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旅路Ⅱ-15

 昼間学校に行っていた時に人伝に聞いた話が合った。

 ソレは岩動いするぎの動向についてだった。その話によると、今の学校を転校し別の学校へと移る事になったのだというのが表向きの話。

 表向きと言うからには無論裏があるのは当然の話で、どうやら精神を酷く病んでしまった為に親に重度精神病患者が入院する病院へと強制入院させられたらしいとのことだった。

 学校等の諸般問題は病院に併設されている施設で残りの教育期間を過ごすらしいとの事。


 つまり、日常生活を営む上で岩動いするぎの言動で迷惑をこうむる事がなくなった訳なのだが、一抹の不安は払拭出来ていない。

 要するに、ヤツが脱走し周囲に面倒事や事件を起こさないと言えなくなってしまっているという点が出てきているのだ。

 重度精神病患者が事件等を起こした場合、起訴されにくいという事案がある訳であり。ヤツはその事案に当て嵌まってしまう可能性が大となる訳で、別の側面での頭の痛い問題が発生する可能性も大となってしまった訳だ。


 それはそれとして、現状面倒くさい事案が出てきたのだ。

 面倒事というべきでは本来ないのだが、現状を鑑みると面倒事でしかないイベントがあるのだ。

 簡単にいうと、戦闘職を集めたトーナメント戦が開催される事となった訳なのだ。が、このゲームにおいて闊歩している『車両狩り』の連中がこのトーナメント戦を見逃す事はないと言える。

 戦闘職がパーティーに居ないという事は、車両に残っているのは戦闘が不得手の後衛職ばかりであり車両強奪が普段よりしやすくなる時期でもあるという側面を持つに至った訳だ。


 俺達の車両はそういった事で強奪される危険性は極小な訳なのだが、別のプレイヤー達が所有する車両には、俺達の車両の様なAIは付属していないものが大半を占めている訳で、そういった車両をどう護るのか?がサイト内の掲示板で活発に論議されているのを眺めているのだが、依然運営はこの件に冠して沈黙したままというのが他のプレイヤー達の不安を煽っている事に繋がっている。

 何度か俺も含めてではあるが質問メールを送っては居る。が、運営サイドからの返事は未だにないのが現状という訳だ


「・・・運営は黙ったまんまかいな~・・・」


 ポツリとイリスが洩らすのも致し方ないだろう。運営からのフォローが確約された訳でもないイベントの裏で起こるであろう大量車両強奪案件がアチラコチラで起こり得る可能性は100%と言わないまでも99%起こるのは確定している訳で、その不安を抱えたままイベントを楽しむ等出来ないのが心情であり俺達を含めたプレイヤー達の共通認識なのだから。

 それを如何に回避するか?それに頭を悩ませている訳なのだ。


「確実にと言わないまでも、護るのが楽になる方法って中々見つからないですよねぇ~・・・ハァ・・・」


 と、ボヤくのはライルだがボヤきたくなるのも判らない訳ではない。それが故に俺は黙ったまま掲示板を見続けている訳だ。

 眺め続けていればアイデアが出る・・・そんな訳はない。が、何かしていなければ沈黙したままではいられないのもまた事実であるからこそ掲示板を見続けているのだ。

 皆もそれが判っているから、俺が掲示板を見ている事も咎めたりはしてこない。


「・・・う~ん・・・どうにかしてイベント期間を短縮できれば良いのだけど・・・ねぇ?・・・」


 と洩らしたヒカル。


 その言葉にある種の天啓を俺は貰った気がした。

 掲示板を眺めるのをやめて、ステータスを呼び出し送られてきたイベントメールを開きその詳細を確認する。

 予選はバトルロイヤル方式で決勝トーナメントはバトルロイヤルを勝ちぬいた上位8人で行なわれるという文言である。

 詳細を見ると、優勝者のみがトーナメントの景品を貰えるとありそれ以外の出場者には賞金がゲーム内マネーとしてステータスに追加されるとある。

 それは別にどうでも良い事なので流し読んで、戦闘職がトーナメントから開放されるのは決勝戦が終わったと同時との事、俺はそこに目をつけ


「・・・個人でやるには多少キツイが出来ない訳じゃぁないな?・・・とすると・・・必要な物が出てくる・・・」


 呟きつつ考える。

 必要な道具とその詳細。そして方法を


「ライル!・・・トーナメントまでに作り上げて貰いたい物が幾つかある。・・・頼めるか?」


 ライルへと顔を向けつつそう告げると


「了解です!リーダー・・・じゃぁ・・・工作室に行きましょうか?」


 そう返事を返してくるライル。

 俺は彼を伴い艦内にある工作室へと向かう。とあるアイデア・・・それを実現させる為に



「何を思いついたんやろ?」

「・・・さぁ?・・・でも、期待は出来そうなのは確かだよ?」

「・・・穏当な方法やといいんやけど・・・」

「フフフ・・・どうだろうね?」


 俺達が工作室へと向かった後、女子2人でこんな会話が為された様だが俺もライルもそれを知る事は無かった。


予定より、文章が嵩んだw

イベント自体は次の章となります。ようは前振りですw

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