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第十一話 そこに”愛”はあるんか!?

 


 今オレは若干十五歳の少女とバトル(ケンカ)をしている。


 こんな歳(・・・・)になって何やってんだと思いたい。


 ・・といったころだが、相手はなんと歴戦の魔法少女だ。


 オレはと言えばついこの間

「アンタは偉大なる魔法使いの子孫だ」と

 まんまと作り物のメイド人形たちにそそのかされ、

 その気になって覚醒して

 わずか一ヶ月でこの”魔女っ子ミヨちゃん”と闘うよう仕込まれたしょうもない野郎だ。


 でも・・なんだこの充実感は。


 もう攻撃魔法のような飛び道具はいっさいなし。


 チカラと力のぶつかり合い。


 オレは残りの魔力を身体全身に充満させこの魔法少女にありったけをぶつけている。


 彼女も彼女でその若さと瞬発力で対応している。

 もうさっきまでのあどけなさは微塵もみせない。

 そう・・彼女は大勢の信者を従える教祖、トップなのだ。

 その高いプライドが少女には似つかわしくない形相を浮かべている。


 バシン!バシン!バシン!


 拳と拳、足と足とが絡み合い魔力の影響か双方の周りに赤い渦が取り巻く。


 ・・力ではやはりオレに分がある・・


 ミヨはやはり肉弾戦による攻撃力はオレより若干劣る。

 つまり”ワビル1世”の正当な後継者であるオレの方が優勢なのだが、それももうわずかな時間だ。


 ・・ならば・・


 ブイン!・・ドッゴー!


 オレは一瞬魔力のフルパワーを拳に込め一気にミヨを突き放した。

 ミヨがその天使のような顔をゆがめ弾き飛ばされる。


 今だ!


 オレはミヨの鼻先まで一気に瞬間移動。

 余分な魔力だがもうこれが最期だ。

 ミヨの鬼のような形相が目の前に現れた。


 ・・悪いなお嬢さん・・せめて苦しまないように!


 オレはミヨに衝撃波を送り込むため両の腕を掴もうとした。


 その瞬間・・


「二ッ!」


 ミヨが不敵に笑った。


「!?」


「お口・・くさいよ!」


 さもイヤミっぽく微笑む。

 天使な顔が実に嫌な笑顔を作る。


「・・なんだと!?」


 オレは思わず口をふさいだ。

 しまった!こんな時に日常を思い出すなんて!?


 ドッコー!


 オレの腹にクソ重たい衝撃が走る。

 オレは一気にかなりの距離、後方へ飛ばされた。


 ゲフ!・・オレの目の前が血しぶきで真っ赤になる。


 ドッゴ~ン!


 破壊したドームの瓦礫に突っ込んでしまった。


 ・・意識はある・・魔力・・か・・回復・・


 カツ、カツ、カツ・・


 魔法少女の足音が近づいてくる。

 とどめを指す気だ。


「せっかく・・知り合ったばかりなのに・・ねぇ・・ワタシたちと仲良くしようよ~・・お人形さんたちなんていくらよくできていても所詮はお人形さんだよ~・・」


 ・・まぁ、確かにそうなんだが、だがこの短い一ヶ月間なかなか悪くなかったゼ。若い頃から転職ばかり繰り返して所帯も持てなかったオレにはなかなか・・?


 ・・お人形さんか?・・


 ~『これが魔法少女だったらたちまち殺されてたってワケ!』~


 オレの脳裏にあの戦闘メイド”アカ”との戦闘訓練のワンシーンがよぎった。


 オレはある程度の回復を確認すると、よろよろと瓦礫の中から立ち上がった。


 ・・一か八かだ・・


「よ~魔法少女さん。いや・・教祖さまか?・・アンタ、物心ついた頃から正義の味方で日夜活躍してたんだって?偉いねぇ~」


 オレは少しイヤミっぽく言った。

 ミヨは少しキョトンとしたが、すぐに薄ら笑いを浮かべて返した。


「ワタシのようなチカラをもったらそりゃ宿命でしょ?ワタシ孤児だったし他にやることもないしさっさと自立したかったの。だから悪い人たちからは結構巻き上げたわ。もちろん一部は世間様にキャッシュバックもしたわよ」


「そうかいそうかい。それであの切れ長の男装美人に出会って今に至るワケだ」


「芳子(よしこ)ちゃんのこと?そうよ。彼女はワタシによくしてくれたわ。いろんなことを教えてくれたり・・ワタシを導いてくれた」


「んで芳子ちゃ~んってか?」


 オレもさぞ皮肉っぽくせせら笑う。


「・・?・・なによ?・・そう・・芳子ちゃんはワタシの大事なお姉様(・・・)よ。いけない!?」


 ミヨが少し興奮してきた。ここだ!


「そこに”愛”はあるんか!?」


 オレは叫んだ。


「え?アンタなに言って・・」


 よし怯んだ。すかさず瞬間移動。オレは美少女の鼻先でこうつぶやく。


「その分じゃ、”男子”の手もロクに握ったことないな?」


「な!?」


 ミヨの顔が一気に赤色に染まる。オレは一気にたたみかける。


「もちろんキスもさせたことなけりゃこんなことされたこともないんだろ!?」


「ひゃっ!」


 オレはミヨの胸をつかんで一気に揉み見上げた。彼女は意表をつかれ後ろにのけぞる。


「アレ、なんか結構幼いな?」


 オレは胸をつかんだまま思わず感想を述べてしまった。人造メイドとは言えあの彼女らにくらべたら山(・)というより小高い丘(・)で結構硬い。

 しかし思わずつまんだ突起物(・・・)はなかなかのモノだ。衣服の上からでもしっかり存在感をアピールしている。


「いや~!!」


 ミヨが奇声を上げオレの頭をボカボカとたこ殴りにしてきた。

 自我を忘れ自身が魔法少女ではなく一人のオンナとしてオレに攻撃をしている。


 しめた!今だ!


 オレは渾身の魔力を込めミヨに衝撃波をスパークした。


読んで頂いてありがとうございます。

最終話が約一時間後配信予定です。

完結だけに簡潔に終わってますのでw

ぜひお読みください!

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