東方地底秘話10話
時間感覚が麻痺したまま刻一刻と時間だけが過ぎていった……。
もちろん、寝れるはずもなく……。
ただ呆然とベッドの上で夜空を見上げていた…。
その時、ふと眠りかけていた状態の目を開くと……。
「またこの場所か。何のつもりだ…」
あの空洞から地霊殿に行く。ここならみんないるはず。
「覚故………覚故!」
「覚無……か?」
「思い出してくれたの?良かった……」
その声とともに目の前に少女が現れた。
「私は古明地覚無。ただいま、覚故。私の永遠の人」
「いきなり言われてもな…」
「早く目を覚まして!ほら!早く!」
「ん…?」
「おはよう、覚故。まだ、夜だけどね(笑)」
「ははは…って何でここにいるんだよ!?
あれは夢だろ!?」
「夢と言えば夢だけど、正確には2人の無意識の中ね」
「それはどういう…」
「説明は後。外へ出て」
え?この状況で外へ出ろだなんて訳が分からな……!?
なんでさとりとこいしが外に?
「どういうことかな?サナねぇ?まだ、出番なんか来てないのに」
「1週間も私を覚故から遠ざけておいて、何を言ってるの?」
「おい!どうした!」
………全く聞こえていない。
「これで負けたら、あなたに遠のいてもらうわ。サナ」
「2対1じゃ、足りないのよ?(笑)」
「おい!待て!」
「本能『イドの解放』!」
「遅いのよ、その弾は」
「抑制『スーパーエゴ』」
こんなことがあるか……いとも容易く躱されているなど…
「もう終わりなの?それならこっちから行くの」
「させないわ。想起『二重黒死蝶』」
「いよっとー、危ない危ない(笑)」
いや、あれだけ早く躱しておいて何が危ないだ。
「ブランブリーローズガーデ…………」
嘘だろ…あのスペルを…使うのか?
「無駄よ。『サードラブショット・ハート』!」
ドドドドドドドドドドド………
無数の弾幕が異常な速度で放たれている。
永遠の恋時計のようなピンク色の弾幕が数えきれないほどに……
もう……やめろっ!
「なんだ……あれは……?」
さとりたちの頭上にハート型の枠がある。
弾が放たれているほど枠の中が埋まっていく。
「危ないっ!」
そう感じる前に身体は反応していた。
………だが、間に合わなかった。
ミシッ…ベリッ…バリバリバリッ…ドカーン。ハート型の枠が割れて爆発した……?
酷すぎる……
空中に投げ出された2人を抱いて地面に降りる。
「ごめんね…2人でも……だめだったよ………」
2人を地面に下ろす。
「なぜ……こんなことを………」




