申し込みはお早めに
ちょい短いです(´・ω・`)
「あの、もしかしてククリグでもやってたり……」
念のために聞いてみると……。
「ああ、年に二回、かなり大きいのがあるよ。君達がギルドに入るちょっと前にあったのと、仕事で離れていた頃にやってたから、ちょうど間が悪かったかな。
ククリグと首都マーダで、公認即売会がそれぞれ年二回やってるよ」
Oh……ビュスナの奴は知ってたのか? 俺、魔法に関しては最初スルーしてたからな……。
「なんで知らんのん。うちかてやってるのは知ってたで。変な魔法拳が売り出される事もあってな、アークゥエスミィやらライ・マーストでは年に一回二回は、大きいのあったら覗いてたで」
「ボクもやってるのは知ってるよ。情報収集で行ったこともあるし」
……なんでナオさんやシェラちんまでそんなもん知ってますのん!
そしてなんで教えてくれんかったんや!
アカン……俺だけが取り残された気分。
この世界がそこまで進んでいたとは……不覚! 深ーく不覚!
「そういえば、来月あたり近くで即売会が開かれるって、ギルドに掲示があったような……」
マヂデスカ!
ちょっと出ましょうよそれ!
「いや、出るといっても、参加するには自主製作魔法の設計書を提出しないといけないんだけど……」
創ればいいじゃないですか! 魔法の一つや二つ!
「気軽に言ってくれるよねえ……来月の末頃だから、一ヶ月半しかないよ? 普通魔法って、半年ぐらいは時間かけるものなんだけど……」
創ればいーんでゲスよ創ればー!
シェラちんからアイディアもらってますから!
あの「スパイダーグローブ」創りますYO!
「え? スパイダーグローブ?」
いいから! 即開始デス! いつやるの? 今でしょ!
締め切りタイトでデスマになってもやってやるデスYO!
テンション上がってる今DEATH-YO! タイムイズマネー! 悪・即・斬!
「ついでに斬られる悪の人が哀れだねぇ……」
シェラちん、悪は所詮悪。心に亜がつく人間モドキな連中の思想デスYO!
そんな悪を斬って捨てて何が悪かろうか!
料理からも灰汁を取れ! 社会の悪も取ってキレイな住みやすい社会、な!
「……アカンわこれ、変なテンションになってもうとるわ」
ナオがなんか呆れた目で見ているが無視だ。
やる気になっている時にやっとかないとダメなんだよこういうのは!
売れない漫画家やってた後輩君もね、同人誌出して生活費稼いでたらそっちの方が実入り良くて専業になっちゃいましたよ! 専業同人屋って上手くやると年収一千万ぐらいすぐいけるんですってー!
こっちだって上手くやったら年収百万ゴネルとかいきそうじゃないですかね!? いけますよね!?
まあ後輩君はジャンル人気が凋落したことでそれだけで食えなくなって、イベントで知り合った商業作家のアシなんかやるようになりましたがね。
今どうしてるんかな……デビューできてればいいけど、新人のデビュー競争率高いんだよね。
雑誌もオンライン化しちゃって、単行本出ないと原稿料だけじゃ食えないらしいからね……まあいいや、そんな異世界漫画家事情は。
とにかく! アイディア勝負だったらこれは行けます!
あとは造るか否か!
やるかやらないかですよ!
「…………」
「……マシュさん、これ今夜は付き合わないとダメなんじゃ……」
「……言わないでよ……」
「……ちょっと殴って目ェ覚まさせた方がええんちゃうかな」
「そこまでしなくても、明日になれば頭も冷えるんじゃない?」
「せやな、とりあえず今晩付き合って、こってりダメ出しして、こらアカンーって思わせたらええんやないですか」
「……それしかないか……」
マシュさんが盛大に溜息を吐き、ナオとシェラが「ご愁傷様」と苦笑している。
おまえらちょっと期待値低すぎないか?
そこまで俺は考えなしでその場の勢いだけで動いとるん違うぞ!
ツン子さんと一緒にしなさんな!
そこまで言うなら創ったろやないかー!
ベストセラー、もしくはスーパーロングセラー魔法で一発当てるんやー!
「欲望だだ漏れやないかい」
「勢いあるのは現実を知るまでだと思うよ。まあ逆に出来たら褒めてあげればいいんじゃない?」
大丈夫かなこいつ……(ノ∀`)
『※ミッション:自主製作魔法を創ろう!を開始します』




