東方地底秘話46話
「そんなわけがあるか。何もされてないだろ」
「なんで、開かないんだ…」
「…何これ……紙?読もう」
「暗くてほとんど見えないが……ん?
開けたら……死ぬ…?どういうことだ」
「これだと待ち伏せをしていることを言ってるだけじゃ……」
「ここに居ても何も変わらない……全力でぶつかるぞ」
「せーの!」
ドン。
「何度か繰り返せば開くかもしれない……。最初よりも緩いからな……」
ドン。ドン。ドン。ドン。
「次で開くようだな…行くぞ…せーの!」
「…開いた!」
「……なぜ空が見える……戸棚は室内のはずじゃ……」
「開けたら死ぬって……ここは崖だったんだ……」
「………ちゃんと伝えたよ。開けたら死ぬって。まあ、開けなくても死ぬけど」
「落〜ちた落ちた、なーにが落ちた?
人間!
ギャハハハハハ!」
「(どうして……こんなことを思い出してしまうの……数百年も昔のことなのに……)」
「フラン」
「………?」
「もう、あいつはいないわよ。これで、思い通りの自分になるわ。無駄な破壊をせずに済むのよ」
「そう………なの?」
「ただ、あの世界に行くことは2度とないわ。あのスペルも使えない」
「それぐらいは……構わない」
……無事にフランの裏人格、リバースフランを消すことが出来た。
それはいいのだが、先程の会話で記憶にない言葉があった。
それは、『無幻界』という言葉。
外の世界の名称なのか、それともどこがの地域名なのかが分からない。
2人の会話の内容が分からない。
「覚故、教えてあげるわ。フラン、構わないでしょ?」
「うん」
「まず、無幻界というのはその世界の名称よ。無幻界は、幻想郷の裏世界。幻想郷をコピーしたような世界。建物も同じ。ただ、昼夜は真逆。そして、天候も異なるわ」
「地下牢に現れた夜空は無幻界の空なの」
「ここまでの内容で、気になることは?」
「この地下牢に無幻界の空がある理由が分からない」
「そんな質問ができるなんて流石ね。
それなら、もう少し先のことも分かってるかと思ったけれどそれはなかったのね」
「俺のことバカにしてないか?」
「ええ、そうよ」
スルーされるのも嫌だが、即答で認められるのも気分が悪い。
「まあ、それはいいとして、理由を話すわ。幻想郷と無幻界を繋ぐゲートのような場所。それがこの地下牢だと言うわけなのよ。この戦いは無幻界で行われていた。それなら理解できるでしょ?」
「無幻界へのゲート……か。そのゲートはここにしかないのか?」
「……3ヶ所。ここを含めて3ヶ所のゲートが幻想郷には存在する。1つは、博麗神社内部。そして、もう1つは……」
「もう1つは……?」
「地霊殿。…………の中の………私たちの部屋」
「俺たちの……部屋?」
「そう。私たちの部屋。私たちの………部屋よ」




