EP35 魔境大乱 ウケツガレル命④
この世界に生を受けたのは二度目だった。
一度目は自分から望み、チート転生という形で生を受けた。
その人生は順風満帆だった。
大人の、それもこの世界よりも文明が進んだ世界で学んだ知識の他、転生時に手に入れたチート能力があるのだ。
上手くいかない訳がなかった。
幼少の頃より神童と称えられ、人々に称えられる以上の実績を積み上げていった。
成長し、独り立ちする年齢になる頃には、国にも知られる名声と実績を積み重ね、彼女の二度目の人生は栄華を極めた。
しかし、彼女の栄光は長くは続かない。
諸行無常、彼女は人の心の醜さを知らなかった、彼女は自身の力の限界を知らなかった、そして、大衆の恐ろしさを知らなかった。
切っ掛けは貴族の依頼だった。
依頼内容は、領民を苦しめるドラゴンを退治して欲しい。
ドラゴンは最強の一角として知られるモンスター、彼女の周りは依頼を断る様に説得した。
だが、彼女のドラゴン退治を大衆が後押しした。
これまでの彼女の輝かしい実績、自身にリスクが無い事から、大衆は気軽な気持ちで彼女の新たな栄光に喝采を送ったのだ。
自身の力への自信、街で出会う人々からの後押しを受け、彼女は周りの説得を振り切りドラゴン退治に出かけた。
そして、そこで彼女はドラゴンに敗北する。
彼女は重症こそ負ったが、一命はとりとめた。
しかし、襲われたドラゴンの怒りは簡単に収まらない。
手あたり次第、自身を襲った種族と同じ種族が住んでいる街を襲っていったのだ。
傷がまだ癒えていない彼女が街に戻った時、街は廃墟となっていた。
そして、喝采と共に彼女を送り出した大衆は、罵声と共に彼女を迎え入れる。
彼女が気付き上げた栄光が、地に落ちた瞬間であった。
そこから先は早かった。
今まで彼女の偉業を称えていた大衆は、何故無謀な事をしたのかと彼女を責める。
誹謗中傷は当たり前、中には彼女の過去の実績を疑う者もいた。
そして、ドラゴン退治を依頼した貴族が、実績を求めた彼女に依頼するよう強要されたと証言したことから、彼女を糾弾する声が一気に強くなる。
全ては自身の力を過信した彼女が、分不相応な実績を求めた為に起きた事件と判断されたのだ。
勿論、貴族の証言は嘘だ。
彼女を切り捨てる事で貴族は保身を図っただけなのだが、彼女への怒りに燃える大衆は貴族の証言を信じてしまった。
ある識者は言う、元々ドラゴンによるリスクは許容出来る範囲だった、と。
彼女のドラゴン退治は行う必要の無い物であり、ドラゴンの報復は不必要な損害だったと糾弾したのだ。
そう糾弾した識者が、ドラゴン退治を行うよう後押ししていた識者であることを大衆は忘れ、日に日に彼女を糾弾する声だけが強くなっていく。
そして、彼女はドラゴン災害の責任を負わされ、処刑されることとなる。
元々は貴族による、失敗の無い完璧な経歴を持つ彼女にお灸をすえる程度の嫌がらせだった。
しかし、大衆という観客の暴走と、ドラゴンという助演俳優のアドリブにより事態は予想外の方向へ進んでしまったのだ。
しかし、処刑された彼女の人生は終わらなかった。
確かにチート転生したチート人生は終わったが、彼女の人生には続きがあったのだ。
彼女の死後、彼女をチート転生させた神は対価の支払いを求めた。
しかし、チート転生した人生が終わった彼女に収入のあてはなく、対価の支払いは負債として彼女に重くのしかかる。
彼女は返済の為、地獄で魂が摩耗する程のブラック労働を続け、対価を支払い続けた。
そんな地獄のような日々から抜け出したのが、レグニルスの前に立つリッチである。
嘗ての美しさを失っての第三の人生ではあった。
しかし、地獄から抜け出せるのなら美しさなど不要、そう思わせる程度には彼女の魂は摩耗していた。
そして魂が摩耗していたからこそ、リッチとして蘇った彼女は無慈悲に命を刈り取る死神になれたのだ。
