ。
普通にこの場合の元の体は人として死ぬのも出来るのだ」
リソくんは2番目の素体を見て言った。
「ふむ、確かに『海辺の街に、行方不明になること』も多いし、逆に『いつどこから来たかもしれない職人』も多いはずです。身分を隠すには良い所かも知れない」
「まあ、このような場合にいちばん問題なのは、身分、それに付く資産とかだな」
「『もう死んでる人が戻ってる~~~???』になっちゃうからですか」
「そう。この為に自分だけ知ってる秘密倉庫とかを作ってそこに金貨とかを潜んでおくのもいい方法だけど、それを誰かがパクるとかもぜんぜんありえる話だから完全ではないのだ」
「パクられたこともあるのですか?」
「あるな……」
「辛いですね。
で、自分の身分を軽く変えて、他の非凡のものとも違ってずっと潜んで生きることもなんとなくわかりました。
体のサイズはどうなります?」
「それは自分がどの立場になりたいかに基づいて、作り直すこともできるし、今持ってる体の見た目を調整することもできるな。
基本はなりたい普通の人の年齢とかになれる感じだ。
だからこの子たちがどの年齢を欲しがるかは今のわたくしたちは知る術がない」
「自由だな」
「これはちょっと話が変わるが、
どう考えてもこのように化けることができて一緒に混ざって生きることもできるから、これはどう考えてもわたくし機械人形たちも普通にこの世界に住んでる人みたいな、普通の生命ではある」
「そう、それも当たり前ですね」
「うむ。
放水か……いったん基本の素体から木材の種類を水に腐らないものを後処理をした方がいいかもしれない。金属は錆止めが難しいもんだ」
基本は雑談は暇つぶしにしてるだけで、今のメインはそれぞれの素体を改造することだ。
リソくんもすぐ「水属性」の話をした。
「旦那は草木のエーテルを扱う事ができるから、草木の……水を吸って自分のチカラにすることが水属性となんか機能が合う可能性もあるんじゃないでしょうか」
「そういう能力ができたら熱いだろうけど、私は別に草木として水を吸って成長するそんな感じのものではない。
でも、怪力乱神は本当に色々あるから、それはこの子が自分でやってみないとわからないことだ」
「まあ、ならただ先言った通り『水に腐らない処置』で」
「それが多分無難だろう」
わたくしは最近の「毒殺屋敷」の時も活躍した染料を探した。




