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マリーの思い家族の思いそして祠がつなぐもの  作者: @000ーooo


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17.広を探す日々と冒険者活動開始

 それからの学院生活は色あせて見えた。同じことをしていてもなぜか気が乗らない。すると友達が

「どうしたのマリー、最近元気ないみたいだけど」

「うん、最近なんか疲れるの。よくわからないわ」

「そうなの、よくあるのよね、地方から出てきた学院生が、最初は無我夢中でやっているのだけど、少しして学院生活に慣れると急に故郷のことが懐かしくなってホームシックになるらしいの。マリーもそれじゃない」


 まさか「前世のことを思い出して悲しくなった」とも言えずに、

「そうかもね、確かに昔のことを思い出すと悲しくなるわ」

と答えた。


 しかし、前世のことを思い出してからは、マリーの成績は格段に良くなった。とにかく大学卒業程度の学力になったのである。この学院の前世の中学から高校程度の授業内容はほとんど完璧に理解できる。習わないことでもちょっと考えれば分かるようになった。


 出来ないのは前世になかった魔法理論と貴族の常識と薬学と魔法陣ぐらいである。これらも、前世のラノベの知識と鑑定のスキルを用いると、たいがいは分かる。


 気のないそぶりをしていて急に当てられても、ほぼ完ぺきな回答をすることが出来るようになった。


 そうするとクラスでもマリーは勉強の出来る生徒として認識されるようになって、よく友達に聞かれるようになった。するとわかりやすく説明してあげるようになった。

「マリーの説明ってよくわかるわ、ありがとう」

こうやって感謝されることも多くなった。


 また、魔法実技も前世のラノベの知識を用いて、より丁寧により正確に魔法を行使できるようになった。もう最小限の魔力のために油汗を流すことはなくなった。涼しい顔で魔力を行使出来るようになった。


 剣術実技においても、前世の剣道の知識を用いれば、女子では最強クラスとなった。


 しかし、広の行方は全く分からない。広がこの世界に転生しているのかさえ定かでない。どうしたら、広を探すことが出来るのか、今はそれを思案中である。


 そこで思いついたのが、この世界にない前世の物を広めたら広も気付くのではないかということである。しかし、これは諸刃の剣である。


 もし広がこの世界に転生していなかったら、マリーはすごく注目される。もし上級貴族にでも狙われたら男爵家では抵抗できない。誰かに囲われたりしたら、もう一生広に会えなくなる。


 一番確実なのは祠さんに聞いてみることだが、あれから毎日庭の隅を確認しているのだけれど、祠さんには会えない。


 悶々とした日々を送っていても仕方がないので、気晴らしに冒険者登録して魔獣狩りをしてみることにした。これは前世にはまっていたラノベの影響である。


 休日のポーション工房での作業を1日にしてもらい、次の日を冒険者活動に当てることにした。


 1日目のポーション工房でいつもの2倍のポーションを作ると、「次の日は冒険者活動をするので休む」ということをおばあさんに伝えた。帰りにポーションを納品するついでに冒険者登録もした。


 最初はFランクなので「討伐系のクエストは受注来ない」と言われたが、「薬草採取の時に出てきた魔獣は討伐しても構わない」といわれたので、薬草採取で受注して魔獣を狩ることにした。なお、薬草採取は受け付け不要と言われたので次の日は朝から森へ行くことにした。


 次の日の朝寮を出ると、そのまま、王都の門のところに来た。門番に冒険者証を見せると

「門が閉まるのは夕方の5時だから、それまでに戻ってこいよ」

と言われた。


 最初は森の浅いところ。鑑定を使えば面白いように薬草が採取できる。採取した薬草はマリーの異空間に時間停止で収納した。


 ここでは魔獣はいない様だったので、少し奥に行ってみた。すると角の生えた兎が出て来た。とりあえず氷の矢を放ってみた。どれくらい魔力を込めればいいのか分からなかったので適当にした。すると兎が木っ端みじんになった。


 次の兎には少し弱めの魔法を放ったが、これも木っ端微塵だった。動物が可哀そうと思って、今度は近くの木に向けて氷の矢を放ってみた。すると、今度は氷の矢が木の半分くらいにめり込んで止まった。


 そこで、今度は、その半分くらいの魔力を放ってみた。すると木に少しめり込むぐらいで止まった。


 魔力の量の加減が分かったので、気を取り直して再度角のある兎に挑戦した。今度はうまくいった。氷の矢が兎の頭を貫いた。


 その日は薬草採取と角のある兎10匹で活動終了とした。ギルドに帰って、採取した薬草と兎を換金した。薬草には貴重な薬草もあったようでかなりの金額になった。兎は安かった。兎を狩れるということでランクがFからEになった。

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