第6話 後編 豆袋と、芋の皿 ② 切れ目芋と、小さな冷気
第6話 後編 豆袋と、芋の皿
① 共同炉へ運ぶ豆袋
② 切れ目芋と、小さな冷気
③ 豆の汁と、芋の皿
④ 火の匂いが残る夜
【アユミ視点/異世界生活三日目・昼前〜夜】
② 切れ目芋と、小さな冷気
ハンナさんの目は、もう次の籠へ移っていた。
水に沈んだ豆は、もう鳴らない。その横で、泥を落としきっていない芋だけが、まだ土の匂いを持っていた。豆袋の木札は火の光を受けて少し明るく見えたけれど、芋の方は畑から来たばかりの色を残している。皮のくぼみに土が入り、ところどころに細い根の名残みたいなものがついていた。丸いものもあれば、少し曲がったものもある。大きさも揃っていない。
豆は水へ行った。
芋は、まだ畑を連れてきている。
……いや、言い方。
でも、そう見えるんね。
その匂いで、今朝の畑が少し戻ってきた。バルトさんの短い言葉。葉の重なり。土の湿り。下はまだ見えない、という感じ。目の前の芋があの畑そのものというわけではないのに、泥の匂いだけで、借り靴の下にあった畝の感触まで少し思い出す。
マリナさんは籠を持ち直したまま、ハンナさんの視線の先を見た。
「芋、夕方に回す分?」 「傷みやすいのを先に回すよ。洗えば分かる。家へ持たせる皿に入れるなら、悪くなる前の方がいい」 「分けた分は、あとで札を戻す」
「分かった。アユミ、足が痛まないなら見ていってもいいよ。帰るならマリナと一緒に戻る。ここに残るなら、私の見えるところにいな」
ハンナさんは火床を見たまま言った。私へ向き直ったわけではないのに、足元まで見られている気がした。
私は借り靴の中で足指を動かした。さっき少しずれた布は、ちょっこし気になる。でも痛いほどではない。共同炉の中は火の匂いがあるけれど、外を歩くより足元は平らだった。
「見ていていいなら、見たいです」
「なら、そこ。芋の水が跳ねるから、少し下がって」
「はい」
私はさっきの低い木台の横、シアより少し戸口寄りへ移った。アーミヤはまだ共同炉の端で丸くなっている。王冠が火の光を受けているのに、本人はまったく動かない。鶏端肉の話が出るまで、豆にも芋にも興味はないらしい。
アンタ、ほんと分かりやすいんね。
マリナさんは空籠を抱え、倉の方へ戻っていった。 共同炉の端には、空の器や小さな鍋がいくつか伏せてあった。今ここで食べるためというより、あとで中身を入れて、それぞれの家へ戻るために待っているように見えた。 イルマさんが帳面を開けたまま待っているらしい。私も戻るべきなのか、一瞬だけ迷った。でもハンナさんの手が芋籠へ伸びるのを見たら、足がそこに残った。
ハンナさんは、芋を一つ取った。
すぐには洗わない。まず、皮のくぼみに残った泥を見る。次に、指の腹で軽く押す。強く押すのではなく、芋の方から返ってくる硬さを確かめるような触り方だった。それから、手の中で少し転がす。芋の曲がり方や、台に置いた時に落ち着くかどうかまで見ているらしい。
「これは今日。こっちは後でいい。これは、早めに使う。夕方に家へ回す分なら、先にこっちだね」
ハンナさんは三つの芋を、台の上で少しずつ別の場所へ置いた。大きい順ではない。形のいい順でもない。泥がついている私の目にはほとんど同じに見えるけれど、ハンナさんの指は迷わないところと、少し止まるところがあった。
豆の時と同じだ。
同じに見えて、同じではない。
またそれかい。
今日だけで何回目なんね?
