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旅路-3『WARNING-1』

"ヴィーン" "ヴィーン"


警告を表す赤色灯が通路内で明滅し、警告音が最大音量で鳴り響く。

と、同時に俺は艦橋ブリッジへと駆け出していた。


「AI!報告!」


通路を疾走しつつ、大声で詳細を問い掛けAIの報告に耳を傾ける。


『移動する大型の金属及び生体反応を感知。ソナー反射から形状を把握し、既存のデーターと照合し結果として賞金首モンスター『カノン・ブル』に合致しました。進路は当艦に進行するルート。戦闘は避けられません。』


艦橋ブリッジへと飛び込む様に入ると、ブリッジの中央コンソールの右側に据え付けられた、コックピットシートへと座りシートに据え付けられたヘッドセッドを頭に被りバイザーを引き下ろす。

やや遅れて、ヒカルとイリスが同じ様に艦橋ブリッジへと飛び込んでくる。


「イリス!セカンドシートへ!ヒカルはレーダーシートへ!」


「「了解!!」」


二人へ指示を出すと間髪いれずに了承の返事が返ってくる。

イリスは俺の反対側にあるセカンドシートに座り、ふねの操艦を受け持ってもらう。


俺は搭載された武器を操つる事を受け持つ。


ヒカルはレーダーシートで、俺へとモンスターとふねの相対位置を把握、報告してもらう役割を受け持つ。


バイザーを通してみた『カノン・ブル』は体高70㍍に達しようかという巨体と大型の二連装砲、それが頭の左右の角の位置に配されていたり、背中から大型多連装ロケットランチャー砲が生えていたりと生体と機械が融合した姿をもった牡牛。

それが、『カノン牡牛ブル』の全容である。


「イリス!奴に簡単突撃されない様にふねの位置どりに注意!・・・ヒカル!背中のロケットランチャーの動向に注意を!動きを見せたら報告!」


「「了解!!」」


『当艦の搭載武器の有効射程内に『カノン・ブル』が入りました。搭載武器の射撃ロック解除。ターゲッティング及び発射はメインシートに譲渡。AIは、迎撃兵器の射撃管制及び兵装給弾を行います。』


主砲を操作しながら、ターゲットを定めトリガーを引く。

放たれた榴弾りゅうだんが『カノン・ブル』の巨体に直撃する。

が、その巨体は表面が黒ずむだけに留まっている様だ。


『カノン・ブル』からもお返しとばかりに頭部の砲から砲撃が放たれるものの、イリスのふね操作で辛くも、直撃を回避する。


「弾種変更!榴弾から爆裂弾へ!」


通常弾である榴弾りゅうだんが効果が無いことが分かったのでAIに弾種の変更を指示する。


「背部ロケットランチャーに動き!」


ヒカルからの報告がもたらされる。


「迎撃兵装起動!迎撃は任せる!」


そう叫び、ヒカルとAIに迎撃を一任し、俺は副砲を操作、射撃を加え『カノン・ブル』の動きを牽制していく。

主砲の弾種交換がまだ終わらない為だ。

弾種交換終了迄のカウントダウンを横目で見つつ、更に副砲での牽制を加えていく。


平和だ、暇だと言っていたら一転このざまである。

フラグを立てたつもりは欠片もないのだが・・・


『弾種変更完了!!』


AIの報告に副砲での攻撃から主砲攻撃へと切り換え、『カノン・ブル』を改めてターゲッティング。

主砲発射。

『カノン・ブル』は回避が間に合わず直撃しバランスを崩す。

映像を見ると、直撃した部分が大きく抉れていて、効果があった事が解る。


『ダメージあり!『カノン・ブル』の兵装には影響はありません!』


カノン・ブル(ターゲット)の情報をAIから聞きつつ、更に砲撃を加えていく。

生物と機械の融合モンスターが、存在するのがこの『Metalメタル Huntハント Onlineオンライン』の特徴だが、初遭遇の賞金首モンスターが、超大物モンスターだったというのはなんとも皮肉な話だ。

『カノン・ブル』程の大型モンスターだと、パーティー連結レイドクラス扱いになるのだが、1パーティーだけで迎え撃つ事になるのはなんの皮肉だろうか?

しかし、このふねの兵装であれば、レイド級モンスターとも互角に渡り合える事が、現在の戦闘で証明出来た。


『爆裂弾の残弾残り20。追加作成は追い付きません。』


「弾種変更!!徹甲弾アーマーポイント!!スモークディスチャージャー!セット!!撃て~!!」


弾種変更の時間を稼ぐ為、AIに煙幕弾の使用を指示し、準備完了と共に撃たせる。

ふねの前面に配された、煙幕用の砲身から放たれた煙幕弾から真っ白な煙りが吹き出し、『カノン・ブル』の視界を塞ぐ。


「視覚だけでこちらを把握していれば、効果あるんだがな・・・」


我知らず呟きが漏れる。

『カノン・ブル』が頭部にある、視覚だけで此方こちらを捉えているなら煙幕弾で視覚を塞ぐのは有効な手段だろう。

それ以外の手段を持っているなら、煙幕弾は全く意味を為さないだろう。

しかし、戦闘序盤で視覚以外で敵を捉える手段の有無を確認しておくのは攻略において、不都合では無い。


『弾種変更完了!!』


AIからの報告を聞き、『カノン・ブル』本体からターゲットを替える。

狙うのは、背中と角に配された砲だ。

徹甲弾なら金属パーツを貫き、砲の機構を破壊しその機能を停止に追い込める確率が高い。


射撃武器さえ封じれれば、『カノン・ブル』には攻撃手段は、その巨体を用いた突撃しか無くなるからだ。

それぞれ、何発で潰せるだろうか?

保有弾数内で収まれば良いのだが・・・


敵のLPライフポイントは、5本あるLPライフポイントゲージの1本目の半分を割り込んだばかり。

削りきるのに、どの位懸かるだろうか?


実の処、このふねの兵装には、現在使用出来ない物もある。

それが使える迄にどの位懸かるのかはいまだ分からない。











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