死神として蘇った彼女は、残っている負債を返済する為に命を狩り続けた。
獲物は返済する必要がある魔力、それが貯めこまれた魔核だった。
彼女は魔核を持つモンスターを狩り続け、逃げたオークの群れを追う過程で自身と同じチート転生者であるレグニルスに出会う事となった。
そして、苦しむことなくチート人生を楽しむレグニルスに嫌がらせをする為、彼女はレグニルスと対峙する。
もちろん、そんなリッチの事情などレグニルスには分からない。
神ならぬレグニルスが分かるのは、恐るべき力を持ったアンデッドモンスターが自分達を追って来たということだけ。
「姫、悪いけど時間稼いでくれない?」
「転移でダンジョン内に撤退するつもりか?」
リッチと対峙するレグニルスは、姫に時間稼ぎを依頼する。
先程までの闘いで、リッチには勝てない事をこの場の誰もが理解していた。
こちらの攻撃は効果が無く、相手の攻撃は必殺。
そんな相手に勝てると思う程、アサシンラビットは楽観的では無い。
そんな相手に対して、考えられる対抗策は逃走。
幸いここはダンジョンエリア内、転移により神の力によって保護されたマンションに逃げる事が出来た。
「それが、転移が使えなくなってる」
「なに?」
レグニルスは既に転移による逃亡を実行していた。
しかし、何度実行しても転移は発動しなかった。
「リッチが展開した光のドームの効果みたい。転移が妨害されてる」
「ダンジョンマスターの力は、神の力では無かったのか?」
「チートは更に強いチートの前には無力ってことかな」
無意味にクールぶってみせるレグニルスだが、内心は物凄く動揺している。
そもそもレグニルスの基本戦略は、ダンジョンに立て籠もっての籠城戦だ。
正面からの闘いに備えてレベルを上げ、武を鍛えてはいるが、リッチのような格上の相手は想定していない。
「それではどうするのだ? 時間を稼ぐのは良いが、何か手があるのか?」
手詰まりなのは姫も同じだ。
試せる手は既に先の闘いで試している。
そしてそれらはリッチに対して効果が無い事も確認していた。
「スキルを習得する。忘れてるかもしれないけど、俺は剣士であると同時に司祭でもあるんだ」
リッチがチート転生者であるように、レグニルスもまたチート転生者である。
転生特典が有料であり、神々の通貨を持たないレグニルスにとっては借金であったので、社会人として最低限の金銭感覚を持っているレグニルスは強力なチート能力は持っていない。
購入しようと思えば出来たが、現代日本と同等の現代的で文明的な生活を送る為のマンション型ダンジョンに予算の大半を割いているので、ファンタジー的なチート能力は少ない。
例えば転職条件を無視して【剣士】、【槍士】、【司祭】、【貴族】、【聖人】の職業を得るというチート。
初期状態でスキル【身体能力強化】、【魔力操作】、【肉体強化魔法】、【回復魔法】を獲得したチート。
アイテムで言えば最適な身体操作を強制するトレーニングスーツ、今もレグニルスが手にしている一般的な剣よりもちょっと良い品質の片手半剣。
レグニルスが手に入れた、ファンタジー世界で生きる為のカード。
新たな人生を歩むにあたり、ちょっと有利に生きる為に購入したズル。
自由にゲームパラメーターを操作するチートでは無く、対価を求められたが故の妥協。
「チートの量は相手が上だろうけど、正道で強くなれば差は縮まる。はず・・・」
「…最後は少し不安だが。まあ、よかろう。現状、手詰まりとなっているからな」
そう言って、姫はレグニルスの前に出る。
レグニルスは姫が前に出た事を確認し、スキルを取得する為の操作を実施する。
スキル取得。
【職業】の祝福を受けた人種のみが可能な強化方法だ。
方法は簡単で、【職業】を装備して【職業】レベルを上げるだけ。
