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マリーの思い家族の思いそして祠がつなぐもの  作者: @000ーooo


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20.魔獣討伐実習の検証

 学院の魔獣討伐実習の後始末は大変だった。特に実習で子供を失った親から今回の責任を追及する声が沸き起こった。この声は王宮にも届いた。また、事前に安全確認した騎士団にも責任を追及する声が届いた。


 今回襲ってきたのは3年生はオーガ3体、2年生はオーク5体、1年生は狼25匹、今までこのような魔獣がこの森で見られたことはなかった。


 この事態を重く見た王宮は学院だけでは事件の解明が出来ないと判断して、王宮の調査官を派遣しようとした。


 しかし、この調査官を騎士団から派遣しようとしたことから、これにも非難が集中し、結局、それまでこの森を調査した中央の騎士団は地方回しとなった。代わりにこれまで地方勤務だった騎士団を中央に呼び戻して、そこから調査官を派遣することになった。


 また、希望があれば貴族からも調査官を受け入れることになった。子供を失った貴族の多くはこの調査に自分の部下を派遣した。


 騎士団と貴族の従士の合同の調査団は森をくまなく調査した。しかし、森には学院の生徒を襲った魔獣以外に強い魔獣は発見できなかった。


 それに、あれだけの魔獣である、どこかから来たのであれば、この森以外にも被害が出るはずである。しかし、森の周辺の調査でも被害は確認できなかった。


 不思議である。まるで魔獣が湧いて出てきたようである。密かに他国の陰謀説もささやかれたが、これを放っておくと他国との関係も悪化する。これは冗談でも口を紡ぐように厳命された。


 結局調査は暗礁に乗り上げた。そして、調査団が明確な結論を出せない中、今度はその非難が学院に集中した。


 安全も確認出来ない状態で、魔獣討伐実習を強行した学院が悪いという理論である。また、生徒が襲われている時に護衛の騎士や教師は何をしていたのかという責任論である。


 まず、生徒が襲われている状態の検証が行われた。


 まず、3年生の検証から、3年生の生徒が襲われるまで護衛の騎士団や教師は魔獣の存在に気付かなかったようである。


 生徒が襲われて初めて魔獣の存在に気付いて、騎士団はすぐに応戦したようである。しかし、教師はすぐに生徒を逃がすことをしなったようで、そのため逃げ遅れた生徒が犠牲になったようである。それと場所が森の奥だったこともあり避難にも時間がかかったことも犠牲が多くなった理由の1つとのことであった。


 次に2年生、これは、真っ先に魔獣の存在に騎士団が気づいて、応戦したようである。しかし、魔獣が5体、それに対して騎士団が対応したのだが、オークが5体ということで数が多かったことから、オーク1体が学生に襲い掛かって死者が出たとのことであった。この場合教師がすぐに学生の避難誘導をしていれば、死者が出るのを防げたかもしれないということであった。その際担任が男性教師のクラスはすぐに逃げる対応したようだが、女性教師のクラスは判断が遅れ魔獣に襲われたとのことである。


 次に1年生、Aクラスについては魔獣の存在にマリーがいち早く気づいて声を出したことで生徒が魔獣の存在に気づき、騎士団もすぐに対応できたとのことであった。なお、BクラスとCクラスについては生徒が襲われて初めて魔獣の存在に気づいたため犠牲者が出た。しかし襲ってきた魔獣の数が少なかったため、騎士団で対応できた。そのため追加の犠牲者を出さずに済んだ。


 今回の調査で生徒が魔獣に襲われるまでに魔獣の存在に気づいたのは2年生の護衛に付いた騎士団とマリーだけという結果となった。これについては騎士団も学院の教師もたるんでいるという非難が集中した。


 マリーは当時のことを聞かれ

「夜目が覚めたら、闇の中からこちらを睨む複数の眼が見えたので『みんな起きて、魔獣の襲撃』と声を上げた。


 そして魔獣に向かって切りかかた。魔獣と対峙した時、肩を怪我したが持っていたポーションで治療した」

と証言した。


 マリーはこの後、「なんか目立っちゃったな」と不安に思った。

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