人、向いてない事考えてもしょーがない
そろそろ土の堂も風の一部も届いたところかな。ギルドの他の人たちも、自分の締め切りなどがそんなに厳しくない人は、結構庭に出て馬車が届くのを見てた。
「なら『は!この子怪しいかも』とかは考えずにフラマとして真剣にいます。そういうのはギルドのもっと得意な人に任せます」
ミカエル・グエラは少し笑った。
「それがいいよ。
人にはいろいろの立場があるし、それでもマギアで同じフラマなら仲間なのも事実だ」
「そうですね」
引率のせんせいは頭をちょっと傾けて、100%納得してはいないけど同意してる、「すごいやつを集める」方向性について聞く。
「マギアは根の根を探すとみんなが孤独だ。マギアの名家のように似たような才能がある子が生まれるところもあるけれど、大体はエーテルを見て聞くことができない家で生まれて育つ。社会も、非凡狩りだ魔女だなんて物騒だし、人たちが動く根本は結局非凡の物事などわからない人がメインになってるから。『おまえ、怪しいな!!!』とあえて俺たちが気にする必要がないということだ。そういうのはもっと上手い人に任せよう」
「わかりました」
「ただし、それが責任を手放すことまではならないことに。少しの『もしや……?』ではなくて、面前でどう見ても変なことをやってる人がいるのなら、仲間に被害を負わせる敵対するものがいるのなら、それは止めるべきで、戦うべきだ。そこをちゃんとしないとね」
「はい、承知しました」
つまり、ギルド長は大魔術……「奇怪巨木と毒液の解決」が本当の本当に終わった今、それを知るために来るちょっとほかの立場があるマギアもぜんぜん気にしない!ということだった。自分で学んで家帰るのはぜんぜんいいです。それくらいは勝手にしなさい。きみたちはもうギルドの生徒だから。
そして、なんらかの立場があるとしても、それもまた人それぞれ。自分で考えるべきだということでもある。イド、「これ」である自分自身が一番中心であるマギアだろう?ギルドを自分の居場所だと思ったら、もうそこは寝返りも隠し事もないのだ。
それはまあ、それでも流石に毒になる行為にまで発展した人がいるのならすぐ破門や処罰ができる……聖堂の非凡科の直結提携の組織だからの余裕でもあったけど。
でも慢心はだめ。その両方は違うのだ。
「そして先も言ったけれど、俺たちがこのことを心配する必要はそんなにない方だ。フラマはその心からも隠し事とかがそんなにできてない人だから、そういう『魔術ギルドから情報を得たい』という目的で魔力の素質がある子を隠しても、火の堂ではなく、他のもっと考えが多い属性にすると思うんだ。これもまた、慢心ではなくて、火属性がもともとそう」
「そうですね」
今回の大魔術向けに「溜めわざ」を極めてたらみんなが「いやいや」と物事を後にしたいと言ったり遅刻したりするほどだ。マギアは心のお仕事。心が魔術に影響するから、素直でどうぜんではないのなら、元々火属性としていられない。
そういう……深く考える必要はあまりない、ということをいっぱい喋ってたら、そろそろ馬車で、風の堂と……アルティの一部のチーム長まで全部来たようだった。
取引は大事だから、この後ウリエル学長が代表に支払うらしい。それをそれぞれのアルティが元の契約通り分けて、技術者のあいだで分配するということだ。
「やっと全員、という感じかな。本当にいいことだよ。今もフラマの子たち、出場さきで何人か死んでるからね」
「そうですか……」
引率のせんせいが悲しそうに言った。
そして、その時ギルドの風の魔術によって大きくした、けっこうゆったりの方のギルド長の声が聞こえた。
「はいぃ〜アルティ・マギアのセントラルからお知らせします。ギルド長だ。
今、中央堂まえに奇怪巨木の討伐、そのほかに行ってたみんなが無事に戻っている。この後すぐ簡単に堂の2人のお言葉と解散宣言がある予定だから、来れる人は大切に集まること。以上」
「ラファエルギルド長、ちょっと元気ないな。なんかあったのかな」
「さあな」
「でもいつもの通り溌剌な口ぶりだったから、別に悪いことがあったとかではないと思うけど」
「そういうのわかるんだ」
でもそう言いながらも、ちょっと彼女は肩にチカラが抜いたような感覚?そういうのはあった。これは別にアリアではなくてもみんな感じるだろう。
「やっと家族が見れるね」
「そうだな」
「まあ、俺は寮だけど、慣れてるトコで寝れるのは大きい」
「同感!」
本当にすぐ、(みんなも慣れてる)ウリエル・モルテ学長とガブリエル・ブリナ学長の声が聞こえた。
「えーと、これあってますよね。ありがとうございます」
「水の堂と土の堂です。何日の空白、ギルドはいつもと同じと感じますが、あの毒液の件、完璧に解決して戻ったので、ここでそれを簡単に報告したいと思います」
ぱちぱちぱちぱち!!
「ぼくたち四の堂のマギア、そして他のギルド員と土の堂を経由して契約された平凡の技術者の人たちなどなどは、此度『祟り』という夜空のものによる災害を祓って戻りました」
「毒草、夜空のものだったんだ」
「怪しいとは思ったけど」
大魔術に行ってない生徒たちが呟く。