後はレベルアップ時に取得するスキルポイントを使用し、欲しいスキル、強化したいスキルを選択すれば良い。
この世界の大抵の人種は、そうやってスキルを取得している。
しかし、何事にも例外はある。
そもそも、この世界の生物は【種族を司る神】、【職業を司る神】、【努力を司る神】の三柱によって管理されている。
【種族を司る神】が種族レベルと存在進化を、【職業を司る神】は特別職と職業を担当している。
そして、【努力を司る神】は生物の努力に応じて祝福、褒美を与える存在だった。
例えば毎日筋トレをしていれば、肉体強化スキルや筋力パラメータが向上したりする。
レグニルスの【剣術】スキルは、毎日最適なフォームで素振りを繰り返す事で手に入れたスキルだ。
その他のスキルも、トレーニングで覚えたり鍛えたりしたスキルである。
全てはコーチの教育方針だったのだが、それ故スキル取得に使用するスキルポイントは未使用で残っていた。
「やはり斬れぬか」
「…弱々しいウサギは黙って隠れていろ」
「ふん」
姫は後ろのレグニルスを庇いながら、リッチとの戦闘を繰り広げていた。
しかし、それは戦闘と呼べるようなモノでは無い。
斬りかかる姫と、それを無視してレグニルスに迫るリッチ。
親にじゃれつく子供と、そんな子供をあやす親、そのような構図である。
「歯向かって来る姿を見るに、英雄に憧れる兎と言ったところか」
「…英雄? 何を言っている」
「意味が知りたければ、後ろの男に聞いてみろ」
リッチの視線が自然とレグニルスに向けられた瞬間、リッチの右膝が引き上げられ、自然な動作でリッチのつま先が姫を突き殺さんと襲い掛かる。
今までのリッチの攻撃パターンには無い、蹴りという攻撃。
意識を外して行われた攻撃を、姫は余裕を持って回避する。
「…成長速度は要注意か」
「だから、何を言っている」
姫はリッチの言葉の意味が分からない。
なにしろ、姫はアサシンラビット村でリッチと対峙してから成長していない。
リッチと対峙する前と比較するのであれば、存在進化しているので確かに成長している。
しかし、リッチは進化前の姫と殆ど面識が無いので、どれ程成長したのか分からないはずだった。
姫がリッチの言葉を理解出来ないのも当然で、リッチは雰囲気で喋っているだけだった。
今のリッチの気分は、白い兎を痛めつける牛鬼か巨人の気分なのだ。
「美の女神もこんな気分だったのかもな」
「・・・そのなりで美の神と言われてもな」
「私の容姿が美の神から遠い事は理解しているが、真面目に返されると傷つくな」
まさにネタを真面目に返され、激怒するオタク。
リッチの怒りが魔力となり、その魔力が地中に伝わり影の槍となって姫を襲う。
姫は襲い来る影の槍を避けながら、リッチに斬りかかる。
その姫の攻撃を、リッチは無警戒に受け入れた。
それはこれまでの攻防で、姫の攻撃では自身を傷つけられないと理解した為の余裕。
しかし、今回はその余裕がリッチにとって裏目に出た。
「横殴り失礼」
「っぐ」
姫の攻撃を囮に、横からレグニルスが斬りかかったのだ。
今まではレグニルスの攻撃も効果は無かったが、今のレグニルスの愛剣は光輝いていた。
「早かったな」
「ちょっと迷ったけど、時間が無かったから両方取得した」
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※( )内の数字は上昇値
基本情報
名前:レグニルス・レイル・レナグレイルス
種族:人間
性別:男
年齢:18
階級:男爵
合計レベル:43 (+3)
種族レベル:8
職業:【剣士】レベル10 (+1)、【司祭】レベル7 (+1)
未装備:【槍士】レベル1
特別職:【ダンジョンマスター】レベル5、【貴族】レベル5 (+1)、【聖人】レベル5、【引き籠り】レベル3
保有スキル
基本スキル:
【剣術】レベル3
【身体能力強化】レベル3
【魔力操作】レベル2