私は内心で小さく息を吐いた。朝からずっと、似たものを見て、違いを見ろと言われている気がする。豆。札。袋。今度は芋。なまら地味な見分け方ばかりだ。でも、ハンナさんが選んだ芋は、少し皮に傷があるものや、形が曲がっていて台に置くと落ち着きが悪いものだった。
「傷があるやつを先に使うんですか」
「使えるうちにね。きれいなものから使うと、傷のあるものが先に悪くなる。悪くなってから慌てると、そこを削る手が増えるよ」
ハンナさんは、傷の近くについた泥を親指で軽く落とした。茶色い泥の下から、薄い皮の色が出る。傷は深くはなさそうだった。
「食べられないところは落とす。食べられるところは使う。芋は、そういうところを見ないとね」
その言い方は、朝から何度も聞いた村の言葉に近かった。全部使うわけでも、全部捨てるわけでもない。見て、分けて、使えるところを使う。
私は、膝の上で手を重ねた。
触りたい。
でも、まだ触らない。
なしたの、私の手。今日ずっと待機命令じゃない?
そんなことを思いながら、私は自分の指を膝の上で押さえた。勝手に伸びる前に止める。芋くらいなら、という雑な気持ちが一番危ないのだと、さっきの豆袋で少し分かったばかりだ。
ハンナさんは水桶の近くへ芋を持っていき、別の浅い桶へ水を移した。豆を浸した器とは別だ。芋についた泥を落とすための水らしい。火のそばにあったせいか、桶の水は完全に冷たいわけではなさそうだった。ハンナさんが手を入れ、泥のついた芋を沈めると、水がすぐに薄く濁る。芋の皮の溝から土がほどけて、桶の底へ沈んでいった。
泥の匂いが少し強くなった。
畑の匂いだ。共同炉の火の匂いの中に、急に土が混じる。さっきまで豆の水を見ていた同じ場所なのに、芋が入るだけで空気が少し変わる。豆を沈めた水とは違う濁り方だった。火のそばにいるのに、桶の中だけ一瞬、畑の端みたいな匂いになる。
共同炉なのに、畑が来た。
なしたの、匂いだけで戻されるんだけど。
ハンナさんは水の中で芋をこすり、爪の先ではなく指の腹で泥を落としていく。削るというより、起こすような動きだった。
「泥がついてるうちは、まだ畑の匂いがするね。洗ったら、火のそばへ置ける」
ハンナさんはそう言って、芋を水から上げた。水滴が皮の上を伝い、台に置いた布へ落ちる。泥が取れると、芋のくぼみや傷がさっきより見えた。
私は、それを目で追いながら、少しだけ自分の手を見た。
昨日、川辺で汚れていた手。家に入って洗った手。今、膝の上で止まっている手。手はあるのに、使える場面と使えない場面がある。これもまた、なまら面倒だ。でも、面倒だからこそ勝手に動かせない。
ハンナさんは洗った芋を布の上に置き、次の芋へ手を伸ばした。シアが少し身を乗り出す。
「洗う?」
「今日は見るだけ」
ハンナさんの声は柔らかいけれど、返事は早かった。
「昨日も見た」
「昨日見たなら、今日はもう少し見えるよ」
シアは少し不満そうに頬を膨らませた。でも手は出さない。袋を抱えたまま、芋が水の中で回されるのを見ている。
その横で、アーミヤの耳が少しだけ動いた。水音に反応したのか、シアの声に反応したのか分からない。けれど起きる気はないらしい。
ハンナさんは三つ目の芋を洗いながら、私へ視線を向けた。
「アユミも、手を出すなら先に聞く。さっきみたいに止まれてるなら大丈夫だけど、芋は転がるからね」
「はい。勝手には触りません」
「うん。触るなら、どれを触るかこっちが言う」
触るなら、どれを触るか言う。
そこまで決まるんだ。
