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ボロボロな日
ボロボロな日。
あの子と同じ髪の毛の人間にボロボロにされた私は、道端に転がっていた。
周囲の雑草達の声が聞こえた。
『余所者、やって来た。』
『ボロボロ、もうだめだろう。』
『栄養になる。』
これはちょっとひどいな。
雑草達は地元意識が強いらしい。
踏みつけられても皆で頑張ってるからかな?
このままじゃ、死んでしまうだろう。
私の体はもうカピカピだ。
『胞子ー、胞子ー、胞子ー』
念じる、念じる、念じる。
毒の胞子を作成だ。
念じる、念じる、念じる。
『元気で、丈夫な胞子になあれ』
風よ吹け。突風よ、きたるのだッ
うん、中二臭いセリフだなぁ。
タイミングを計って、胞子を飛ばす。
私 が 分 か れ る
さじすめ、私二号というところだろう。
完璧な、私のコピー。
胞子にのって飛び出す私。
もうすぐ、この体の私は死ぬだろう。
自我が消えるわけじゃない。
だって、私二号はもう空を飛んでいるのだから。
こうゆうところが茸の不思議だ。
胞子があれば自我が残る。
私が分体を作るのを嫌ったのは、私の前世が茸ではなかったからかもしれない。
フワファッファ、茸は不滅なのだ。
あいつら、覚えてろよ。
絶対に、殺してやるから。
こうして、私は死んだ。