【肉体強化魔法】レベル2
【回復魔法】レベル3
【足裁き】レベル2
【斬撃強化】レベル1
【聖属性付与】レベル3 (New)
【光属性魔法】レベル3 (New)
固有スキル
【不老】レベル2
【ダンジョンコア操作権限】レベル4
【貴族の誇り】レベル4 (+1)
【カリスマ(クラスC)】レベル2
【神の祝福】レベル3
【精神攻撃耐性】レベル3 (※領域内でのみ有効)
ユニークスキル
なし
剣士スキルポイント : 30
司祭スキルポイント : 9
返済状況
借金残高1975万円
ダンジョン収入
25万7千/月 (+5,000円)
所持金
1万円 (-49万円)
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スキルポイントにより、アンデッドモンスターであるリッチに効果がありそうなスキルを習得したレグニルス。
アンデッドモンスターに対抗出来そうな【司祭】のスキルツリーを確認すると、【聖属性】と【光属性】の二つがあった。
どちらもゲームなどで目にする属性で、アンデッドモンスターに効果がありそうな属性だ。
「説明読むと微妙に違うらしいんだけど、読んでる暇無かったから両方取った」
「そんな適当で良いのか?」
「…無駄にはならないと思う」
今回レグニルスが取得したスキルは、【聖属性付与】と【光属性魔法】の二つ。
【聖属性付与】はその名の通り聖属性魔力を指定した対象に付与するスキルで、スキルレベルにより付与される聖属性魔力の強さが変わる。
【光属性魔法】も名前通り光属性の魔法が使用可能になるスキルで、スキルレベルにより使用する魔法の種類、威力が変わる。
スキルを取得したレグニルスは早速自身の愛剣に聖属性魔力を付与、姫の攻撃を囮にしてリッチに斬りかかったのだ。
「こっちはどうだ? ライトアロー!」
レグニルスは新たに取得した【光属性魔法】から、初級攻撃魔法であるライトアローを発動する。
発動した魔法は三本の光の矢となり、リッチに襲い掛かった。
「っぐ」
光の矢が着弾すると、リッチから苦悶の声が漏れる。
外見上はリッチに怪我などは見られないので、そこまで大ダメージは与えていないのかもしれない。
しかし、先程の聖属性攻撃と合わせ、無敵だったリッチにあたえた有効打だ。
「これで何とか闘いの舞台に上がれたかな?」
「やはり、ダンスは同じ舞台に上がらねばな」
「…あまり調子に乗らないで欲しい」
有効打を与えるスキルを得たレグニルス、存在進化を果たした姫、ようやくダメージを受けたリッチ。
闘いの舞台に立つモノは、この三名に絞られた。
「おい」
「…分かってる」
姫が隣のレグニルスに合図を送ると、レグニルスは渋々といった風情で習得したばかりの【聖属性付与】スキルを使用する。
対象は姫。より正確に言えば、姫の自慢の耳が付与対象だ。
「…妙に目がチカチカするな」
「耳がキラキラ光ってるからね」
先程のライトアローの光がLED電球だとすれば、姫の耳のキラキラは荘厳な教会のステンドグラス越しの光だった。
その神聖さを感じさせる光を耳に纏い、姫は駆ける。
「って置いてかないで」
その姫の後をレグニルスが追う。
姫が敵の気を引き、レグニルスが止めを刺す。
何時もの連携の形である。
「ッフ」
一気に間合いを詰めた姫は輝く耳を振りかぶり、リッチの足に斬りかかる。
牽制程度の軽い斬撃だったが、リッチの骨を僅かばかり傷つける事に成功する。
「全力の一撃以上の効果があるとはな。複雑な気分だ」
「効果あるんだから文句言わない」
姫に続き、レグニルスの一撃がリッチを襲う。
今までのリッチは無防備に攻撃を受け入れていたが、初めて防御の動きを見せた。
「…調子に乗るなよ、小僧」
「飾りじゃ無かったんだな、その杖」
レグニルスの剣は、リッチの杖に防がれていた。
