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マリーの思い家族の思いそして祠がつなぐもの  作者: @000ーooo


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33/54

33.2年生に進級

 実家で家族との触れ合いを堪能したマリーはしばらくして王都に戻った。今日からまた新学期である。そして2年生に進級である。実家も大変だろうということで、マリーはポーション工房でこれまでに稼いだお金をお置いてきた。


 長期休暇の間に領地に戻っていたクラスメイトも多く、彼らは一様に「領地で魔獣が氾濫している」と言っていた。マリーの様に領地の魔獣討伐に駆り出された者も多くいたそうである。


 学院でも昨今の魔獣の氾濫に対応して、授業の内容も実践重視の姿勢を鮮明に打ち出すようになった。午後の実技の時間は変わらないが、午前中の座学の時間は外国語、法律、貴族の常識の時間が少なくなって、代わりに魔法理論、薬学、魔法陣の時間が増やされた。それと昨年の後半に新設された魔獣学は必須科目になった。また増やされた薬学と魔法陣はこれまで選択科目であったが、必須科目に格上げされた。また、外国語と法律と貴族の常識は選択科目に格下げされた。


 とにかく学院としても、この頻発する魔獣の氾濫に対応すべくより即戦力になるような卒業生を送り出す必要が出てきたのである。これまで貴族の社会へ出るための予備期間という位置付けから即戦力となる生徒の養成機関と早変わりしたのである。


 マリーのカリュキラムは1年のときに選択した科目との整合性を取って、次のようにした。

必須科目:国語、数学、魔法理論、薬学、魔法陣、魔法実技、剣術実技、魔獣学

選択科目:外国語、法律、貴族の常識、商業取引、乗馬

この履修科目を次の日提出した。


 今日から授業である。まだ履修科目の提出がまだの人もいるのでしばらく午前中は必須科目、午後は実技となる。


 前世の記憶を取り戻したマリーは優秀である。また魔獣を狩ってレベルを上げているのでさらに優秀になっている。今はその実力をいかにごまかすかに腐心している。


 マリーの生活パターンは、寮で朝起きて、食堂で朝食、そのあと同じ敷地内の学院の校舎に行って、午前中は座学の授業を受ける。そして学院の食堂で友達と歓談しながら昼食、午後は実技、それが終わると同じ敷地内の寮に戻る。


 休日は1日はポーション工房でポションを作って帰りに冒険者ギルドで納品して寮に帰る。もう1日は寮の同室のメンバーと魔獣を狩る。


 魔獣の氾濫さえなければ実に優雅な学院生活である。学院の生徒の中には法衣貴族のように領地を持たない貴族や商人などの平民の子女の中には、魔獣の氾濫を他人事のように感じている生徒もいるが、マリーのように下級貴族となると領地のことに頭を悩ませている生徒も多い。


 寮の同室のメンバーでもアンナとディアナはあまり気に留めないようであるが、エルザは真剣に悩んでいる。


 それと気になるのは騎士団に入った、下の兄の動向である。下の兄ブルクハルトはあれから、王都の研修期間を過ぎたら地方の騎士団配属となり、今は魔獣退治に汗を流しているそうである。時折父の手紙にそう書いてある。結局下の兄と会ったのは王都を離れる前に一度食事しただけであった。



 秋になると例年魔獣討伐実習が行われるが、今年はどうするか、学院の上の方ではかなりもめているそうである。王宮へも伺いを出しているそうである。


 その結果今年は魔獣討伐実習は、学院の敷地内にテントを張って、1泊することになった。昨年みたいなことになったら、とても責任が取れないとの結論に達したようである。


 そのため、学院の敷地内でみんなでテントを張った。マリーがテントを張った場所は、校舎裏の春に学院祭で店を構えたところだった。


 そこに2年のAクラスの50人がテントを張っている。場所が狭いのでテントは引っ付いている。一応男子と女子は分けられているが、あまり距離がない。クラスの教室が屋外になったような感覚だった。


 結局クラスの女子とおしゃべりして魔獣討伐実習は終わった。

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