東方地底秘話19話
早速撃つとしよう。まずは、試しに火玉だ。
火……火……。
ドン。ヒュー。
「それは火玉じゃないの(笑)。まあいいんだけど」
「ふいに鬼火を想像してしまってな」
「撃ってみてどう?」
「楽しいのだが(笑)」
「あなたも廃れてしまったのね。
これからそれを手離せなくなるわね(笑)。
それに依存する前に私に依存してね?」
魔の微笑みで歩み寄って来る。
「ねぇ〜覚故〜??」
近い近い近い近い、抱きつかないでくれ。
俺はそれに弱いのだから…。
「どうしたの〜?素直になってよ。
まあ、その照れてるとこがいいんだけどね〜?」
ギューッ。
強い強い強い強い!痛い痛い痛い痛い!
全く…。
ギュ…。
「やーーっと素直になったね〜。覚故♪
えへへ〜♪」
この笑顔に俺は絶対勝てない。
「覚故の視界に映る私はぜぇーーーーったいに可愛いんだからね!」
「うん」
「お、即答だね!」
………あれ?俺は今納得したのか?
笑顔のせいでつられてしまった…。
実際はかなり怖い時がある。
……今日はこれ以上練習をすることは不可能だった。
「おはよ、覚故♪」
「あぁ…おはよう。お前……その格好は…」
「朝食の時間だよ〜だよ〜」
立ち上がって部屋から出る。
「また負けた…」
「さとり、どうしたんだ?」
「朝食を作られてしまったわ…」
「覚無、お前が作ったのか?」
「当たり前でしょ。私が作らないでどうするのよ」
「い、いや…そう言われても…」
「何?私の何が悪いの?」
「いや…悪くないからな?わざわざ俺のために作ってくれてありがとな」
「嬉しいわ。2時間前から起きたかいがあるわ」
え………?2時間前から…?
本当に恐ろしいのだが…。
朝食を食べ終え、学園に行く準備をする。
あ、覚無は生徒ではない。
どうしようか…。
「覚無ー?おーい、覚無ー?」
いない。
「時間だよ〜!」
さとりたちが待っている。
後で文句言うなよ、覚無。
少年少女登校中…
「遅かったわね」
…………。
「なんでここにいるんだ?」
「だって…家(地霊殿)にいて、留守番してだなんて言われたら私が死んじゃうから先回りしたの」
え……。




