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そしてマギアたちは元沼地を後にした

もちろん、さまざまな機材もあるし、工事現場の方の司令部も撤去しないといけないので、その準備をいろいろする番が残って、その人たちはものを持って野営地に戻ると即に馬車に乗って出発、ということだ。だから今は身軽なマギアたちを主に一部の平凡の技術者さんたちと歩いてる。


野営地までもどる道は、別に大魔術の作戦でもなかったのに、残っているフラマとアリアたちが整理して、これもけっこういい感じに変わっていた。ただ自分たちが見るに耐えれないという理由で、何日まえの戦いの痕跡をなるべく整頓して、より見やすい、歩きやすい綺麗な丘にしていたのだ。

まあ、本当に彼らは「一緒に戻らないとマギアの移動が杜撰になるから」いままで連絡係のアリアたちがちょっと行き来しただけ、ずっとここに一緒にいたから退屈だったんだろう。でも、ふつうこんな工事は何か月はかかると思うけど、ここの何日も耐えずにこのへんの「色が変な植物」なども予定にもないものを切って、焼いているのを見ると確かに、エーテルの使い手は色々だと改めて思う事になる。

でもその気まぐれのおかげで、そして「ここは、ぼくたちが完全に把握した」という自信も付いたか?戦いを挑みに来た時よりはもちろん、ギルド長の行事が終わったあとここにずっと行き来した何日よりも、今が一番歩くのが楽だった。それはまたいい事だ。


野営地に着いた。


「いや、でもわりと距離はあったが」


「そうですね~」


教授が同意する。


「ウリエル学長、お疲れ様です。大魔術の後半、終わりましたか?」


近づいた中央堂のアリアの人にぼくは頷いた。なるほど、使い魔で先に伝えたんだろうな。


「ああ。ここでの公式的な終了を宣言したいと思って、マギアをみんな連れてきた。ガブリエル学長は?」


「もちろん司令部にいますよ」


「うん、そこにマギアみんな集まる事に。そしてそのあと正式的に命令する予定だが、野営地の撤去と馬車の準備も頼む」


「はい」


「中毒してたギルド員たちは?」


「だいたい食べて寝てたら治りました。調子がよくなったアクアたちもいっぱいいますので」


「なるほど。それはよかった」


ギルドの使用人たちとここの維持のために残っていた平凡の技術者さんたちが動いて、帰る準備を始まるあいだ、ぼくたちは司令部にも到着、


「わりと早かったね」


水の堂、ガブリエル・ブリナがぼくたちを歓迎した。


「ガブリエル・ブリナ学長」


アクアたちは初日に川を探せて、水が補給できるようにしてからはほとんど仕事がなくなってた。だから今までちょっとの浄化のお仕事を除いて、フラマたちと一緒にスーパー暇人をしてた彼女たちは、なんか机に書類を張ってお仕事をしていた。そういうのは……ギルドに置いてきたのでは?


「あ、これね。まだ『脱水』の正式なアルス・マギア・アルマへの記録と、まだ魔術のプロセスの改善の余地があることも含め、今回の毒液との経験などを色々。ここのアクアたちの引率者たちのなかでいったん仮案を作っていたところね。戻ったらホールでやってる子たちと合わせて正式に上げて、脱水魔術を完璧な『雨の日もさっぱりの魔術』にも使えるようにするとか」


「それは凄いな」


「凄いでしょう。今はみんなけっこうチカラの調節が難しくて、人に使うとその人間の霊魂も貫いて干し人間にしちゃうから。その辺の起点(オリジン)を調整できるように媒体……はここではわからないから、プロセスだけを見てるけど。よくなりそう」


「それは平凡の戦争などもけっこう変わる魔術だと思うが。雨が続くと足とかだめになっちゃうから」


「軍人さんたちがマギアを信頼すると、だね」


「まあ」


「それで、工事が完全に終わったとしたら、みんなが集まったら終了して家に戻るということですか」


「そういうことです」


ガブリエラはずっと書類を見ていたせいか、ちょっと眠そうな感じで、首を解した。完全に馬車で寝るつもりだ。


「そうよ。

あ……今回の大魔術とやらはなんか……とても長かった気もするし、ギルドでの日常に比べるとそんなに長くもない気もして、変な気分だ」


「まったくそうだ。ぼくは最近何日の記憶がまともに残っていないくらいにただ『ふつうの村』を作るに頑張ったけど、これも本当になんも気をする必要がない非凡のお仕事だ、としたら1分で終わるけど、大変だったしね。感覚が狂う」


「そこは魔術理論の定番でしょう。崩すのは容易くて、作るのは難しいということね」


「固い話だけど」


「う~~~ん……

まあ、ウリエルくんは平凡の人とのお仕事があったから仕方なかったけど、この辺の他のマギアはだいたい生徒たちが研修に来ている感覚も少なくないから、本当に平凡の兵士さんたちが悲惨な姿になりながらいっぱい騙して殺める、その後の責任問題で名家がなくなる……ふつうの戦争とは感覚が違った気がするよ」


「そうだな。アクアは海戦によく行くもんだ」


「うん」


「……」


「うわ、ほんとうになんも考えていない。ただ帰って『もしもの防御論理を作っておくか』くらいしか険しい心がない、この子。普段の心配性はどこ行った?」


「そうですよ、今の僕は完全に無になっている」


「無?なにもないのはただなんでもない、なんもやらないということでしょう」


「ちょっと違う。やり切って穏やかになっているということだよ。ガブリエラが普通にぼくの心を読んでる『だからその土のエーテルの色はなんだったのか』も、そんなに大変なことではないかも知れないと呑気になるくらいだ」


「変なの」

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