東方地底秘話9話
「以前に会ったことがあるのか?」
「いや、それがないんだよ。しかもその時は名前も違ったんだよ。神狩紗理。その場所近辺の人狩りの1人の名前だったらしいの。その数日後覚無ちゃんが私の家に来たの。『どうしたの?』って聞いたら、
「永遠の人ができた。私の名前は古明地覚無。あなたは親友の持子だよね?』と」
「人狩りの1人ってことは、まだ他にもいるんだろ?誰だ?」
「その質問に答える前に聞くよ?その数日間で出会ったのは誰だと思う?」
持子は俺を知っていた。
つまり……
「俺か?」
「そうなんだよ。ここまで言えば解るよね?さっきの質問の答えが」
「……俺が人狩りで、その数日間の時に覚無と出会っただと?」
「その通り。分からないだろうから言うけど、あなたの旧名は……駆裁斬己」
………今の名前はどうやって決まったんだ?
そのことを深く考える暇もなく持子は話を続ける。
「この時計はね?サコと覚無ちゃんがいると動くの。つまり、覚無ちゃんはもういるはずなんだけどその口ぶりだと会ってないみたいだね。その時計はあげる。商品じゃないから」
「ありがとう。俺は帰るよ」
「待って。裏口から出てこっそり帰ったほうがいいよ。もしかしたら人里の誰かが気付いているかもしれないから」
「そこまで心配かけてすまないな」
「私の家は裏口から左に進んだところだからね!気を付けて帰るんだよ!」
気付かれないように時計屋から地霊殿まで帰った。
少年帰宅中…
「ただいまー」
「おかえりー、サコにぃ♪
その手に持っているものは何?」
永遠の恋時計をこいしに見せる。
予想もしなかった。
これを隠していたほうが良かったのか。
穏やかな雰囲気ら一瞬にして消え去った。
「え?何?その時計はどういうこと?」
こいしの様子がおかしい。
「永遠の恋時計と言うみたいだ。お前にも合っているだろ?」
「何で……持ってるの?どこで手に入れたの?ねえ?ねえ!?」
カチッ。カチッ。カチッ。
雰囲気が一変してから針の音がこの冷めきった空間に響き渡る。
「人里の時計屋で貰ったのだが、どうかしたのか?」
「そんな…嘘、嘘だよ…嘘なんだ……きっと何かの夢だ………こんなことはない…………あるわけない……………ありえない………………ねえ?これは……夢だよね?」
「………いや、これは夢じゃ……」
「いやああああああああああああああああ!
うわあああああああああああああああん!」
スーッとこいしの姿が消えた。
「そんな……。なんで…こんなことに…どういうことだっ!」




