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魔葬少女外伝〜白き薔薇と希望の人形〜  作者: 暗黒神ゼブラ


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第五話

第五話



「ここならば、存分に食せるというものですわ!!」


私が美月を強引に連れてきたのは、母上との思い出のお寿司屋さんですわ!


ここに母上がいないことは寂しくありますが、それは復讐を終えることが出来ればマシになるはずですわ。


結局会うことすら叶っていないけれど、ミコトを信用しても良いのかしら?


「お嬢様、よくお越しになりました」


「そんなに畏まらなくていいわよ爺や」


「……お嬢様、少し痩せましたか?」


「よく……分かったわね。流石は爺やね」


「滅相もございません。そちらの方はご友人でいらっしゃいますか?」


爺やが美月に質問をしてもいつも通りに『うん』と言いながら頷くだけ。


ですが、私は今の美月に希望を抱いているのですわ!


なんていったって少しずつですが、反応が良くなっているのですもの!!


「お嬢様のその笑顔を拝見なさるにとても仲の良いご友人なのですね」


「なっ、なななななに言ってるの爺や!? ままままだ友達って言えるかどうかも分からないのよ!! なれたら嬉しいのに変わりはないですが……って違いますわよ爺や!!」


「お嬢様がおかわりがないようで爺や嬉しゅうございます」


泣いている爺やに美月は私に渡したようにハンカチを手渡しましたわ。


「お嬢様にご友人が…………」


ありゃりゃ、爺や余計に泣いてしまいましたわね。


それから泣き止んだ爺やに連れられて私と美月は席に着きましたわ。


「お嬢様とご友人のためにこの爺や腕によりをかけますぞ!!」


「ほどほどにするのよ」


美月の好みが分かりませんし、とりあえずこの場は私のおすすめに致しましょう。

……いえ分からないのでしたら聞けば良いではありませんか!!


「美月の好きな食べ物を教えていただけませんか?」


相変わらず美月は首を傾けるだけで分からずじまいでしたわ。


「爺や、たまご巻きとかっぱ巻きお願いしますわ」


まずはこの辺りから攻めてみましょうか、美月の反応を伺いつつ変えてまいりましょう。


「任してくださいませ!!」


爺やの握り術は相変わらずの腕前で素早く丁寧でしたわ。


「おお!」


美月が驚くのを見るのは初めてかもしれませんわね。


「見てよ葵、凄いね」


…………聞き間違いかしら、今美月が私の名前を呼ばなかったかしら?


「うっ、うん凄いですわね」


これはそろそろ友達と呼べるようになりますわよね!!


「爺や……これでもかと美月に振る舞ってほしいわ!!」


「この爺やに任せてくださいお嬢様!!」


瞬く間にテーブル上はお寿司で満たされ、いつもより表情筋の動いている美月に、心を踊らせる私を見た爺やがさらに振る舞うという良い循環が行われていますわ!!


「美月、これもどうですか? 焼肉巻きですって!」


「うん」


一言だというのに、これほど楽しいのが伝わってくるのは幸せなものですわね!


……母上も私を見てそう感じたのかしら。


いいえ今はこの時間を楽しむことを優先させますわよ、霜月葵として美月を楽しませて見せますわ!!


読んでいただきありがとうございます!!

更新は出来る時にしますわね

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