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034 ルカンへ情報共有

 私たちはそこの片付けが終わり次第、すぐに家に向かった。

 幸い家までの道のりでツィーゼの親らしき人物には会わなかったため、薬を買わなかったことなど怪しまれずに済んだ。


 家に着いたら一階には誰もおらず、二階でルカンたちが荷物を整理しているところだった。



「ただいま、ルカン。」

 二人の荷物整理に後ろから見ているルカンに話しかけた。

「ただいまールカンお兄ちゃん。」

「ああ、おかえり。二人とも。挨拶はきちんとできたか?」

 こちらを見てルカンは聞いてきた。

「うん、ちゃんと挨拶しきったよー。じゃあ俺もツィーゼたちと一緒に荷物整理してくる。ツィーゼー!レーヤー!俺も混ぜてー!」

「うん!おかえり!ジア!」

 ツィーゼの意識をこちらに向けないように、聞こえないように気を使ってくれたのか、ジアは二人に加わっていった。



「ホノールも整理してくるか?」

 ルカンは聞いてきたけど、せっかくジアが気を回してくれたんだ、それよりも情報共有しないと。

「私は巾着の外を見るだけだからすぐに終わる予定。それより、私たちを見ていた人についてのことなんだけど。」

「...そっちに来たか?」

 ルカンは眉を潜めて聞いてきた。

「うん。見ていたのが何人かはわからないけど、一人はこっちに来た。ツィーゼの父親を名乗って、ツィーゼを探しに来た。」

「...そうか。...やはりか。」

「やはり?」

 なにかルカンには確信でもあったのかな?どっちに来るとか、誰かとか。

「ああ、たしかにホノールの家の騎士の可能性もあったんだがな。貴族の騎士にしては服が汚れて、ボロボロだった。」

 なるほど。ルカンは服装まで見えていて、人を想像できていたんだ。

「たしかに、貴族の家の騎士は私服も気にする必要あるもんね。」

 そういえばヌリズ家に使える騎士たちも服装には気を使っていたなあ...

「ああ、そうだ。騎士の服装は貴族の箔に関わるからな。...家もバレていそうだったか?」

「それは分からなかったけど...。仲間が体調を崩しているからいない、明後日また来たら引き渡すって伝えてきた。」

 私はさっき言ったことをそのままルカンに伝えた。

「そうか。...とりあえず家がバレていなければ大丈夫だと信じるか。」

「うん、でも一応警戒する必要性はあるかな。これから街に出るからさ。」

「ああ、そうだな。レーヤにもできる限りの武装をしていってもらうか。」

「うん。あとはツィーゼはルカンかジアから離れないこと、かな。レーヤも強くなったけど、実践は初めてだし、私は果たしてあのガタイのいい男相手にどこまで戦えるか...ってところだから。」

 正直、また足手まといになるのは嫌だけど、私は弱い...ツィーゼを守るためには、ジアかルカンと一緒に居てもらうほうが良い。

「ああ。でも一番はみんなで集まって動いたほうが良いな。それなら俺が気を引いている隙にジアが逃がすこともできる。」

 たしかに、ジアとルカンの強さなら私たちを庇いながらでも戦えそう。

「了解。あ、もう一個。」

 私はもう一つ伝え忘れていたことを思い出した。

「ん?なんだ?」

「ツィーゼの父親は仕事でここに来たって言ってた。なんの仕事かは分からないけど、仕事次第では王都も安全とは言い難いかも。」

「そうか...。」

 どうせならなんの仕事かも聞いてくればよかったな。除雪することが仕事なら雪の降る地域のみだし、王城からの派遣とかなら王都に戻るかもとか分かるのに...

「だが、王都はここよりも自警団が活発なのに加え、王都警備隊が街の治安を守っていると聞く。何かあれば守ってもらえるんじゃないか?」

「まあそうだよね。それに期待かな。人多くて見つけにくいとかも加えて。」

「ああ、そうだな。」

「今日の接触から得られたことはこれぐらいかな。じゃあ私も整理に行ってくる。」

「ああ、俺はもう少し考えてから行くよ。」

「了解。じゃあ先に終えておくね。」

「ああ。」

 ルカンと分かれて私も荷物整理に向かった。


 じゃあ、ここで購入した服や屋敷の使用人から貰ったけどもう小さくなってしまった服とかもう一回整理してこようかな。

 それが終わったあとは...魔法を使えば基本的に物資は調達できるし...

 みんなのところを見に行こうかな。

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