私は頷いた。芋くらいなら、と思いかけた自分を少し恥ずかしく思う。芋くらい、ではない。傷があるもの、先に使うもの、後に回すものがある。勝手に手を伸ばせば、その順番を崩すかもしれない。
洗われた芋が布の上に並んだ。
泥の匂いはまだ少し残っているけれど、水を含んだ皮はさっきより明るい。ハンナさんは小さな刃物を取った。包丁というより、手元で扱うための短い刃だ。刃の根元に布が巻かれていて、使い込まれているのが分かる。
私は思わず背筋を伸ばした。
刃物が出ると、急に場の空気が変わる。
さっきまで芋だったものが、ちゃんと危ないものになる。いや、芋が危ないんじゃない。私の距離感が危ないんだわ。
ハンナさんはそれに気づいたのか、刃を台に置いたまま言った。
「近づきすぎない。見るなら、手元じゃなくて、芋の向きから見な」
「芋の向き」
「転がる方へ刃を入れると危ない。座りの悪い芋は、まず下を少し落として置く」
ハンナさんは、曲がった芋の底をほんの少し削った。大きく切るのではない。転がらないように、台に触れるところだけを平らにする。削られた小さな欠片は、別の小皿へ置かれた。捨てるわけではないらしい。
次に、芋の上から細かい切れ目を入れていく。完全には切り落とさない。下を少し残す。刃が入るたび、芋の表面が薄く開き、皮の間に白っぽい中身が見えた。
切るんじゃない。
開いてる。
なしたの、ちょっと綺麗なんだけど。
切れ目芋。
その言葉が、どこかから自然に出てきた。
ハンナさんが言ったわけではない。私の頭が勝手に名前をつけただけかもしれない。でも、見た目はそのままだ。芋に細かい切れ目を入れて、そこへ何かを挟んで焼く料理。前の世界でも、似たものをどこかで見た気がする。
ママンが動画か何かを見ながら、「これ綺麗だね」と言っていたやつだったかもしれない。名前は出てきかけた。でも、ここでその名前を出しても、芋が切れるわけではない。ハンナさんの刃は、もう次の切れ目へ入っていた。
あぶない。
また現代知識の棚を開きかけた。
今日そこまで開けたら、頭の中がわやになるっしょ。
ハンナさんは二つ目の芋にも切れ目を入れた。刃が途中で止まる。力を抜き、芋の向きを変え、また刃を入れる。簡単そうに見えるけれど、下まで切り落とさず、しかも幅を揃えるのは難しそうだった。
「切るんじゃなくて、開けるんですね」
私がそう言うと、ハンナさんは切れ目を指で少しだけ広げた。
「そうだね。割るほどじゃない。火と香りが入るところを作る。厚いまま焼くと、外だけ先に強くなるから。あとで家へ持たせる時も、少し崩しやすい」
火と香りが入るところ。
言い方がもう美味しそうなんですけど。
いや、まだ焼いてない。落ち着け、私。
ハンナさんは、切れ目を指で少しだけ開いた。そこへ、細かく刻んだ香草をほんの少し落とす。霜香草とは違うのか、同じものを混ぜたのか、鼻の奥が少ししゃっこくなる匂いがした。強すぎない。火に当たったら、たぶん香りが変わる。
それから、薄く溶けた脂を小さな木匙で芋の表面へ塗った。たっぷりではない。切れ目に少し入る程度。芋の皮が光り、白っぽい中身の端が濡れた。
まだ焼いていない。香草も脂も、火に当たる前だ。
それなのに、私は目で追ってしまった。
ハンナさんが、ちらりとこちらを見る。
「焼ける前から、もう食べる気になってるね」
「……そんなに分かりました?」
「少しね」
私は口元を押さえた。
考えていることが出すぎている。いや、まだ焼いてない。落ち着け、私。
アーミヤも、今度は目を開けた。芋ではなく、脂の匂いに反応したらしい。耳が前を向いている。
アーミヤたん、脂の匂いには反応するんね?
