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「誰かいた」
「急にどうしたの?」
急にいつもの集まりに参加しなくなった学友。将来一緒にこの国を支えようと話し、勉学を頑張っている侯爵のインディ。
末の妹が体調を崩したとは聞いてたけど、ここまで仲がいいとは思ってなかった。
「ところで、毎日こられても困るんだけど」
「俺も毎日来るつもりはなかったけど、なんか様子変じゃない?昨日の浮かれようを見たら気になるでしょ」
「ほっとけ」
昨日の午前中、会いにきたら雰囲気と空気がガラッと変わってた。
「それで?誰かいたの?」
話を変えるように言われる。
「ストロベリーブロンド?の女の子」
「末の妹だね。部屋から出てきたんだ、僕に声かけてくれたらよかったのに」
「俺がきてるからだろ」
「帰って」
「い・や・だ」
学院にいる妹と弟はそこまで明るい髪色じゃない。兄弟で似てるのかと思ったが、随分と違うんだな。
「妹、奥に行ったけどいいの?」
「探検してるんじゃないかな。やっと周りを見てくれるようになったんだ」
何があったか知らないけど、まめなインディが集まりを断って手紙も返せないなんてと思って来たが。
「会いに来て正解だったよ」
「?」
2日前は顔色が悪かったが、今じゃいつも通り。いや、いつもより顔色も機嫌もいい。
それにまだ見たことない末の妹にも興味ある。
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「紅茶を」
インディの部屋に着くと紅茶を頼む。
「自分の家みたいにくつろぐな」
「俺偉いから」
「そんなこといつも言わないだろ」
確かに。公爵家の次男だから偉いが、たかが次男だそこまで偉くない。もし、俺が跡取りでも威張ったりしていなかったと思うけど。
「次期、侯爵様」
「なんだよ」
毎回、嫌な顔される。嫌になるぐらい言われ慣れてるだろうに、嫌な顔をするのは実力で認められてないと思ってるからなんだろうな。
「明日はこないでよ」
「なんで」
「午前中から予定があるから」
「出かけるのか」
「兄弟でピクニック。庭だけど」
「そんなに仲良かったっけ?」
「普通だと思うよ。でも1番下とはすごく仲がいいってだけ」
家族をすごく大事にしてるのは知ってる。でも、学院でも話してる姿は見たことない。
「なんでわざわざ」
「コゼットが木登りしたいって」
「は?」
コゼットって1番下の妹の名前だよね。木登り?なんで?
「なんで」
「わかんないけど、木登りするって聞いたから俺たちも参加することにしたの」
「インディも木登りするのか」
「僕はできないからしないけど、サフィは木登りしたことあるみたいだから」
ご令嬢が木登りか...面白いな。インディは絶対したことないだろうし。アイヴィ令嬢もしたことなさそうだ。
「俺も参加する」
「しなくていい。兄弟しか参加できない」
「おとなしくしとくから」
「コゼットが緊張するから絶対ダメ」
頑なだな。合わせたくないだけかな...
「明日は我慢するから、明後日くるから話聞かせてね」
「こなくていい」
そんなこと言っても、来たらあげてくれるの知ってるからいいんだけどね。
「また明後日」
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