剣と杖による鍔迫り合い。
リッチの魔力により強化された杖は、レグニルスの剣に断たれることなくリッチを守り続ける。
「…なんか、キラキラが弱まってる?」
「っく」
鍔競り合う剣と杖だが、込められている両者の魔力が徐々に減少していた。
これこそが、聖属性の効果だった。
火、水、風、土に代表される自然属性の中の光属性とは違い、聖属性は邪な魔力を中和する能力を持つ。
簡単に言えば、50の聖属性魔力は、50の暗黒属性や呪属性の魔力を中和させる事が出来る。
そして、暗黒属性の魔力で生命活動を行っているリッチにとって、魔力を中和される事は死活問題である。
ゲームで言えば、固定ダメージにより一定量のHPを減らされているような状況だった。
「そのまま気を引いていろ」
再び、姫の耳が振るわれる。
リッチに姫の攻撃を防ぐ術は無く、背後から肋骨を一本断たれてしまう。
そして、素早さが武器の姫の攻撃は一撃では終わらない。
リッチが動けない現状を好機と判断した姫の斬撃は、連撃となってリッチに襲い掛かった。
「…そろそろ良いか」
姫の連撃の嵐に無言で耐えていたリッチは、突如口を開いた。
「覚えておくと言い、こういうチートもある。まあ、ありふれたチートだが」
「?」
「【強奪】」
リッチの言葉が終わると同時に、レグニルスは自身の力が弱まった事を感じた。
それまで感じていた、力の後押しが消えたような感覚。
事実、レグニルスの力は激減していた。
「今のは?」
「俺tueeeで良くあるだろう? スキル強奪だよ」
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※( )内の数字は上昇値
基本情報
名前:レグニルス・レイル・レナグレイルス
種族:人間
性別:男
年齢:18
階級:男爵
合計レベル:43
種族レベル:8
職業:【剣士】レベル10 、【司祭】レベル7
未装備:【槍士】レベル1
特別職:【ダンジョンマスター】レベル5、【貴族】レベル5 、【聖人】レベル5、【引き籠り】レベル3
保有スキル
基本スキル:
なし
固有スキル
【不老】レベル2
【ダンジョンコア操作権限】レベル4
【貴族の誇り】レベル4
【カリスマ(クラスC)】レベル2
【神の祝福】レベル3
【精神攻撃耐性】レベル3 (※領域内でのみ有効)
ユニークスキル
なし
剣士スキルポイント : 30
司祭スキルポイント : 9
返済状況
借金残高1975万円
ダンジョン収入
25万7千/月
所持金
1万円
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「これで、この忌々しい光は二度と使えない」
「スキルを、奪われた?」
「そして、これでサヨナラだ」
スキルを奪われた。
その衝撃から、レグニルスはリッチの行動を見逃してしまう。
「何をしている、避けろ!」
「もう遅い」
「あ」
レグニルスがリッチの動きに気が付いた時、リッチはレグニルスの腕を握っていた。
そう、今まで何体ものオークを屠って来た、謎の即死攻撃をしていた手で握られてしまったのだ。
そして、それは一瞬だった。
握られた。
そうレグニルスが認識した瞬間、レグニルスは衝撃に襲われていた。
その衝撃は肉体的なダメージは与えないが、レグニルスという存在にダメージを与える一撃。
(これ、まさか精神攻撃?)
レグニルスの意識は闇に包まれた。
精神攻撃は(3)などと表現したくなる作者です。
なんとか仕事も忙しさの終わりが見えてきたので、更新出来ました。
ちなみに作者の中では、リッチの即死攻撃は(5)+イニシアチブのイメージ。ん、それは何処のジリアン先生。
極一部の人にしか分からない話で申し訳ない。
ちなみにSaga3のジリアン先生でも可。
そして、壱河きづく先生のジリアンが1番好き。




