第43章「二人の友情の灰から……去ることのできない怪物が生まれた……」
悲しみと、過ぎ去った日々への郷愁に満ちた目で、シロは自分に語りかける。
「俺も……お前がいなくて孤独だったんだ、アレス……」
「あの短い時間……あの何気ない言葉……」
「ほんの僅かなものだった。だが、それだけで……闇に壊されかけていた俺の魂に、再び炎を灯すには十分だった。」
「俺は、あの時間が永遠に続けばいいと、ずっと願っていた。」
「お前との決闘に、何度負けようと構わなかった。」
「俺にとっては、その競い合いそのものが……十分すぎるほど大切だったからだ。」
「だが……あの知らせを聞いたことで、すべてが崩れ落ちることになった。」
「その知らせを聞くくらいなら……その前に、耳を切り落としておけばよかったと願うほどの知らせだった!」
「お前の死を知らせるものだった……」
「その悲劇の大きさは……どれだけ言葉を尽くしても、決して語り切れるものではなかった。」
そして、その瞬間――
シロは気づいた。
「消えたと思っていたあの闇は……実際には、影の中に潜んで機会を窺っていたんだ……」
そして、そう気づいてからほどなくして――
自分の魂が、再び押し潰されていくのを感じた。
「俺は、死というものを経験したことがない。」
「だが……断言できる。」
「死のほうが、きっとこれより痛くない……」
「俺は必死になって、何かにしがみつこうとした。」
「何でもいい……生きる理由になってくれるものなら、何でもよかった。」
そして、やがて――
それらすべての感情は、怒りへと変わった。
「抑えきれない怒り……」
「そして……俺の心は、憎しみで満たされた……」
「もし、この憎しみを世界へ解き放っていたなら……世界そのものを溺れさせるほどの憎しみだった。」
シロの脳裏に、一つの記憶が浮かぶ。
八歳だった頃――
そこは、砂漠地帯。
周囲にはいくつもの岩が転がっており、その中でシロは剣の修行をしていた。
そこへ――
浅黒い肌をした、中年ほどの男が現れる。
非常に逞しい巨躯。
そして、鋭く、ひどく黒い目。
その表情は険しく、見るからに強い不満を滲ませていた。
そして、張り上げた声で呼ぶ。
「シロ!」
シロはすぐに男の存在に気づき、手にしていた剣を放り投げる。
そして素早く男のもとへ向かうと、両手を合わせ、頭を少し下げながら言った。
「師匠、ご命令を!」
師匠の顔に浮かぶ不満は、さらに強くなる。
だが、それはやがて、わずかな悲しみへと変わった。
そして、先ほどよりも落ち着いた声で言う。
「シロ、この言葉の重みを理解して、心に留めておいてほしい。」
「俺たちは、どれほどの才能を持っていようと、どれほど若かろうと、弱者には一切の慈悲を与えない……そんな過酷な世界に生きている。」
「俺が若くして失った友が、何人いたのか……もう数えることすらできないほどだ。」
「アリフトタールは、失敗した……」
「そして……なんと卑劣な失敗だ。」
「自らの子供たちを守ることに……失敗したのだ……」
「シロ……悪い知らせがある。」
「シロ! アレスが死んだ!!」
ほんの数瞬――
シロの目が大きく見開かれ、今にも眼窩から飛び出しそうになる。
その事実を信じることができないまま、シロはその場に崩れ落ち、膝をついた。
そして、途切れ途切れの声で呟く。
「死んだ……」
「だが……どうして……」
「いつ……どこで……」
「それに……なぜ……?」
そして、手で地面を何度も叩きながら、ただ一つの言葉を繰り返す。
「なぜだ!」
「なぜだ!!」
「俺たちは……ティター頂点に到達するまで、競い合うと誓い合ったじゃないか!」
「お前は、俺より先にティターの主になると約束した!」
「俺は、それより先に人類の主へ到達すると、お前に約束した!」
「なら……なぜだ!!」
すると――
シロは突然、静かになった。
そして、ゆっくりと……少しずつ顔を上げる。
その顔には、怒りと血への渇望が満ちていた。
「アレス……たとえ何十年が過ぎようとも……俺は、あいつを切り刻むまで決して心を休めない……」
そして、怒りと憎悪に満ちた恐ろしい目で、さらに続ける。
「お前を殺すなどということをしでかした奴を……」
「そいつが、自分が生まれたことを後悔するその日まで……俺は何度でも八つ裂きにしてやる……」
……
記憶が終わる。
そして、シロは再び自分に語りかける。
「俺は……何年も修行した!」
「死にかけるほど……修行した!」
シロの脳裏に、十歳だった頃の記憶が浮かぶ。
師匠:
「本部から召集を受けた。数日間、ここを離れることになる。」
「それまでに、その技を完全に習得しておけ。」
「これは、第二十一パターンの模倣だ。」
「これまでとは、まったく異なる難易度になっている。」
「お前はクレター頂点に到達したとはいえ……それでも、簡単なことではない。」
師匠が去った後――
シロは、特殊な剣術の型の修行を始めた。
何度も。
何度も。
同じ動きを繰り返す。
時間が過ぎ、夜が訪れても――
それでも、なお繰り返している。
夜が過ぎ、朝が訪れても――
それでも、なお繰り返している。
二日目の夜が訪れても――
それでも、なお繰り返している。
三日目。
四日目。
それでもシロは、立ったまま同じ動きを繰り返していた!
