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8 No thinking

死の悲しみは言葉だけでは伝えられない。

例えば、人から他人の死を告げられた時と、実際に死に立ち会う。

まったくもって悲しみの度合いが違うだろう。


彼は他人の()というものを経験したことがなかった。

ゆえに今回の件は彼にとってダメージが大きすぎた。


『封印』の暴走も終わり、スキルが使えなくなっている。

そしてただ今は歩き続けるのみ。


口からこぼれるのは今までの旅の記憶。

意味もなく、ただ口ずさむ。


「オワッタ。」

「スライムごときが調子に乗るなよ。」

「俺死ぬのかな。」

「学校早く終わらんかな。」

「まさか同士がいるとは。。」

「どうしますか。」

「あんたが勧めたんだろ。」

「追放系はあまり履修していないんだよ。」

「古代遺跡なんてあったんですか。」

「漁夫の利はよくないぞキミたち。」

「男だから頑張る義務があるのか。」

「犯人は捕まったんですか。」

「ベジタリアンか。」

「序盤の戦闘ってこんなにムズかったっけ。」

「寝たい。」

「これがご都合主義ってやつか。」

「来いクマ野郎。」

「俺も欲しい強いスキル。」

「何馬鹿なこと言ってんだ。」

「スライムごときに一発使っちまった。」

「どうぞ。」

「村に入るのに許可証とかいるんですか。」

「てか普通は弱いお嬢様を俺が助ける場面だろ。」

「事件でもおこったのか。」

「同情してくれたし。」

「プライドはないんですか。」

「一つのスキルしか使えない。」

「このくだり何回やるんだよ。」

「宿って当たり外れあるのか。」

「善処します。」

「肉が欲しかった。」

「誰かに見られているような気がしたけど気のせいだ。」

「あれ、あそこにいるのは王様かな。」

「なんかスゴソウナスキル。」

「え、魔王?」

「このままだと痴態を晒すことになる。」

「銃も持っているからなおさら。」

「おすすめの場所ってありますか。」

「ありがとう。」

「ほら、どうせ決まっていたことだ。」

「仕入れ先はどこですか。」

「おはようございます。」

「てかミスってたら死んでたよ俺。」

「ちゃんとついていけるのか。」

「かわいいなおい。」

「王に許可証でも発行してもらうか。」

「すみませんなんで銃があるんですか。」

「おなかいっぱいですから。」

「その僕許可証をもらいに来て。」

「無理だよ。」

「異世界といえば冒険者ギルドだよな。」

「まぁ何とかなります。」

「ほかにも頼めば何か貰えるんじゃないか。」

「定番だと城の中だと思うのだが。」

「これが噂の魔法石ってやつか。」

「惨めになるだろ。」

「運がよかったのか。」

「もしくは最初は弱いけど後から強くなるパターンかな。」

「いろいろとありがとうございます。」




何時間歩いただろうか。

いつの間にか目の前には冒険者の集団がいる。


「おい、見ろよ。ゴミスキルがいるぞ。」

「おいおい、ボロボロじゃないか。」

「やっぱり駄目だね。」

「自分の実力すらわからないのか?馬鹿なんじゃないかw」

「お、おいヒナ。」


そんな中、一人の女性が近づいて行った。


「ねぇ、あんな奴ら気にしなくていいからね。」

「惨めになるだろ。」

「ご、ごめん。けが大丈夫?」

「異世界といえば冒険者ギルドだよな。」

「ごめん、なに言っているの?」

「町に入るのに許可証とかいるんですか。」

「...えっ。」

「誰かに見られているような気がしたけど気のせいだ。」


彼女は理解できなかった、いや理解したくなかった。


「ねぇ...返事してよ。ねぇ、ねぇ!」

「これが噂の魔法石ってやつか。」


彼の体を揺さぶっても意味がない。


「だから言ったじゃん...。危険に突っ込まないでって。」


正面から抱き着かれても何も変わらない。

涙ぐむ声は彼には届かない。


彼は王都に着く、という約束を果たした。


「やっと、着いたよ。」

「起きて、ねぇ私だよ。起きて、起きてよ!」


それと同時に彼の意識が途絶えた。

一人称ではない理由は、サポート役のおかげだね。

便利便利。

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