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■ 第2章 解説:回し続けられるんかいね
長州は、一度崩れた。
京での敗北。
朝敵の汚名。
そして、藩内の分裂。
上は決めきれず、
下は従いきれない。
同じ藩の中で、言葉が食い違い、
命の向く先さえ揃わなくなっていた。
武士は、命令を求める。
だが、その命令が、もはや一つではない。
どちらに従うか。
それ自体が、判断になった。
戦は、外にあるのではない。
内にあった。
その中で、ひとつの集まりが動き始める。
身分を問わず、
動ける者を集め、
ひとつの流れとして使おうとする試み。
奇兵隊。
それは、正規ではない。
だが、止まったものの代わりに、
動くものとして生まれた。
命令ではなく、責任で。
身分ではなく、役割で。
それがどこまで通用するのか。
まだ、誰にも分からなかった。




