四属性の最強の組
この話題はちょっと話を混ぜっておく必要があるな、と感じで、わたしは他の話題に切り替えた。どんなにマギアがお喋りや思う事だけは罪にならない連中だとしても、「火の堂の偉い立場の教授が怪物のわざに壮大さを感じた」は良くない話だからだ。「謎を話す不満ばかりの話」の方がより軽くて、「あるある」のものだろう。
「そう言えばせんせい、わたしも1つ、気になったことがありましたが、聞いてもよろしいんでしょうか」
「はい、大丈夫です。なんなんでしょう?」
彼女はまだ「それくらいの説明があれば、『火の堂のマギアたちもいっぱい疑問を持つであろう』巨木のわざの原理が説明できるかな?」と躊躇っている最中。理性的に検討して、無意識的に自分が納得するほどの話になってるか考える時間が必要に見えた。わたしは話題を換気するのを兼ね、自分が専門ではない部分についてちょっとわからなかった部分を聞くことにした。(こういう場合、ただ切り替えのためにあえて話してはいけないのだ。実際に話題になりそうなものを選ぶのが大事だ)
「マギアさんたちが組で行動するのがちょっと気になりました。あの、『最強の組』ですね。エンブリオくんにも説明を聞いたんですが、属性のマギアが噛み合いながら、どういう利得があるのですか?」
それはわたしはクララとしては魔術理論とか本当にわからない平凡の子。そして、深紅の悪魔としても自分の種族の常識としては「見えないエーテルを被らせる」「人の頭を開いて、エーテルで作り出した金属性の瓶にそれを入れて強いる」など、この世界の考え方には合わないことした知ってない体。
「あなたの魔術理論への知識で、それはかんたんでしょう。❶属性のスフィアが互い侵さない、❷機敏な反応ができる、❸同じ属性のマギアたちの協力が必要な時にも対応できる、ですね」
「うわ、早いです」
「そうですか」
わたしを評価しすぎた。そのあと……この世界に来てからは本当に過去の「古代魔術」の薄い記憶があるだけのわたしに、クララとしてもドルイドのばあちゃんに聞いた御伽噺と植物の知識くらいのわたしに「それくらいもう知ってるでしょう」と投げている引率のせんせいだ。でも、そういうのが学校には向いているかも知れない。
もちろん、その古代魔術の木が、あとの変化で今の元素魔術になったとも言えるから(というか、それ以外のあらゆる非凡の方法も、大体ぜんぶ似たような原理だ。古代魔術・木の原則、『話した通りエーテルが働く』だ。)彼女の疑問も正しいかも知れない。でも、本当にそうだとしても、同じ属性のスフィアを集めて運用した方がよくないか?
「同じマギアの間はスフィアを合わせて強く扱うことができるということを聞いてます。魔術ギルドのそれぞれの堂に魔力が回っている仕組みもそれと似ていると聞いてるし、たぶん実戦でもその原理は同じでしょう。わたしが考えるには、なら、別行動しているマギアたちがチカラを合わせてもそれよりは能力が落ちるしかないと思ったのです。ただの『見て聞く』人としての知識ですが」
「ああ……そうですね。それはそうです。威力を一番にするためには、マギアたちが同じ属性が合わすと最強でしょう。その原理で、毒液の浄化を昨日の戦いが終わったあと、水の堂の皆様がやったのですし」
「はい、それも聞きましたので」
アリアの教授さんがギルド長に報告したのだ。
「ですが、今回のミッションでそれぞれのギルド員は毒草の魔法生物を倒すのが役目。一つに合わせるのではなくて、それぞれを対敵するのが目的だったのです。そのためには属性の組が効率的だった、とも変えて言えるでしょう」
「なるほど~なら、わかります。確かにそれぞれの組が、アリアの人は連絡ができて、アクアは毒液を浄化して防御し、フラマが炎矢を飛ばす。そしてデュラの人たちも地面を固めるなどの補助ができますね」
「それぞれの属性のスフィアが極大化するためでは確かにその方法は合ってないです。だから気になったんですね」
「はい、どうでもいい質問でした」
「いいえ、十分あり得る疑問です」
「なら、それぞれ同じ属性の他の魔術が放たれる時も干渉が少ないですね」
「そうそう。その点です」
エンブリオくん曰く、マギアの周りに張ってるスフィアが互いに触れることを言うスフィアの干渉。それは正のものと負のものがあって……正の場合、魔法効果がプラスされ、もっと強いもの、優れたものが撃てる。では、その反対である「立場が逆の場合に触れる」時は、そのチカラ合わせができずに、不快に触れると言った。だから、ラファエル・ムジカギルド長もエンブリオくんが自分の風の干渉を知るだろうから、わたしたちの家の会話を聞くのはあきらめて、別に聞いてないと言ってたけど。(本当かな?)
実戦で、1つの魔術にして集中するには同じスフィアとして合わすのが実際いい。でも、あっちこっちの毒草に炎矢を飛ばす、ことになると、互いに干渉するからよくないということだった。




