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旅路Ⅱ-7

「始まりの町」まで行程が3分の2が過ぎ去り、ゲーム内の日数で7日程でこの地域の最前線の町へ辿り着く。


「やぁぁっと・・・プレイヤーと顔合わせかいな・・・ながかったわぁ~!」


ぼやき交じりに呟くのはイリス。

確かに、このゲームを俺達が開始してから、リアルで一月半は確実に過ぎているので、イリスのセリフも納得出来る。


「そうだねぇ・・・開始当初から、このゲームを攻略してやろうと、真面目にやってるプレイヤーに会えるんだねぇ・・・」


とは、ヒカルの言。

好意的に見ている発言であろうが、この陸上戦闘艦ランドバトルシップを目の当たりにした時、態度を変えかねない事に想像が及んでいないのは、彼女らしいと言えるだろう。


「・・・・・・」


静かだな?と思いライルが座っている場所に目を向けると、ライルがアニマル達に埋まっていた。

頭にラップが乗っていて視界を塞ぎ、ルナとソルが脚の上に重なって乗っていて、立ち上がる事を阻害している、月影と星影はライルの腋の下に潜り込んでライルの腕を押さえ付け封じる形となっている。


この数日、ライルはアニマル達にまとわりつかれているらしい。

工作室で作業していて、目を離すとアニマル達に埋まっている状態をよく目にする。

アニマル達からすると、遊び相手と認識されている様だ。

理由は?というと、ある時に艦内にある運動スペースで彼等アニマル達と運動を兼ねて走り回った事が発端とのこと。


「暑そうだな?ライル」


俺としては、ライルの様子を見てそう述べるしかないし、抱く感想にしても本人からしたら物凄く暑いと思われるので、嘘には為らないと思う。


「助けんの?」


とは、ライルの様子を見て此方へ顔を向けてきたイリスの言。


「じゃぁ、イリスが代わりに埋まるか?」


と、アニマル達の様子を窺いつつイリスへと返す。

アニマル達の遊び方のブームは遊び相手を埋める事らしく、彼等アニマルを構うとその人物が彼等アニマル餌食えじきになるのだ。


因みにパーティーの中でその被害には、俺だけが遇っていない。

どうやら、アニマル達にはやって良い相手とやってはいけない相手との明確な基準があるらしいがその境界が分からない。


「のわぁ~っ!」


嬉しそうな悲鳴に顔を向ければ、イリスがアニマル達にまとわりつかれて埋まっていた。


ライルはどうか?とみれば座っていた場所にいない。

もしかしてと思い、再度イリスへと顔を向けるとライルに抱き付きつつアニマル達に埋まる彼女がいた。


言い方は悪いが、どうやらイリスは年下好きの気がある様だ。

俺個人としては、ゲーム内でイリスにライルが(性的に)喰われる事はないと思いたいのだが・・・

普段の様子を見る限り、それは無いと言い切れないと言えない。


俺には他人の恋愛事情に口を挟もうとは思っていないので、程々にして欲しいとしか思わないのだが・・・


「そう言えば、ジンがあの子逹に埋まっている事無いね?」


と、ソファーの後ろから声をかけてくるヒカル。


「アイツらなりの遊びみたいだぞ?アレって」


ヒカルへと、そう告げる。

俺の言葉を受けて、微妙な表面をヒカルは浮かべるものの、感想を述べる事はない。


以前に、岩動いするぎが近くに現れた事はメンバーには告げていない。

不安を感じる要素は排除すべき事であり、一応とはいえリーダーを任されている以上、メンバーを不安におとしいれる真似はすべきではないし、不安に陥れる権限など有りはしないのだから。


それは、さておいて俺達のホーム兼戦闘車両である陸上戦闘艦ランドバトルシップだが、まだ使われていない武装や機能が存在している。

簡単に言えば、現状戦闘形態にすら為っていない状態なのだ。

これまでの行程で、高額賞金首との戦闘をすることもなく行程を進める事に比重を向けてきたのだが、そろそろ戦闘を多くする事に比重を置く様にすべきだろうか?


それとも、このまま「始まりの町」へ向けて進むべきだろうか?


「皆少し良いか?」


1人で悩んでも良い案は浮かばない。

ならば、仲間に問い掛けて案を募る事にすべきだろう。

そう考えて前置きの言葉を発して、注意を向けさせると


「このまま、「始まりの町」へ帰還すべきなのは言うまでもないのだが、このふねの全機能が使われていない状態でもあるんだが、どうすべきだと思う?」



と、言葉を続ける。


「・・・ほなら、機能使える様にしてから「始まりの町」へいこか?」


「使える物は使える様にしないとね?」


「僕は、どちらでも・・・良いです!」


三者三様の答えが返ってくる。

それを聞いて答えが纏まる。


「そうだな?確かに使える物は使える様にすべきだろうな・・・多少、帰還が延びても使える機能を使えない状態にしておくの勿体ないよな?・・・この周辺で、高額賞金首を狩る事にシフトしようか?」


と、メンバーに告げると囃し立てる様な歓声が返ってくるのだった。










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