東方地底秘話18話
「やることとは何だ?」
「まずは、これ」
覚無が手のひらに銃を創り出す。
「サードラブガンか?それがどうなんだ?」
「銃弾、速かったでしょ?」
「ほぼ見えなかったぞ」
「このサードラブガンは、秒速100m」
「………は?」
「射程距離、100m」
「余計に難しいのだが」
「仮に、射程距離100mの銃弾があったと考えて。その銃弾が100mを過ぎるとどうなると思う?」
「撃った高さから降下する」
「そう。でも、このサードラブガンは100mで銃弾が消滅するの」
「秒速100mってことは……」
「つまり、銃弾は1秒で消えるのよ」
そういえば、覚無が撃ち外した銃弾はどこにも着弾しなかった。
「創造銃……よ」
「創造銃って……どうやって撃つんだよ」
「意識を創って撃ってるの」
「能力か…」
「方法は違えど、あなたも創れるわ。
まずは、サードラブガンを創ることが始まりよ」
「名前はすでに決まっているのか?」
「……一緒で……いいでしょ……」
すごく睨まれているのだが…。
「そうするから……な?」
「仕方ないわね……あなたは」
……お前がな。
「ところで、その方法は?」
「自分の能力は理解しているでしょ?
アドバイスはしてあげるから自分でやってね?」
無意識。
それは膨大な数の引き出し。
その引き出しの中にある数多のものから、任意のものを選択して取り出す。
「銃のある引き出しを探して、引き出しを開けなさい」
後は引き出しを開けるだけ…。
「ほらね、できたでしょ?」
手元には銃があった。
「1丁しかないが?」
「また同じことをすれば創れるわ」
「これ、軽すぎないか?」
「だって、銃弾も入ってないし、弾を込める場所もないもの」
「は?」
「銃弾も創りなさい。どんな弾だって創れるわ」
「火でも水でも雷でも撃てるのか?」
ええ、もちろんよ。何でも撃てるの。
だから、今から練習するよ♪」
「そんな危ない弾を撃ったら建物が壊れるだろ」
「100mで消滅するのだから、空中で撃てば問題はないわ」
「なあ、例えば火の玉を撃っても速度は変わらないのか?」
「変わらないわ。でも、隕石のような弾を撃とうとしたら、連射速度が少し落ちるわね」
「どれぐらいの速さだ?」
「私は意識を創る時間。あなたなら、無意識を意識に転換する時間よ」
「この銃は創るばっかりだな」
「私は創造銃。あなたは、転換銃よ」




