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マリーの思い家族の思いそして祠がつなぐもの  作者: @000ーooo


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41.学院祭1

 学院祭についても、今年は内容が随分変わった。剣術大会か魔術大会への参加が義務付けされた。とにかくどちらか1つに参加しなければならない。また、ポーションあるいは魔法陣あるいは戦闘用の兵器の製作のどれかにも1つ参加が義務付けされた。


 マリーは昨年の学院祭は人目を引くショーをしたが、今年はそんな事は出来ない。剣術は得意だがそうすると上位貴族の子息と戦うことになる。もし相手に怪我でもさせると大変である。それにマリーが若し真剣を持って戦えば最悪相手を死亡させるかもしれない。


 今回は剣術か魔術のどちらかに参加を義務付けられたので、魔術で参加することにした。マリーの魔術は生活魔法である。いつもは実力を隠している。どうしたものかと考えたが、少し派手な魔法にすれば人目を引くと考えた。


 そこで目を付けたのがカリウム、銅、カルシウムなどの金属である。これらの金属を燃やすと綺麗な色で燃えたと思う。確か、カリウムは紫色、銅は緑色、カルシウムは橙色である。このうち簡単に手に入りそうなのは、銅とカルシウムである。


 そこで先に銅をつけた杖と、カルシウムをつけた杖を用意した。そして私が呪文を唱えて、火をつけると、銅をつけた杖は緑色の炎が出る。カルシウムをつけた杖は橙色の炎が出るという仕掛けである。人目を引くだけだが、生活魔法ということで少しは評価してもらえるだろう。


 また、戦闘用の兵器の製作については私はポーション製作に参加した。ポーションは事前に作って、提出するそうだ。これを学院祭当日にみんなが見ている前で鑑定の出来る先生が鑑定をし、さらに評価委員が実際に飲んで評価を下すそうだ。


 今回提出したポーションはおばあさんのポーション工房で作っているのと同じ物にした。いつもそこでアルバイトしているのだから同じような物が出来ても不自然でない。ただ、効果は少し高めにしておいた鑑定結果でも中級ポーションぐらいの効果はある。さらに甘草を入れて味にもこだわった。飲めばほんのり甘くて飲みやすいはずだ。


 学院祭当日になった。ポーションあるいは魔法陣あるいは戦闘用の兵器の製作はポーション部門と魔法陣部門それに兵器部門の3つに分けて審査が行われるそうである。1日目の午前中はポーション、午後は魔法陣、明日は戦闘用の兵器の製作である。


 ポーション部門では、提出されたポーションを事前に検定の出来る先生が鑑定して、初級の効果しか持たないポーションは事前審査で落ちたとのことである。少し効果を高めにしてよかったと思った。


 その中級以上のポーションを今審査委員の人が飲んでいる。私のポーションを飲んだ委員の人が「おや」という顔をした。そうしてもう一度飲み直している。甘草が効いているようである。私は心の中でガッツポーズをした。


 しかし、それだけだった。審査結果は中級それもその上位にランクされる効果のあるポーションが選ばれた。私のポーションは選ばれなかった。


 午後からは魔法陣の審査が行われた。魔法陣は重ね掛けということを理解していないのか、やたら魔法陣が大きい。それに無駄も多い。しかし以前祠さんから教わったことを言うわけにもいかない。それでも気になるので見ていたが、兵器開発にも応用できるということで爆発の魔法陣が選ばれた。


 しかし、この魔法陣、やたら大きい。それに無駄も多い。重複している部分が多い。それに爆発させるなら、魔力で空気を動かすではなく。例えば水を一気に気体にしてその体積が増大する圧力を用いると少ない魔力で大きな効果が得られる。しかし、前世の知識は封印である。実家の兵器には応用したがこれは内緒である。


 次の日は戦闘用の兵器の製作である。これは出品数が多かったので1日かけて審査が行われた。選ばれた兵器は銃のように魔石を用いて球を発射する装置であったが、私の見た印象は「重い」その一言である。あんな重いもので狙いを定めるのでは、すぐに魔獣に接近されてしまうのでないかと思った。少なくとも女性には扱えないと思った。

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