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真実
「…は?何言ってんだよ?」
ゴウは怪訝そうに私を見る。
「ゴウ、信じられないかもしれないけど…」
「信じるも何も、ただの冗談だろ?」
そう言って笑うゴウの顔は、いつもよりぎこちない。
ごめん、突然すぎるよね。
ずっと、言おうと思ってた。
でも…言えなかったんだ。
私は小さく深呼吸した。
「私は今から、ずっと話したかったことを話すよ」
「やめろって…」
「聞いて」
私は真剣な顔でゴウに向き合った。
ゴウの顔から、笑みはもう消えている。
困惑するような泣きそうな顔を見て、不器用だった”彼”を思い出す。
出来ることなら、”彼”にもこの真実を打ち明けたかった。
「おい、何なんだよ」
考え事をして黙り込んだ私に、ゴウは覚悟を決めたように聞く。
「今日死ぬって…そんなこと何で分かるんだよ」
「分かるよ」
そう答えた私は、自分の左胸に手を添える。
「私に与えられた時間は…今日で終わる。それは、この体が知っているから」
「与えられた時間って…寿命ってことか?そんなこと人間に分かるわけないだろ」
「私に与えられた時間は…十二万四千六百二十七年」
「…は?」
突然言った膨大な数字に、ゴウは顔をしかめる。
でも、すぐにハッと気付いた顔をした。
「お前…」
「ごめんね、ずっと黙っていて」
ゴウの声を遮り、私は自分の口から真実を告げた。
「私も機械なの」