完全に疲れ果てているように見えるにもかかわらず!
そしてついに――
疲労のあまり、その場に倒れ込む。
そして、自分に語りかける。
「アレス……俺は今まで、お前に一度たりとも勝てなかった。」
「俺たちの間にある才能の差は……いつだって、越えられない壁だった。」
「だが……今回は違う。」
「もう、お前に勝つことでも……お前を超えることでもない。」
「ましてや……栄光を追い求めることでもない。」
「ただ一つだけだ。」
「お前を殺した奴を……叩き潰し、八つ裂きにすること。」
その言葉を、同じ恐ろしい目で呟きながら――
シロは疲労に抗い、自らを奮い立たせる。
そして、再びゆっくりと立ち上がる。
「そのためなら……俺の前に立ちはだかる、どんな壁だって打ち砕く。」
「同じ動きを何度繰り返すことになろうと、構わない。」
「いくつのパターンを覚えることになろうと、構わない。」
「いくつの技を習得することになろうと、構わない。」
「その日が来るまで……何年修行することになろうと、構わない……」
そして、先ほどまで修行していた同じ動きを、再び繰り返し始める。
剣を振るうたびに、自分に言い聞かせる。
「繰り返す……」
「俺は……繰り返し続ける……」
「たとえ骨が砕けても……俺は繰り返し続ける!」
……
五日が過ぎた。
師匠が戻ってくる。
そこには――
今なお同じ場所に立ち、同じ型の修行を続けているシロの姿があった。
師匠は心の中で呟く。
「いつも通り修行している。」
「まったく……なんという努力家だ……」
「……ん?」
「なぜ、あいつの動きは……あまりにも完璧なんだ?!」
「一体、何が起きている?!」
師匠はシロに呼びかける。
「シロ! こっちへ来い!」
シロはすぐに師匠に気づき、手にしていた剣を放り投げる。
そして素早く師匠のもとへ向かうと、両手を合わせ、頭を少し下げながら言った。
「師匠、お帰りなさいませ。」
「ご命令どおり、第二十一パターンの修行を行いました。」
師匠:
「五日だと!」
師匠は素早くシロのもとへ近づく。
右手が眩い黄金のオーラに包まれる。
そして、その手をシロの胸へ押し当てる。
師匠の目が、驚愕に大きく見開かれる。
「おいおい……ひどい有様だぞ!」
「まさか……一時間たりとも眠っていないのか?!」
「それどころか……休むことすら、一度もなかったのか!」
「俺が去ってからずっと、修行し続けていたのか?!」
シロ:
「師匠のご命令に従っただけです。」
「師匠は、第二十一パターンは非常に複雑で、集中的な修行が必要だとおっしゃいました。」
師匠:
「じゃあ、もし俺が一か月……いや、それ以上戻ってこなかったらどうする?」
「それでも、死ぬまで修行を続けるつもりだったのか?!」
シロは、まるで何でもないことのように答える。
「それが力を手に入れるために必要なことなら……」
「死の淵に近づくことを、何千回繰り返そうと……俺は構いません。」
師匠は顔の半分を手で覆い、ため息をつく。
「まったく……お前は本当に、何もかもやりすぎる……」
そして、剣を抜きながら言う。
「まあいい。」
「お前の修行の成果を見せてみろ。」
シロは地面から剣を拾い上げる。
そして、師匠の合図を待ちながら、少し離れた場所に立った。
そして――
師匠が開始の合図を出した瞬間。
一瞬で師匠の眼前まで踏み込み、その首へ向けて一撃を放つ!
師匠が首への攻撃をかろうじて防ぐや否や――
シロは即座に、左肩へ向けて次の攻撃を繰り出す!
そして空中で身を翻し、右足へ向けて欺きの一撃を放つ。
それに続けて、胸部へ向けて真正面からの一撃を繰り出す!
シロの連続攻撃は止まらない。
師匠は、それらを次々と防いでいく……
師匠の瞳孔が、縮む。
そして、心の中で考える。
「十二の動きが……連続して完璧だ!」
「空中での欺きの動きまで……それに、空中での旋回まで完全に習得している!」
「十二回目の動きの後で、わずかに完成度が落ちているとはいえ……それでも、元の型に限りなく近い!」
「天地に誓って……こいつは、この五日間で一体何回このパターンを繰り返したんだ?!」
「しかも……まだ十歳だというのに!!」




