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013 ゴミの誘惑
また、少しのときが経った。
おばさんがいなくなって以来、服が減ることはもうなくなった。
代わりに洗うのに一日かかってしまうようになった。雪の山に洗った服を並べて、服に付いて凍った氷を砕いて、と洗濯物にかける時間がは二日になった。
ご飯は、パンは...もう底をついてしまった...。
盗むわけには、いかない。そこまで人の道を外れたく、ない。
そう思っても時が経てば、お腹は減るもので...。
「じゅるっ。」
ゴミ箱に入っている、廃棄食品がすごく美味しそうに見える...。
この土地は大きい商店の裏だから、ゴミ箱が少し歩けば目に入る。
どう、しよう。




