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人生ついてない彼女の転生スローライフ  作者: 春人


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予定のない日

 

 最近、何かしら予定があったからお部屋でゆっくりするのは久々。

朝の水やりをしてから図書室に寄って本をいっぱい持って帰ってきた。


「(今日は部屋から出ない!)」


 一番楽なワンピースを着て絨毯の上で大の字になり本を読む。


「お嬢様、その体勢久々に見ましたが辛くないんですか?」


「すごく楽な体勢だと思うんですが。辛そうですか?」


「とても」


 全然辛くないんだけど、見た感じは変な体勢で本読んでるように見えるだろうし。お嬢様はこんな格好にならないかも。


 でも、誰もいないんだからいいじゃないか。これで横っ腹が攣っても苦しむのは私だし。…そう言えば筋肉痛みたいに少しなったけど、すぐ治ったし痛い場所もない。子供だから?5歳の成長期だから?すごすぎる。若いってすごい。



_________________



 ゴロゴロしてたらつまんなくなってきた。本読むのは好きだけど年相応に気持ちが持っていかれてる気がする。


「(外に行こうかな)」



「うーん」


「どうされました?」


「体動かしたくなった」


「珍しいですね」


 確かに今まで本ばかり読んでたのに急に動きたいなんて驚くかも。


「お屋敷の中、散策されますか?」


「いいの?」


「はい。この間も言いましたがお嬢様が行ってはいけない場所はありません。ノックさえして頂きましたら、どのお部屋に入っていただいても問題ありません」


 そんな感じのこと言われた気もする。ちょろっと覚えてる。


「なら探検行ってこようかな。1人で」


「私もついていきますが」


「1人で行きたい。ついてきてもらうのはちょっと違う」


「…わかりました」


「ありがと!行ってきます」


 マリザの言葉と同時に外に出ていく。のんびりしてて気が変わっても困る。


__________________



 三階はいいかな。みんなの部屋しかないって言ってたし。一階から見ていこうかな、玄関気になる。


 

「思ってた玄関と違う」


 絨毯と机とソファー。大きな部屋があるみたい。ソファーありすぎじゃない?壁にも間隔あけて置いてある。


「絶対あのソファー一度座ってもらったことない子いるな」


 ぶつぶつ独り言言いながら、端のソファーに座ってみる。


「うん、いいソファーだな」


 ふわふわすぎてビックリした。硬そうだったのに、見た目に反したいい座り心地。もしかしなくてもとってもお金持ちのちゃんとした貴族なんだろうな。


「あっちも行ってみよ」


 誰かの話し声が聞こえたからソファーに座るのをやめて移動することに。会いたくないわけじゃないけど、できることならゆっくり見て回りたいし緊張もしたくない。逃げてるわけではない。



 厨房・使用人の部屋・倉庫、一階は小さい部屋がたくさんある。彼女の世界の人からしたら、どの部屋も大きいけど私の部屋と勉強部屋で比較すると小さいこぢんまりとした部屋の分類だと思う。



__________________



「ただいま」


「おかえりなさいませ、いかがでしたか?」


「楽しかったです!お部屋はどこもあけてないけど、一階をウロウロしてきました」


「一階ですか?」


「はい!厨房も行ってきました!長いコック帽をかぶってる人が料理長さんですよね?」


「はい」


「一番、楽しそうにお料理してたのでこっそり見学してきました」


 いつも美味しいお料理を作ってくれてる人は、皆楽しそうにお仕事してた。


「私も教えてもらえると思います?」


「何をですか?」


「お料理」


 将来どうなるかわからないけど、料理はできないと生活に困るかもしれない。


「どうしてお料理を学びたいんですか?」


「できるようになってる方がいいと思わない?あと、お料理してみたい」


 もう少し大きくならないとだめかな。


「ご令嬢はお料理はなさらないものです」


「する方はいない?」


「いらっしゃるかもしれませんが、伯爵家以上の方でされている方はかなり珍しいです」


 そうなんだ。伯爵って階級で言うとどのあたりなんだろ。……貴族階級の勉強もしないと。


「長くお出かけだったので、もうお夕飯のお時間が近づいてます」


 セシルが話しかけてくれる。もうご飯?ずっと何か食べてる気がする。このままじゃ太る。


「(太ってもあまり気にしないけど、木登りできなくなる)」


 

 食べる量減らそうかなって思うけど、ご飯が美味しすぎて気づいたら完食。



 こうなったら運動しかない!


__________________



  決意したものの、ご飯食べたらすぐに眠くなる。



「おやすみ。マリザ、セシル」


「「おやすみなさいませ」」



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