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マリーの思い家族の思いそして祠がつなぐもの  作者: @000ーooo


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50/54

50.寮への魔獣の襲撃

 マリーが夜間の警備についていると、玄関の方で物音がした。1人の男子が見に行こうとしたが、

「魔獣の襲撃かもしれない。動かない方がいい」

というと、そのまま様子を見ることになった。その間に寝ている寮生を全員起こして武装させた。


 しばらくすると、寮生が立てこもる食堂の扉が突き破られて、魔獣が入ってきた。バッタが3匹、マリーはすぐに魔獣に接敵すると、下から剣を振り上げて1匹目のバッタの頭を切り落とした。そして振り上げた刀を振り下ろして2匹目のバッタの頭を落とした。そして3匹目と対峙した。すると後ろから火魔法の使える男子がバッタに火魔法を浴びせた。その後氷魔法の使える男子が氷の矢を打ち込んで倒した。


 一瞬、ほっとした空気が流れた。マリーは

「気を付けて、侵入した魔獣が3匹とは限らない」

すると、すぐに追加のバッタが押し寄せてきた。数は5匹。


 マリーは、爆発力小の矢を用いることにした。マジックバッグから弓を取り出して、矢を構えた。そして、矢を連続して放ち始めた。早い。魔獣1匹に2本ずつ魔獣5匹に計10本撃ち込んだ。この間30秒ほど、そしてそれがすべて魔獣の急所に命中した。そしてしばらくすると矢が「ボン」と言う音ともにはじけた。そして魔獣5匹が倒れた。


 その後も魔獣は現れたが、ほとんどをマリーが矢で倒した。騎士団が駆けつけるまでに倒したバッタは計20匹となった。そのほとんどをマリー1人で倒した。


 騎士団が駆けつけると、魔獣も引いて行くようだ。マリーは逃げていく魔獣の腹に1本の矢を打ち込んだ。その矢には敢えて、爆発を起こす水の容器と魔石は外した。そのため、矢が足に刺さった魔獣はそのまま飛び去った。しかしその足の傷からは体液が漏れ出しており、そこを追って行くと魔獣の住処が分かる。


 騎士団は倒されたバッタの数が多いことに驚いた。20匹のバッタが倒されている。これを寮生がやったということで驚いた。そして倒されたバッタのほとんどが矢で倒されていることに驚いた。普通矢ではこれほどの効果はない。しかしマリーはその秘密を言わなかった。急所に当てた。その一点張りであった。


 マリーの魔獣を倒す様子を見ていた寮生も混乱しているようで、矢の秘密は分からなかったようである。それにマリーは魔獣を倒した後、すべて矢を回収しており証拠も残さなかった。


 もっとも矢は魔獣に当たったあとは爆発しており、壊れた矢と水を入れた容器の破片それに砕けた魔石しか残らないので調べようもないのであるが、それでもマリーはそれらを矢が爆発するとすぐにマジックバッグに回収した。


 一方マリーの矢を受けて、傷を負った魔獣は住処の方へ体液を落としながら飛んでいった。騎士団も寮の庭に魔獣の体液が落ちており、それが寮の敷地の向こうへ続いているのを発見した。


 寮の見分は寮生が全員無事ということで、すぐに終了した。そして騎士団はすぐに魔獣の落とした体液を追って魔獣の後を追って行った。その体液の跡は王都の城壁を越えてダンジョンの方角へ向かっていた。


 騎士団はその間ダンジョンに向かった。すると、どこかを襲撃して帰って来たバッタと遭遇した。しかし、騎士団はマリーほど弓の腕がよくなかった。数匹は倒したがそのほとんどはダンジョンに入るのを許してしまった。


 しかし、これではっきりした。魔獣は夜になるとダンジョンの浅い層に上がってきて、そこから王都の襲撃、魔獣にすれば食事に行っていたのである。ダンジョンの1~5階層は騎士団によって、魔獣は討伐されたはずである。それが再び魔獣が浅い層に上って来たということは、大問題である。再度ダンジョンの魔獣討伐が行われた。


 その結果、これらの層にかなりのバッタがいることが明らかになった。そして、また騎士団の魔獣狩りが再開されたのであった。


 このようなバタバタした状況では例年行われている学院祭は中止となった。

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