23/25
???
とうに体力は限界に達していた。
それでも力尽きることは許されない。
投げ出すという選択肢は知らなかった。
この体を動かしているのはただの小さな思いだけ、それだけだ。
体力が尽きていても精神がそれを補えるのなら、まだ限界ではない。
最後にやらなければならない事がある。
きっとこれは些細なことなのであろう。
その為に全てを投げ出そうとしてる。
この思いは何という物なのだろう?
目的は達した。
結末は最初から決まっていたのだ。
わずかに残ったものを体に巡らせる。
これが本当に最後だ。
本来使われてはいけないものまで使い果たす。
目の前の青く巨大なものに向け、刃を向ける。
真っ直ぐに突き進む、
そうか、思い出した。
この気持ちの正体、その名前を
これは『意地』だ。




