東方地底秘話7話
ウィーン。自動ドアか。
「いらっしゃいませー」
その声は店の奥から聞こえた。
レジは奥のようだ。
かなり時計の種類が多い。
約70種類程度はありそうだ。
これだけあるのなら何か1つは買って帰ろう。
きっとこの中に俺のお気に入りが………
あった。
ピンク色の時計だ。いかにも恋時計という感じだ。
裏にはハート型のまでついている。これにしたらこいしとか特に喜ぶかな。
「あの、これが欲しいのですがいくらでしょうか?」
「え?これを買われるのですか?」
「何か問題でも?」
「この時計は基本動かないものなんです」」
「それでも構いませんよ。飾りますから」
「ちょっとすみません。顔がよく見えないので見せていただいてもよろしいでしょうか?」
……ここは人里だからこんなところでバレたらまずいぞ。
「何故です?」
「盗品防止です。まあ、盗んだところで捕まえますけどね(笑)」
……なら、仕方ないか。
「それなら、分かりました」
頼む、バレるなよ…。
店員が顔を見ようとした瞬間だった。
カチッ。カチッ。カチッ。
時計が…動き出した?
「ま、まさかあなたは!」
バレたのか!?腕を握られているから逃げれない!
「……………サコ?」
バレた……。仕方ない、正直に言って早く帰ろう。
「そうです。古明地サ……」
「サコ〜!」
え?
「嘘だ…………」
ドシーン。
「まだ生きてたんだあ。よかった……」
「なんで泣いてる?」
「だって……いないとされているから」
「は?」
「正確には封印されたと言うべきだね」
「いつの話だ?」
「……37年前」
「な、何の冗談だ。ここに来てまだ3年目だぞ」
「違うよ。2年前に来たじゃなくて、帰って来たんだよ」
「ちょっと…いいか?」
「何?」
「いつまでここで抱きついているんだ」
「いっ、いやっ、誤解しないでね!?違うからね!?」
「いつそんなことを言った」
「と、とりあえず裏で話そ?」
「店は大丈夫なのか?」
「言ったよね?捕まえるって」
裏に移動する。
「なあ、そもそもお前は誰だ?」
「ふぐっ…」
「なんでここだけ他と違う建物なんだ?」
「うぐっ…」
「なんで俺のことを知っているんだ?」
「おふっ…」
「どうやって犯人を捕まえるんだ?」
「……一度にたくさん聞かれても分かるわけないでしょ!?」
「…そうだろうな」




