表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/92

12「最後」

 「――トウマっ!!」

 

 リキアの声が、脳内で木霊する。

 

 僕は薄れゆく意識の中、目の前の少女がふっと笑うのを見た。

 しかし、その光景もぼやけていく。 

 

 「お兄ちゃん! まだ諦めないで!!!」

 

 オリビアの声がした。

 僕ははっと意識を取り戻し、傷口に閃光が灯るのを見た。

 

 傷が癒えていく。

 

 「龍神剣ナハドメレク!!!」

 

 消失しかけていた龍神剣を呼び戻し、僕は眼前で瘴気を漂わせる少女を見据える。

 剣を構え、僕は息を深く吸う。

 

 「『龍鬼殄戴りゅうきてんだい』!!!!」

 

 龍神剣を瘴気がまとった。

 それを見た少女は瞠目する。


 「お兄ちゃん……」「何故、お前が瘴気を扱える!!!」

 

 頬に生えた口がそう叫ぶ。

 その叫喚きょうかんを無視して僕は跳躍する。

 

 「喰らええええええっ!!!」

 

 僕は剣を少女目がけて振り下ろす。

 

 「ごはん……」 

 

 少女は体を頭から真っ二つに切り裂かれる。

 血の代替えである瘴気が体から噴出し、少女はそれでも無表情のまま僕を見つめる。

 

 「カンナ!! 瘴気を使うんだ!!」

 「しょう、き……?」

 「急いで!!」

 

 頬に生えた口が少女に叫ぶ。

 しかし、少女はその発言の内容を理解していないようだった。

 

 「カンナ!!!」

 「これで終わりだ……」

 

 僕は少女の首元へと剣をやる。

 既に真っ二つに切断された少女の体躯であったが、僕は容赦せずに首を切断した。

 

 「あ……」

 

 少女は目を見開き、胴体と離れた首を地面に落とす。

 

 「こうなったらボクが……!!!」

 

 頬に付いていた口がそう言い、瘴気の人形を大量に召喚した。

 

 「まずい……」

 

 これでは町の人達に被害が出てしまう。

 

 僕は走り、瘴気の人形達を切り裂いていく。

 

 「トウマっ! この人形は私達が相手をする。トウマはその少女にとどめを差してくれ」

 「分かった……じゃあ」

 

 僕は人形を一体斬り殺すと、未だ生存しているばらばらになった少女へと駆けていく。

 

 「――ごはん」

 

 少女はそう呟きながら地面へと沈んでいく。

 

 「まずい……! 『龍鬼耀戴りゅうきようだい』!!」

 

 斬撃が出現し、少女の方へと向かっていく。

 しかし、少女は地面の中へと完全に沈んでしまい、斬撃は命中しなかった。

 

 「逃げられたか……」


 ルリオーネが髪を靡かせながら、そう言った。

 

 「しかし――」

 

 ルリオーネは周囲を見渡して、

 

 「この数の瘴気人形はどうすればよいのだろうか」

 

 町全体に広がるようにして出現し続ける瘴気の人形。

 

 僕はそれを見て頬を強張らせた。 

 

 $ $ $ $ $ $ $ $ $ $

 

 「――これじゃあ馬車になんて行けないじゃん」

 「面倒くさいな」

 

 四方に出現した瘴気の人形を見て、少女は溜め息を吐く。

 男は剣を背から抜き、構える。

 

 「仕事ではないが……仕事の妨げになるため処分する」

 「だね」

 

 二人はそう言って互いに瘴気人形へと襲いかかった。

どうも、焼き鮭です。

もし

「面白い!」「トウマの活躍がもっと見たい!」「自分もリキアとルリオーネに罵倒されたい」

と思った方はブックマーク、そして↓の☆を押して評価をしていただけると励みになります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