第23話 危険な出会い
開学式の鐘の音が、何やら古く荘厳な宣告のように、蒼穹を突き刺すかのような世界樹の巨大な枝の間に悠揚と響き渡った。
クスマたち四人は案内役の先生に続き、他の新入生たちと長い列を作り、高みへと続く広い坂道に足を踏み入れた。
「わぁ……」
ふゆこは無意識に小さなくちばしを大きく開き、小さな頭をキョロキョロとせわしなく動かしていた。
彼女はたまらず翼を伸ばし、翼の先で、まるで磨き上げられた巨石のように滑らかで、微かに温かい脈動さえ帯びている巨大な樹皮にそっと触れた。直後に、感電したかのように勢いよく翼を引っ込め、驚嘆の声を漏らした。
坂道を登っていくにつれて、皆の視界には群を成す異様な建物が現れ始めた。
それは完全に想像を絶する光景だった。
主幹から横向きに生え出した巨大で色鮮やかなキノコたち。その傘には、なんと精巧な窓としていくつかの丸い穴がくり抜かれていた。
またある建物は、幹に自然に形成された巨大な樹瘤や窪みをそのまま利用し、頑丈な岩と蔓を完璧に噛み合わせて嵌め込まれており、野性と贅沢が共存する奇妙な美しさを放っていた。
クスマとふゆこが見とれていると、その時、斜め上の枝葉の間から突然、いくつかの影がかすめ飛んだ。
数人の上級生が、宙にふわりと浮かぶ碧緑の広葉を踏み、流れるような身のこなしで風に乗って滑空していた。まるで風の中でサーフィンでもしているかのように、機敏に体を揺らして重心を調整し、異なるプラットフォームや高所の巨大な枝の間を颯爽と飛び交っていた。
一方、切り立った樹幹の上では、腰に安全ロープを巻いた数人の生徒が、プロのロッククライマーのように、ピンセットを翼の先で器用に持ちながら、木陰で微かに光る苔を慎重に採取していた。
ふゆこは瞬きすら忘れて見入っていたが、クスマに翼を軽く引っ張られて、ようやく夢から覚めたように小刻みに歩き出し、急いで前を進む列に追いついた。
─ (•ө•) ─
「シューッ、シューッ――」
耳をつんざくような鋭い怪音が、何の予兆もなく前方から伝わってきた。
皆が声のする方を見ようとするよりも早く、立ち込める濃密な紫色の煙が風に乗って巻き起こり、前進していた新入生の隊列を瞬時に覆い尽くした。
続いて、全員の鼻腔を突いたのは、強烈で鼻を刺すような焦げ臭さだった。
最前列の新入生たちは、鼻をつまんで悪態をつきながら狼狽して後退し、長い列全体が足を止めざるを得なくなった。
あちこちから激しい咳き込みの声が上がる中、紫色の煙が徐々に晴れていくと、ようやくこの混乱の元凶が姿を現した。
それは、道端にしゃがみ込んでいる奇妙な女だった。
彼女は汚れにまみれた白衣を身に纏い、月白色の羽毛の縁は真っ黒な焦げ跡だらけだった。
その白衣から上へと視線を移すと、顔の半分を覆い隠すほどの分厚いゴーグルが顔にかけられていた。
深緑色の枝で編まれた野暮ったいおさげが二本、後頭部から首筋に沿って垂れ下がり、耳の近くにはなんと、小さな深緑色のアボカドが二つ自然に実を結び、まるで奇妙なイヤリングのように両頬の横で揺れていた。
この精巧な造形だけでも、一般的なひよこたちの共生植物とは完全に異なっていた。
今、彼女は周囲を全く気にする様子もなく視線を落とし、焦げ跡のついた翼で、激しく泡立ち、次の瞬間には溶けてしまいそうなガラスのフラスコを持っていた。
紫色の煙にむせて涙を流していた引率の先生は、目をこすって前方をはっきりと見た瞬間、その場で完全に硬直した。
血の気を失った蒼白さが瞬時に彼の顔を覆い尽くし、激しい恐怖のあまり口元まで微かに震え始めた。
彼は大声で叫ぶことすらできず、ただ強張ったまま首を横に向け、視界の端で後方の新入生たちへ向かって必死に目配せをした。両翼を体側にぴたりとつけ、慌てて歩みを緩めるようにと翼を振って合図した。
「全員ペースを落とせ、足音を立てるな……」
