14話 2階の女
14話 2階の女
「っ、ここが2階か…」
僕達は毒ガスが吹き出るエレベーターから降り、目を疑った。おびただしい数の死体。しかもそのひとつひとつがバラされていた。手や足だけならまだしも、首から上だけ並べられていたり、眼球だけ1箇所に置かれていたり。それに異臭が酷い。
多分これはあのイカれた女が殺したヤツを解体してここに置いてやがるのか…
《よくあのエレベーターから生きて出てこれたわね、でも私を倒さなければ上へは進めない。まぁ、せいぜい頑張ることねw》
「さ、サトさあぁぁぁん…もう先進っすよ…なんか、気持ち悪いっす…」
「私もちょっと吐き気が…」
そうか、2人はやっぱりもとは一般人。死体とか耐性ついてないか。ん?僕?ラノベとゲームにてある程度の耐性はついてるから、まぁ大丈夫かなぁ…。
「わかった、早く先に進もう」
幸い、死体は道のわきにあり、通れなくはなかった。2人をかばいながら一本道を進むと、明らかに”これボスの所やろ…”って感じの扉があった。
「2人とも、準備はいいか」
「「おう!」」
「じゃあ…いくぞ…!」
扉を開けると、そこには女が立っていた。華奢な体で、赤髪のツインテールな女は僕達を見るなりこういった。
「ほんとはこの部屋にガスを充満させて、一気に死んでもらおうとしたわ。そして私のコレクションに加えようとした。あなた達が気持ち悪がったあのオブジェは私の大切なコレクションなの。でもさっきその女の能力を見たわ。…この部屋を壊されるのは気が引けるし、1人ずつゆっくりと殺してあげるわ…!」
パチン
女が指を鳴らすと、僕達ひとりひとりの足元に穴が空いた。一切の比喩なし。その穴に落ちると眠気が襲ってきた。…睡眠ガスか…。僕は意識を失った。
目が覚めると僕達は十字の鉄の板に手足を縛られていた。
「あら、全員目覚めたかしら?ほんとは睡眠ガスでなくて、毒ガスでも良かったのだけれども、それならつまらないじゃない?ここで1人ずつ殺していけば、エレベーターみたいなことも起こらず、私もたのしめるもの…!」
これがラノベなら…その選択が仇となって僕達が勝つんだよ…。これがラノベならだけど。ラノベじゃねぇし!くそっ、どうすれば…。
「じゃあまずは、その女からいこうかしら…!」
「ひっ…」
エリチが危ない…僕が誘わなかったらこんなことにはならなかったのに…!
「やめろ!!!!僕から殺せ!!」
「そんなお願いされちゃったら尚更この女を殺したくなるじゃない…!」
くっ、駄目か…
[サトさん、サトさん]
クリスが小声で話しかけてきた。…なんだ?
[俺、サバイバルナイフ持ってるっす。自分の縄は切ったからサトさんも切るっす]
ナイスタイミング!…でもあの女馬鹿だろ…なんで鉄の板に縄なんだよ…それに持ち物持ち物確認しとけよ…
クリスからナイフが渡され、縄を切ると流石にあの女にバレた。
「お前達、どうやって…」
「そんなのどうでもいいじゃん。お前これから死ぬんだから」
そう言って僕とクリスはあの女に襲いかかった。殺れなければ殺られる、そんな気持ちで僕達はあの女に飛びつくのだった。
どうもエ口です!3作同時連載はやっぱり投稿遅くなりますねぇ…ごめんなさい。でもがんばっていきますよぉ!!!




