6.魔法の練習3
次の日から実際に魔法を使う練習が始まった。なお、まだ魔力を感じられない子もいるし、魔力を動かすことができない子もいる。それらの子供はシスターが面倒を見て、練習の続きをしている。
私たちは授かったスキルごとに集まるように言われた。私は生活魔法なので、生活魔法を授かった子供たちのところに行った。しかし生活魔法も威力が小さいだけで、火魔法や水魔法とすることは同じなので最初は火魔法のところに集まるように言われた。
行くと目の前に藁束が置かれていた。
神父さんが、
「まず、着火の練習をします」
と言って、手のひらを藁束の方に向けて、
「まず、魔力を手のひらに集めます。そして、『着火』と唱えて魔力を放出してください」
と言われた。
すると、目の前の藁束が急に燃え出した。燃えだした藁束はすぐに神父さんが桶に汲んであった水をかけて消した。
それから、私たちは並んで藁束に向かって、先ほど神父さんがおこなったように、手を出して魔力を集めて放出する練習を始めた。
他の生活魔法の子のするところを見ていた。すると生活魔法は本当に威力が小さい。「着火」と唱えても、藁束が、ほんの少し燃えるだけである。火魔法のこのように勢いよく燃えない。微かに、「本当に微かに」と言った状態である。
私は昨日祠と練習した時よりも、さらに少ない魔力量にした。すると、ほかの生活魔法のこと同じくらいの威力になった。
私の場合、「手に集める魔力量をいかに少なくするか」これが問題だと思った。
その後、水魔法の練習となった。今度は水魔法の子供のところに行った。水魔法の子は勢い良く手から水を出していたが、生活魔法の子の場合、手から出る水の量はコップ1杯分ぐらいだった。これも魔力量を絞るのが大変である。額から汗が出てくる。すると神父さんが
「そんなに力間なくても大丈夫ですよ。元々生活魔法は威力が小さいものですから」
何か勘違いされているようだが、これでよいことにした。自分の場合、威力を高めるのではなく、威力を弱めるのに苦労しているのだが。
その後、生活魔法のクリーンについても練習したが、これも威力を弱めるのが大変であった。
一通りの練習が終わると、神父さんが
「これで生活魔法はおわりです。後は1人で練習してください」
と言われた。
このような練習が何日か続いて、集まった子供たちが一通り、魔法が使えるようになると、魔法の練習は終わりとなった。
その後は個人個人で魔法の練習をすることになった。私は祠さんの指導で生活魔法の練習をした。
すると祠さんが、
「マリーの場合魔力量が多いから、たぶん明かりの魔法や土魔法も使えると思うよ。聖魔法は聖女じゃないから無理だけど、簡単な傷ぐらいなら力任せに魔力を注げばできると思うよ」
と言われた。
そこで、明かりをつける練習をした。これは出来た。土魔法も土を動かすぐらいは出来たが、それ以上のことは出来なかった。
また傷を治すのも、込める魔力量が半端ないので、効率的でないと思った。むしろ薬草を鑑定で集めてポーションを作成して、これで傷を治す方が効率的だった。
そこで、森に行って鑑定を駆使しながら薬草を集めて、いろいろなポーションを作った。そして、これを私の異空間に収納していった。なお、ポーションを保管する異空間は時間停止とした。これで何年経ってもポーションの効果は落ちない。
その後も寝る前には魔力を使い切って寝るようにした。そうして魔力量がだんだん増えていくにしたがって使える魔法の威力も増していった。