彼はほとんど息だけの声量で背後の新入生たちに向かって低く唸ったが、血走った両目は一瞬たりとも前方の女から離そうとせず、まるで今にも目覚めようとする悪魔に直面しているかのように警戒していた。
「よそ見をするな、一切音を立てるな、呼吸さえも静かにしろ!我々はこっそりと迂回する。いいか、絶対に、絶対に彼女の邪魔をするなよ!空の彼方へ吹き飛ばされたくなければ、黙っているんだ!」
まるでひよこの群れを率いて致命的な地雷原を突破するかのような、その恐慌をきたした様子に、新入生たちは全員背筋が凍るのを感じた。
先ほどまでカッコつけていたクレイでさえ、思わず息を呑み、足取りをかなり軽くした。
皆が息を殺し、足音を忍ばせて前へ進もうとする中、クスマだけはどうしても心の底の好奇心を抑えきれず、早歩きで引率の先生の背後に回り込み、先生の耳元に顔を寄せて小声で尋ねた。
「先生……あの方は一体……?」
引率の先生は耳元で響いたその声に、全身をビクッと痙攣させ、あやうくその場で心臓が止まりそうになった。
彼はぎこちなく振り返り、「お前は命が惜しくないのか」とでも言いたげな恐怖の眼差しでクスマを激しく睨みつけ、そのまま声を押し殺し、震える声で言った。
「……か、彼女がト、トントン先生だ!我らがアカデミーで最も……最も、最も創造力に富んだ先生だよ!!」
─ (•ө•) ─
(トントン先生?!あの人を病院送りにした爆発狂魔?!)
クスマは心の中で叫び、瞬時に記憶の中のゼリガの言葉と結びついた。彼はゼリガが、この狂った女が常識外れの奇妙な「謎掛けの課題」を出していると言っていたのを思い出した。
強烈な好奇心に駆られ、彼が前進する歩みは徐々に遅くなり、息を殺して足早に通り過ぎようとする大勢の集団の中で浮きまくっていた。
続いて、彼は足を止め、そのままその場に立ち尽くし、大胆にもトントン先生が行っている実験を観察し始めた。
フラスコの中で二つの液体が混合して生じる激しい反応を見つめていると、彼は思わずハッとした。脳の奥深くにある青い光点がそれに伴って激しく点滅し、この世界のものではない奇妙な知識が瞬時に浮かび上がった。
傍らにいたふゆこは彼が突然立ち止まったのを見て、不思議そうに彼の服の裾を引っ張り、口を開いて尋ねようとした。しかし、クスマが我を忘れてガラスのフラスコ内の溶液を凝視し、無意識に小声で呟くのが見えた。
「馬鹿だな、大事なものが一つ足りない。これじゃ失敗しないほうがおかしい……」
その声は極めて軽く、隣に張り付いているふゆこでさえ聞き取れないほどだった。
ところが、遠くない場所にいるトントン先生は、まさにこの瞬間、一時停止ボタンを押されたかのように、フラスコを弄る動きをピタリと止めた。
彼女は翼で紫の煙を上げるフラスコを支えたまま、ゆっくりと顔を上げた。分厚いレンズの奥にある氷のような冷たい眼差しが、空間を超えてクスマを完全にロックオンした。
彼女は一言も発さず、口角だけをゆっくりと吊り上げ、死の静寂の中で、背筋が凍るような不気味で巨大な笑みを浮かべた。
その瞬間、骨を刺すような寒気が辺りを覆い尽くし、クスマは全身の羽を逆立てた。
(……嘘だろ?!あんな小声だったのに、この狂った女、聞こえてたのか?!)
クスマはたまらず生唾を飲み込んだ。
(待てよ!俺はさっき……爆発狂魔の目の前で、彼女のことを馬鹿だって言ったのか?!)
どんどん大きく吊り上がっていく相手の口角を前にして、彼の脳裏には、無数の白いハツカネズミが手術台に横たわっている凄惨な光景が瞬時にフラッシュバックした。
(終わった終わった……俺を見つめるあの眼差し、絶対におかしい!まさか俺を捕まえて、モルモットにする気じゃないだろうな?!)
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