豆の時は耳だけだったのに。
「これは猫のじゃないよ」
ハンナさんが言うと、アーミヤは目を細めた。
分かってる反応か、分かってない反応か、微妙。
いや、たぶん分かってる。分かった上で期待してる。
ハンナさんは、芋を並べる板を火床から少し離した場所へ置いた。直接火に近づけるわけではない。先に準備をそろえるらしい。洗った芋、切れ目を入れた芋、まだ泥の残る芋。台の上にあるものが増えてきた。
私は、濡れた布の端を見た。芋を洗った水で少しぬるくなっている。火床の近くに置かれていたせいもあるのか、布から上がる水気がなんとなく温い。ハンナさんはその布で手元を拭い、もう一度芋へ触れた。
そこで、頭の奥の魔法の棚がまた少し開いた。
この布なら、少し冷やせるだろうか。
鍋の水ではない。豆を浸した器でもない。洗い水のそばに置かれた、手元を拭くための濡れ布。これなら、ほんの少しだけなら、邪魔にならないかもしれない。
でも、勝手にはしない。
ちょしていい、じゃない。
触っていいか、聞く。
ここで勝手に冷やしたら、絶対わやになる。
私は口を開く前に、膝の上の手を一度握った。
「あの」
「ん?」
ハンナさんが刃物を台に置き、こちらを見た。刃を持ったまま振り向かない。そこがまた、ちゃんとしている。
「その布、少しだけ冷やしたら、手元が楽になったりしますか。火のそばで、ぬるくなってるように見えて」
言ってから、少し不安になった。
変なことを聞いただろうか。そもそも、私が冷やせるかどうかもまだ怪しい。さっきから魔法のことを考えているけれど、安定しているわけではない。
ハンナさんは布を見た。次に火床を見た。豆の器を見た。芋の並んだ板を見る。それから、私を見る。
「鍋の水じゃない。豆の水でもない。この端の洗い水と布だけ。冷やしすぎたら手が動かなくなるから、少しだけ。できるかい」
「たぶん、少しなら」
「たぶん、か」
「……まだ、分からないです」
「なら、分からないまま大きくやらない。布の端だけ」
ハンナさんは濡れ布の片端を、私の近くへ寄せた。全部ではない。本当に端だけだ。布の反対側はハンナさんの手元に残っている。何かあれば、すぐ引ける位置。
私は息を吸った。
火の匂いがした。芋の泥と、香草と、脂の匂いも混じっている。共同炉の中で冷たさを出そうとするのは、外で氷のことを考えた時よりずっと怖かった。ここには火があり、水があり、誰かの手がある。
私は布の端へ指を置いた。
冷やす。
凍らせるのではなく、少しだけ温度を下げる。水を固めない。布を硬くしない。火のそばで働いているハンナさんの手を、邪魔しない。
ちょっこしだけ。
本当に、ちょっこし。
頭の中で、ママンが料理の火加減を見る姿が浮かびかけた。強火にすれば早いわけではない。弱すぎても駄目。焦げる前に止める。火と冷気は違うのに、加減という言葉だけが少し似ている気がした。
指先の奥で、細い冷たさが動いた。
前に感じた、体の中を通る冷たいもの。今回は大きくしない。川の水みたいに流れるほどではない。氷みたいに固まるほどでもない。布の繊維へ、息をひそめるみたいに薄く乗せる。桶の水全部が変わったわけではない。布全体でもない。私の指の近く、ほんの狭いところだけが、少しずつしゃっこくなっていく。
ひゃっこい。
そう思った瞬間、私は力を弱めた。
冷やしすぎると駄目だ。
布が固くなるのも怖い。ハンナさんの手を冷やしすぎるのも怖い。火のそばで、私の知らない冷たさが勝手に広がるのも怖い。
「そこまで」
ハンナさんの声が来た。
私はすぐに指を離した。
