4「調査」
固くて少しひんやりとした、まるで金属のような感触が体を伝い――僕は目を開けた。
ぼんやりとした視界が段々と鮮明になっていき、そして景色を描き始めた。
「ここは……」
見知らぬ天井に、見知らぬ部屋。
僕は周囲を見渡し、何とか記憶から現在の状況を理解しようと頭を振り絞る。
「なんでか思い出せない……」
ここはどこなんだろうか。前は確か仲間と一緒に、アジトにいたような……。
「――っ!!」
突然と頭痛に襲われ、僕は息を荒げる。
仲間って誰だ? アジトで何だ?
「おはようございます、トウマ様」
「君は……?」
部屋にいた一人の銀髪の少女を目に、僕は声をかける。
彼女は礼儀正しく挨拶をし、僕の方へと手を伸ばしてきた。
「あああああ!!! やっぱ素敵です……」
「え、ちょっ、ええっ!?」
思わず恥ずかしくなった僕は顔を熱くし、手を握ってきた少女からその後静かに目を逸らした。
そのまま少女は僕の手に頬ずりをかましてきて、とにかく僕の心臓が爆発しそうなぐらい鼓動を打っていた。
「トウマ様、私もう我慢ができません」
「あ、ちょっ……流石にそれはまずいんじゃ」
「お気になさらず。私に任せていれば大丈夫なので」
少女はべッドの方へと乗ってきては、口づけをしてきた。
折角、ここに来るまでのことを思い出そうとしていたのに、これじゃ思い出すなんて無理だ。
しかし、僕は少女に抵抗できず、なすがままにキスをされ続けていた。
すると、部屋の扉が開き――
「ナツナ、トウマ様に気安く触れないでくださいまし」
「ちっ、アンタかよ」
「トウマ様の前では言動を慎んでください」
「めんどくせぇんだよ、なんでアタシがアンタの言うこと聞かないといけないわけ?」
「ナツナ、早くベッドから降りてくださいまし」
悪態を吐く銀髪の少女――ナツナは舌打ちをし、ベッドから降りた。
そしてこちらを一度振り返ると、
「――続きは今夜ですからね」
「は、はい……」
思わず敬語になってしまった僕を見て微笑み、ナツナは部屋の向こうにいたメイドの女と共に姿を消した。
それを見送った僕は苦笑を漏らし、
「なんで僕は緊張してるんだろ……それに、僕にはウテナがいるってのに」
すると、その瞬間――再び頭痛が僕を襲った。
「いたたっ、なんでこんな……」
ウテナって誰だよ。
でも、なんでかその人のことが大事に思えてきた。
すると、脳内に様々な景色が広がった。
黒髪の少女と僕が楽しそうに話をしている場面、白銀の髪をした少女と会話をする場面、藍髪の少女と機械の青年と海賊の男と話をしている場面だ。
そして金髪の少女と話をしている景色が沸々と甦ってきて――僕は醒悟した。
「そうだった。僕はリキア達と一緒にいたのに、エルヴィットに変装した何者かによってここに連れてこられてるんだった」
早くこの部屋から脱出しなければ。
でも、僕は自分が今どこにいるのかすら理解できてない。
まずはあの銀髪の少女――ナツナと言った少女から情報を仕入れることを優先すべきであろう。
無為に部屋の外へ出たところで、何が起きるか分からない。
「それにしても、今夜何されるんだろう……」
僕は無駄に緊張する心を落ち着かせようと、深呼吸をした。
どうも、焼き鮭です。
もし
「面白い!」「トウマは何をされるんだろう……」「銀髪少女は好き!」
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