21話
書いてて気付いたんですが、書いた日によって主人公の話し方が違う気がします。その日に読んだお話に影響を受けているのか?でも主人公が自分を作っているようにも見えたので別に良いです、気にしません。本当の主人公は……くくく。
おじいさん(竜)に岩ぶつけました
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グラント達が飛び去った後、緊張して疲れた従魔達を休ませてからレイラントの街を目指す。
余談だがグラントが飛び上がった風圧で白い仔竜、レイラもよろめいた。それに怒ったのか空で待っていたグラントに近付くと噛みついた。鱗が1枚降ってきたので割と本気で噛んだのだろう。
「あれか、レイラントの街。今となっては勇者の情報しか要らないんだが……」
気が乗らないがこれも仕事だ。ヒメに跨って道を進む。高めの壁がグルっと街を囲んでいるようだ。
「止まれ、街に入るなら税を払え」
それは商人や旅人だろう。冒険者は免除されていた筈だ。
「俺は冒険者だが?」
「そんなもの関係無い。払わないなら拘束させてもらう」
街に入らなくても拘束とは恐れ入った。というかヒメとクルウを見ても怖気付かないとは……
「……」
付き合うのも疲れるので森にヒメを向かわせる。
「待て!拘束するぞ!」
森にはどんなモンスターがいるかなぁ。出来れば爬虫類系がいいな。
「捕らえろ!」
号令と共に3人の男が走ってくる。
おや、お腹空いたのかな?
「がぁ!」
「な!?」
「うわぁ!」
クルウがヒメに巻き付けた体を伸ばして、追ってきた男の胴に噛み付いた。
「そんなもの食べると腹壊すぞ」
クルウは大人を口に咥えたまま静止した。何して……そうか、呑み込んだらヒメに巻きつき辛いからか。
「お前賢いな。とりあえずそれ吐き出しな」
ズルッ、と男がクルウの口から滑り落ちる。
「ヒメ、スピードあげていいぞ」
そう言うとグンッ、と後ろに引っ張られる。森に入る時は減速してくれるよな?でも最近ヒメ意地悪だからな……
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結局減速はしてくれなかった。いや厳密にはしてくれたが、ヒメが押し退けてしなった枝が俺に当たるように調整された。
「まさか旅を始めて初ポーションが味方によるものとはな」
アイテムボックスからポーションを取り出して飲む。振りかけても効果はあるが服が濡れるからな。
「しかも好きに走ったからどっちがアンセム王国か分からないぞ」
ビンセント様から方角の知り方を教えてもらったが忘れた。まさか必要になる時がくるとは思わなかったんだ。
「とりあえず歩くかぁ」
クルウに巻き付かれたヒメと並んで歩く。ヒメは俺に意地悪して機嫌が良いのか、クルウにちょっかい出されても怒らない。今もクルウに綺麗な尻尾を軽く噛まれているが反撃しな——
「あ」
と思ったらクルウの尻尾をヒメが噛んでいる。さっきまで噛んでなかったのに……
「これが話に聞くウロボロスか……」
まさかこんな幸せ空間だったなんて。
「お、湖発見」
さっきからしていた水のにおいはこれか。水場は危ないから迂回したいが……
「ヒメ……」
俺の考えなんてなんのそのだよ。堂々と歩いていくヒメからクルウが離れる。体を冷やしたく無いんだろう。
「仕方ない。ヒメが飽きるまで休むか」
水浴びを始めたヒメを見たら休むしかないだろ。ゆっくりと眺めたいからな。
「クルウ」
名前を呼んでクルウに火の魔石を食べさせる。クルウは体温が下がり過ぎるのを嫌がるからな。
「そのくせ移動する時はヒメに巻き付くんだよな。確かにヒメの体温は高いからな」
ヒメの体温は40℃くらいだったかな。たまに尻尾をヒメから離してるのは調節か?
「あれ?ヒメの奥の水面おかしくないか」
気付いた時には遅く、湖からワニの様なモンスターが飛び出しヒメを引きずり込んでしまった。
「!!」
手をついてこの一帯の地面に魔力を浸透させる。さらに魔力を流し込み地中に大量の土を錬金する。
「爬虫類系だろうが容赦しねぇ!鉄槍!」
ワニのモンスター、マッドクロコの背中の上に鉄の槍を生み出して撃ち下ろす。
『ガァァ!』
首、背、手足に次々と刺さり、やがて動かなくなる。
「ヒメ!」
マッドクロコの口から抜け出してきたヒメに駆け寄る。危険なのは分かっていたから強引にでも離れさせるべきだった……あれ?
「どこにも傷が……そっか」
アキュムレーターの力でマッドクロコの魔力を吸って弱体化させてたのか。心配いらなかったな。
「はぁ、よかったぁ」
安心したところで顔を上げると地面が隆起したせいで湖の生き物が打ち上げられている。
「やば」
焦って地面を元に戻すとヒメが吼えた
『ワオォォオ』
ヒメが吼えると湧き水の勢いが強くなり、噴水の様になった。どうやらヒメは水属性の魔法が使えるみたいだ。
「じゃあ別に湖じゃなくても水浴び出来たのかよ」
衝撃の事実に驚きを隠せない。