布の端は、触る前より少しだけ冷たくなっていた。濡れた布の重さは変わらない。白く凍ることもない。ただ、火のそばのぬるさが、指先の近くから少し引いていた。
戸口の方で、布の擦れる音がした。
「アユミ、無理してないかい」
振り向くと、エリナさんが共同炉の入口に立っていた。手には畳んだ布を持っている。私の指先、足元、濡れ布の端を順番に見た。
「少しだけ、布を冷やしました」
「勝手に?」
「聞いてからです」
私が慌てて答えると、エリナさんの目がハンナさんへ向いた。
ハンナさんは頷いた。
「洗い水の端の布だけ。鍋も豆も触らせてない。冷やしすぎてもないよ」
「ならいい」
エリナさんはそう言って、私の近くへ来た。指先を見せるように手を出すと、軽く触れられる。冷えているというより、少し緊張で固まっている感じだった。
「痛みは?」
「ないです。ちょっこし、じんとするくらいです」
「なら、今日はそれ以上はやらない方がいいね」
「はい」
あっさり止められた。
ちょっと残念な自分がいる。
でも、ほっとした自分もいる。
もう一回だけ、と思いかけた私を、外から止めてくれる。ありがたい。悔しい。両方なんね。
エリナさんは、濡れ布をハンナさんへ渡した。
「火のそばに置くなら、子ども達の手が届かない方へ」
「分かってる。シア、そこから先はなし」
「うん」
シアは素直に頷いた。けれど、目は私の指先を見ている。冷やしたところを見たかったのかもしれない。
私は少しだけ気まずくなった。
「今のは、まだ練習みたいなものだから」
「冷たくなったの?」
「うん。ちょっとだけ。……しゃっこい、じゃなくて、冷たい、だよ」
言い直すと、シアは私の言葉より布の端を見て、小さく息を吸った。
「すごい」
すごい、と言われるほどのことではない。布の端が少し冷えただけだ。けれど、シアの声がまっすぐだったので、私は変に照れてしまった。
「なんも……じゃなくて、うん。本当にちょっとだけ」
そう言うと、シアは「ちょっとでもすごい」と返した。
困る。
子どものまっすぐな褒め方、なまら逃げ場がない。
ハンナさんは、冷えた布の端で手を軽く拭い、切れ目を入れた芋の表面を整えた。 「これは焼いたあと、家ごとに皿へ分ける。形が崩れすぎると持たせにくいからね」 ハンナさんはそう言って、切れ目の開き具合を指で少し戻した。 布は芋へ直接当てない。手元を少し落ち着かせるためだけに使う。それから、香草をもう少し刻み、少量の脂を小さな器へ足した。
「この芋は焼く。豆はまだ水。順番を間違えないように見てな」
「はい」
ハンナさんの言葉を受けて、私は台の上を見た。
水に沈んだ豆の器には、薄い布がかかっている。隣には、口紐を仮に結んだ豆袋。少し離れた板の上には、切れ目を入れた芋。芋の隙間には香草が挟まり、表面には脂が薄く光っている。泥の残る芋籠は、まだ端にある。
豆は水の中。
芋は火の前。
そう言いかけて、私は止めた。
また短くまとめるところだったんね。
目の前には、水に沈んで音を消した豆と、切れ目に香草が挟まった芋がある。ハンナさんの手はもう次の芋へ伸びていて、エリナさんは私の指先と足元を見ている。アーミヤは塩抜き鶏端肉の気配だけを待って、王冠を揺らさず目を細めていた。
火床の灰の中で、赤いところが小さく残っている。
ハンナさんは、その赤さを見てから、切れ目芋を並べた板を少しだけ火に近づけた。まだ皿ではない。まだ誰かの夕食でもない。ただ、ここで焼かれて、あとで家ごとの器へ分けられていくものだった。 豆は水の中。 芋は火の前。 どちらも、共同炉の中で止まるものではないらしい。




