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3「交渉」

 ――僕とエルヴィットさん、ザギンクと共に街中を駆けていた。

 地図を広げて、現在地点がどこか確認する。

 

 「もうすぐで拠点へと行けるみたいだけど」

 「そうじゃのう……敵と思われなければよいがな」

 「俺がいるのでその心配は必要ないと思いますよ」

 「ザギンクって頼りになるなぁ……」

 

 僕は思わず口にしてしまった。

 すると、ザギンクが笑みを浮かべ、

 

 「そうですか。まだ俺はしがないですが、もっと皆さんの役に立てるように精進していきますから!」

 「謙虚な奴じゃのう」

 

 そんな会話をしながら、不意に水色の髪をした女が目の前に現れた。

 僕達は立ち止まり、その少女へと声をかける。

 

 「君は……」

 「私はルリオーネ様に仕える、リンネ・F・フェレストと申します」

 「リンネ様でしたか! 実はリキア様からお伝えがありまして……ルリオーネ様はいらっしゃるでしょうか」

 「はい」

 

 ザギンクが一礼するのを横目に、僕とエルヴィットはザギンクの態度に感心する。

 

 流石は帝国騎士団の騎士だ。目上の人に対する態度が、僕と全く違う。見習わないとな。

 

 「リンネ、客人か?」

 「はい。リキア大将軍からの言伝があるようです」

 「そうか。聞かせてくれ」

 

 金髪の女が近くの建物の中から現れ、こちらに手を振った。

 

 「こちらへ上がっていいぞ」

 「じゃ、じゃあ、お邪魔します……」

 

 僕は思わず敬語になってしまい、リンネという少女と共に中へと入っていく。

 後ろではザギンクとエルヴィットが建物の内装を見回していた。

 

 「ここは、ギルドですかね……」

 「ギルド?」

 

 ザギンクの言葉に、僕は尋ねる。

 

 「実はこの町では勇者や冒険者の方々がギルドという場所で、色々な任務受けて稼いでいるんですよ」

 「なるほど……帝国内にはそう言う施設があったんだ」

 「あまり有名じゃないですからね……ご存知ないのも無理はないです」

 

 僕はその言葉を聞きながら、ルリオーネの案内に着いていく。

 そしてギルドのある席に座らされ、

 

 「リキア大将軍からの話など、交渉しかないであろうな。聞かせてくれ」

 「はい、仰せの通りです。リキア様からルリオーネ様への協力要請がありまして」

 

 ザギンクとルリオーネが互いに顔を見つめながらそう言葉を交わす。

 

 「それにしても協力要請か……」

 

 ルリオーネは頬杖を付き、何かを考える。

 

 「私とリンネが遂行しなけらばいけない任務と、リキア大将軍の任務は違うはずだ……だからこそ、あまり共闘などはできないが、それでもいいのならば交渉に乗ってやろう」

 「私も少しだけなら、共に戦うことはできますよ」

 

 ルリオーネとリンネは困った表情をしてそう言った。

 

 つまり、ルリオーネとリンネは別の任務があり、そのせいでこちらとはあまり共闘することができないということだ。

 

 「でも協力することはできるんじゃよな?」

 「そうだな……何かあれば、私達もそこへ向かうということでいいか?」

 「構わないぞ。じゃあこれにてかいさ――」

 

 交渉が終わりに向かった途端、ギルドの壁が破壊された。

 僕は危機感を脳裡で暴走させて、破壊した犯人へと目をやる。

 

 筋骨隆々とした顔面蒼白の男と、美貌を病的なまでに白い肌で彩っている女がそこにはいた。

 瓦礫を踏みつけ、男はザギンクへと目をやる。


 「壊し甲斐がありそうだな……機械だけに」

 「ちょっと、私があの男を壊すのよ!!」

 「別にいいだろ?」

 「良くないわよ!!!」

 

 男女は口喧嘩をしている。

 その隙に僕は龍神剣ナハドメレクを手に携えた。

 

 「お前達――何者だ?」

 「ああっ? 女は黙ってろ!!!」

 

 ルリオーネに怒鳴る女。その女は魔法陣を展開し、空間を断絶した。

 

 「な――っ!?」

 「ここは人が多すぎるのよ。ムカついたからあの金髪とあの剣を持ってるガキを殺るわ」

 「じゃあ俺はサイボーグとこの吸血鬼と水色の髪の奴を殺るとするか」

 

 その瞬間、周囲の景色が変わった。

 見知らぬ屋敷の中に、僕とルリオーネの二人だけが立ち尽くしている。

 

 「少年、来るぞ!!」

 

 ルリオーネの声を耳に、僕は周囲へと目をやったが――、

 

 「ぐあああっっ!!!!!」

 

 僕は突然と現れた()()()()()に殴り飛ばされた。

 

 「――っ!?」

 

 僕は先ほど人形に殴られた頬へ触れる。

 痛みが尋常じゃない。それに頬を触れた手が、紫色の斑点を帯びていた。

 

 「なんだよ、これ……」

 

 不意に訪れた嘔吐感に襲われ、僕は思いきり嘔吐する。

 何だろう、この不快感……。

 まさか――、

 

 「アンタはもう手遅れよ」

 「な、にを……」

 

 女が僕の前に現れ、見下ろしていた。

 

 「――病気にかかっちゃったんだもの。あと数時間したら、命を落とすわよ?」

 

 僕の脳裡に、衝撃が走った。

どうも、焼き鮭です。

もし

「面白い!!」「トウマがやばいことになってる!!」「今回リキア出てきてないじゃん」

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