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魔葬少女外伝〜白き薔薇と希望の人形〜  作者: 暗黒神ゼブラ


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第六話

本編の第六話に少し話を足しました

第六話


私は美月とお腹いっぱいにお寿司を食べ再びミコトから戦闘を繰り返すように言われましたわ。


私が魔葬少女になって三ヶ月ほど経過し、ミコトや美月と過ごしてきました。

ですが私はミコトのことを犬としか知りませんわ。


「ミコトって一体なんなのよ? 犬にしか見えませんけれど」


「あたしは契約霊って呼ばれてる存在だよ。契約霊はみんな元魔物がなってるんだよ」


「元魔物の契約霊……ね、それって他にもいるのですか?」


そしてミコトは突然言いましたの。


「そうそうその件で二人には他の新人魔葬少女との顔合わせをしてもらうことになったから、そこのところよろしくね」


「ほんと何なのよ、突然顔合わせとかさ。何考えてんの?」

コンビ組まされた相手が変な奴なのは百歩譲っていいとして

「たしかアンタ契約霊っていうんだったわよね。契約霊はみんな元魔物とか言ってたけど、それなら魔物の姿ってどうやって決まるのか教えなさいよ」

この私に隠し事なんてさせないんだから!


「魔物の姿なんて簡単だよ。魔物になる前の未練みたいなものだよ。あたしの場合はワンちゃんみたいに可愛がられたいだったからこんな姿なんだよ~、可愛いでしょ」

「可愛いわよ。でもアンタ相手にもその姿を要求して殺してたじゃない」

「あたしはみんなを可愛くしたい気持ちが強いんだよ」

「物はいいようよね」


未練って言われても私には思いつかないわね。


「ねえ、美月は私の未練ってなんだと思うのよ」

私は変な相方の松島美月(まつしまみつき)に聞きましたの、答えが返ってくるとは思っていませんでしたが。


「葵の未練なんて私が想像出来るわけないでしょ、私の真逆みたいな人間なのに」

「アンタに聞いた私が馬鹿だったわ。……そういえば美月には未練とかあるの?」

少しでも相方の美月のことを知っておきたい、その気持ちは私にだってありますわよ、当然ね。


美月の未練は私にとっては意外とそう思うものでした。


「私の未練は人間らしく扱ってほしい。それだけだね。道具じゃなく人間みたいにお話したり、遊んだりしてみたい」

「なんか意外ね。私からすれば美月は変な奴って思ってますけど、可愛らしい人間の女の子じゃないですか。まあ私に比べれば天と地ほどかも知れませんがね」


私の未練は素直になりたい、なのかも知れませんね。

今までは誤魔化すために高飛車で通してきましたけれど、魔法を使っていて思いますの……幸せってなんなんですの?

魔葬少女になる前までは私の人生は幸せに満ちていました。


ですが、母上が惨殺され契約霊のミコトに出会った三ヶ月前のあの夜から私の人生は狂い始めました。

説明しなくともわかると思いますが、主に悪い方向へです。

契約すれば母上を惨殺した相手に復讐出来るとミコトに言われ契約をしましたが、一向に出会える気配すらしません。


「本当、私の人生の意味ってなんなのでしょうね。美月もそう思いませんか?」

「私に聞かれても、良い答えは渡せないよ」


なんだか最近思うのですが、美月の口数が増えているのです!

昨日まで一言話せば良い方だったのですけれど……せっかくですから、もっと色々と話したいですわね。

「ねえ、美月の好きな食べ物って何かしら?」

「どうしたの急に?」

「友情を深めておけば連携が取れやすくなるでしょう? まっ、まあこれもコンビとして戦いを有利に進めるため仕方のないことですから」

「そうなの? 強いて言うなら肉かな?」

「何故疑問形ですの!! せっかく私が聞いてあげたというのに……ですがお肉ですか、分かりました。私は断然お肉よりはブロッコリーですわね! あのしゃきしゃきの歯応えにフサのモサモサの可愛さときましたら、一言でいうなら"愛い"ですわね」

「そうなんだ」


「反応が薄いですわよ!」


「あのさぁ二人とも仲がいいのは良いことなんだけど、仲良くしすぎたら失った時キツくない? 適度な距離感も大切だと思うなぁ」

「なななな仲がいいですって、わわ私と美月がですか!? そんなわけないでしょ、そもそも友達ですらないですよ、知り合いレベルですわよ……今はまだ」


「それなら良いんだ。大切な雛が死んじゃうのを見るとあたしも悲しいからね」


私の前任の雛をお腹が空いたとかしょうもない理由で食い殺してアンタに悲しいとは言われたくないわよそんなこと。


「そうだった、明後日顔合わせ予定の雛たちの紹介をしなきゃだよね。忘れてたよ」


私と美月は顔合わせ予定の秋口風香、利根島朱莉についての説明を受けた。


「案外まともそうね、この子達」

「そうだね。でも距離感が恋人みたいでちょっとどう接したらいいのか分からなくて苦手かも」

「何言ってるのよ美月、今の私と同じように接すればいいのよ。大船に乗ったつもりで私に任せなさいよ!」

「いいの?」


心配そうに見つめる美月を安心させるために私は声を張り上げて叫んだ。

「あったりまえよ、この私を誰だと思ってるの? 霜月財閥の一人娘である霜月葵(しもつきあおい)よ!」


読んでいただきありがとうございます!!

更新は出来る時にしますね

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