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マリーの思い家族の思いそして祠がつなぐもの  作者: @000ーooo


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25/54

25.魔獣の出現

 そのような話をしていると、急に御者が馬車を止めた。前方の馬車が魔獣に襲われているそうである。


 このような場合どうするのか。よくわからない。この馬車の安全を図るのなら、ここは近づかずに、静観するのがいいが、若し魔獣があの馬車を襲った後こちらに向かってくるようなら前方の馬車の人に加勢して共同で戦った方がいい。


 マリーが「どうするのかな」と思っていると、冒険者の人が御者に

「前方の馬車の人に加勢してもいいか」

と聞いてきた。


 確かに、この冒険者の雇い主は御者なので、御者の判断に任せるようである。すると

「あの馬車の人に加勢してほしい。若し魔獣があそこで倒されないと、今度はこちらがやられる」


 その声を聞いて、冒険者2人が駆けだして行った。私も後に続いた。後ろで

「えっ」

と驚いた声がしたが、体がすぐに反応していた。


 行くと、オーガが2体いた。前の馬車の護衛は3人の冒険者だったが1人がすでに動けない状態だった。2人で威嚇しながら剣を振るっているが、オーガの方が優勢の様だ。大きな腕を振り下ろして護衛の体にパンチをくらわせようとしている。それをかろうじて地面に転がりながら避けている。


 このままではじり貧だと思ったので、私は一気に加速して前を行くビリーとケンを追い越した。


「えっ」

と言う声が後ろから聞こえる。


 私はそのままオーガの近くまで行くと、1匹のオーガの足元に槍を投げつけた。槍はみごとオーガの足に刺さりオーガがバランスを崩して倒れた。その倒れたオーガに近寄ると、オーガの首元に今度は剣を突き刺した。そしてオーガから飛びのいた。


 これで残るはオーガ1体、しかし、私は手持ちの武器がなくなった。私は、じりじりとにじり寄ってくるオーガと手ぶらで対峙した。


 オーガの腕が私めがけて振り下ろされるとき、私は転がって、オーガの腕を避けた。その後、ビリーとケンが駆け寄って来た。2人は私を守るようにオーガと対峙した。余裕が出たのでマジックバッグから出すふりをして異空間から予備の槍を出した。そして、3人でオーガを囲んだ。


 オーガがビリーを狙って腕を振り下ろしたとき、私はオーガの背中に槍を突き刺した。オーガが振り向こうとした瞬間にケンがオーガの首をはねた。


 こうしてオーガ2体は倒された。負傷していた護衛には私が手持ちのポーションをかけてあげた。完全ではないが、これで命の危険はなくなった。


 その後私たちの乗っている乗合馬車がやって来た。

「マリー、貴方すごいのね。見ていてびっくりしたわ。オーガを単独で倒すなんて」

「でもこのことは内緒ね。あまり目立ちたくないから」


 それからビリーとケンにも

「お嬢ちゃんDランクなんて言ってなくて、十分Cランクでも行けるぜ」

といわれた。


 後倒したオーガをどうするかという話になった。「ここで長い間居ると血の臭いで狼がやって来る」というので、素材だけ切り取って、後は燃やすことになった。


 素材の切り取りはビリーとケンそれに商隊の護衛がしてくれた。後オーガを燃やす処理これが大変だった。


 商隊の冒険者の1人が魔法で穴を掘るのだが、なかなかできないすぐに魔力切れでへたってしまう。適当な頃で妥協して後はオーガを入れて燃やした。


 そんなことをしていたので、フェルゲスト市へ着くのが夜になった。夜で城門が閉まっているし、「どうなるのだろう」と思っていると、城門の門番がエルザの顔を見ると

「お嬢さんお帰りなさい」

とあっさり城門を通してくれた。


 そのあと乗合馬車の発着場へ行った。普通はここで下ろされるのだけど、御者の人が「サービスだ」と言って私たちを男爵邸まで送ってくれた。


 なお、私が倒した分のオーガの素材の代金はビリーとケンが後で私の冒険者の口座に入れておくと言っていた。

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