第140話 30分後
「あ、あの。喧嘩はよした方が……」
シロナが頑張って仲裁しようとしたけど、ちょっと話してはすぐに喧嘩に戻るの繰り返しで、熱が冷めるまで30分かかった。
一応僕たちがいることに気づいて、頑張って接客しようとはしてくれるんだけど、二人とも言う事が全部真逆なんだもん。
ああいえばこういう。
こういえばああいう。
の繰り返し。
で、鎮静まで30分もかかったってわけ。
らいかなんかはどうしよう、みたいな顔で見守ってたけど、僕はあきれつつも慣れたものだから、適当にその辺の武器とか防具を眺めて時間をつぶしてた。
他人の喧嘩なんてかかわっても疲れるだけだし。
そんな有様でも置いてある品物はそこそこクオリティが良い。
だかららいかやシロナにちょうどいいものを見繕っておいた。
そろそろ終わんないかなって思った頃に喧嘩終了。
終わるころには別の話題になってるのも定番だよね。
言い合いしてるうちに話がずれていくんだよ。
最後に喧嘩してた理由なんだったかな。
聞き流してたけど、断片的に夕食のメニューがどうとかって話だったかな。
ものすごくどうでもいいな。
味噌汁の具とかで喧嘩する、変なところでこだわりの強いカップルじゃん。
で、ちょっとしたらすぐ仲直りするのがデフ。
目の前で疲れた顔になった女性の方が、僕たちに対応し始める。




