↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/6

1

意気揚々と歩き出したのはいいのだが、私には今のところ生き残る以外の目標などない。

元の世界に戻ったところで、この容姿では解剖されるかエリア51に連れてかれて終わりだろう。

とりあえず当面は生き残ることだけを目標にしていこうと思う。

そもそも、生きることに関する以外の目標を持つものなど人間だけではないだろうか?

それに従うと、人外である私も生きることのみに目標を置いていこうと思う。

とはいっても、今までキャンプすらしたことがない私にとってこの森で生き残ることは困難だろう。

せいぜいテレビで毎週かかさず見ていた番組で得た知識があるぐらいだ。

今まっすぐ歩くことができているのもそこで得た知識のおかげである。

まず目標とすべき木を見つける。

次にその木にたどり着く前にその先にある木に目標を変える。

これを繰り返すことで、方向感覚が狂いやすい森の中でも迷うことなく一方向に進むことができる。

しかし、このまま歩くだけではだめだ。

水の確保もしなくてはならないし、食料の確保もしなければならない。

更には寝床も確保しなければならないと、日が落ちる前にやらなくてはならないことが沢山ある。

寝床を選別するにあたって、おそらく今夜は木の上で寝ることになる。

理由はいくつかある。

一つ目は地面に接しないほうが良いということ。

地面に接していると体温を奪われてしまうのだ。

布団が確保できる保証がない以上、怪物の体とはいえ人間並みに気をつかうに越したことはないだろう。

2つ目は洞窟などを見つけたとしても、先客がいたら襲われる可能性が高いからだ。

私はまだこの森の生物にあったことがないので、私の他にはどんな怪物が居るのかわからない。

それがわからない以上、この森のパワーバランスがわからないので不用意に他の動物とあわないようにしたほうが良いと考えたほうが良いだろう。

それに私の推測が正しければ、この怪物は食物連鎖の下位に位置すると考えたほうがいいだろう。

なぜなら食物連鎖の上位にいる動物は、個体数が少ないからである。

故に大人数で固まって生活していたこの怪物の種族は、下位であるということである。

更に戦闘経験のない私が中身である。

元の状態で勝てなかったものに勝てるとは思えないのだ。

まあ木の上で寝床を確保したとしても、上に強力な怪物がいたら終了である。

ただ、ジュラ紀を省みても木の上で生活している動物は弱い。

我々人間---私を含めていいかどうかわからないが、のご先祖様はジュラ紀では木の上で生活していたのだ。

私もそれにならって木の上に入れば安全を確保できると考えた次第である。

幸いこのカラダは人間よりもスペックが高い。

さらにその辺に沢山ある木々には、蔦が生い茂っている。

登るのは簡単である。

そう考えると寝床の確保に関しては、そこまで深く考えなくても良いのかもしれない。

なんせ寝床はそこら中にあるのだ。

そうなると今度は水と食料の確保が重要になってくる。

そんなことを考えながら森を歩いていると、いまさらになってテレビでサバイバル技術を紹介していた彼を尊敬したくなる。

「貴重なタンパク質です」

そういって芋虫や蜘蛛を食べる彼を画面で見ていたときはできる気がしなかった。

しかし、今なら胸を張って芋虫は貴重なタンパク質と断言できる。

寝床を作った際に一緒に”貴重なタンパク質”を探すことにしよう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。