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15話 タックルの説明頑張りますっ!


 前回作ったフライで釣りをするために、私たちは拠点からほど近い渓流にやってきた。


「よし、じゃあフライフィッシングをするぞ!」


「おー! ……それにしてもすごいわね」


「ん、なにがだい?」


「いや、だって何でも知ってるし、できるじゃない」


「ふふっ。何たって私は、夢を追う女 2000の技を持つ女。だからな」


 何でもは知らないわよ。知ってることだけってくると思った? ざんねーん。五代君でした。

 笑顔に始まって変身に終わる特技の数々。あっ、でも私はジャグリングできないから浜辺の子供達を笑顔にできないや……


「よし、じゃあフライフィッシングをしようか……」


「なんか悲しそうだけどどうしたの?」


「いや、何でもないよ。さあ、やろう。やろう」


 というわけで今回の道具。


 フライロッド

 フライリール

 フライライン

 テーパードリーダー

 ティペット

 フライ


 この6種類あればとりあえずフライフィッシングができる。どうだい? できそうかもって思えたかい? そう思えたらプロショップにGoだ!


 余裕があれば、あとは偏光グラスとかランディングネット、フォーセップなんかもあるといいな。余裕ができたらつぎ足していくといい。

 私たち? そりゃあもちろん全部揃えているさ。だって無料(タダ)だし。


 というわけで軽く道具の説明を。


 まず、釣り道具の事はタックルと言う。


 で、その中でも最も重要なのがフライロッドだな。

 これには両手持ちのツーハンド・ロッドと片手持ちのシングルハンド・ロッドがあるんだが、日本の狭い渓流や管理釣り場で釣りをする分にはシングルハンドで十分だ。

 むしろ、ツーハンドだとキャスティングするスペースが確保できなくて投げられないなんて事態にもなりかねないしな。

 あ、でもスペイキャストなら出来るのか?

 うーむ。ツーハンドはやった事ないからよくわかんないな。

 やったことあるって人や、やってみたって人がいれば、どんなもんなのか教えておくれ。

 ちなみに今回は渓流という狭い場所で釣りをするということで、7フィート6インチを選んだ。


 次はフライリール。

 リールっていうとバス釣りの時のスピニングやベイトを思い浮かべる人がいるかもしれないけど、アレとは全然違うんだ。

 フライリールは使わないフライラインを収納しておくのが主なお仕事だな。

 フライだと、アワセのあと手でラインを引くからな。大型とやり取りする時はその限りじゃないんだが、基本手だな。

 てなわけで私は見た目で選んだ。真鍮色の綺麗なリールだ。


 リールときたらラインだよな。

 フライラインには水に浮くフローティングラインと水に沈むシンキングラインの2種類がある。

 フローティングは明るい色が多くて、シンキングは暗い色のが多いな。

 ラインには番手っていう重さを表した数字が付いていて、数字が小さければ軽く、大きければ重いんだ。

 今回は渓流——ストリームだからな、フローティングラインの#3を使う。

 あ、ポンドとストリームの両方で使いやすいのは#4だな。だから最初は#4がいいかもな。


 で、このフライラインの後ろにはリールに下巻きしたバッキングラインに結びつけるんだが、先にはテーパードリーダーやティペットっていうナイロン、フロロカーボン製のラインを結ぶんだ。


 テーパードリーダーは太さが段々と変わっていく透明なラインで、ティペットは太さが均一なラインだ。

 こいつらをフライラインの先に結ぶことによって、小さなフライが結べるようになったり、色があるフライラインからフライを離すことができるわけだ。


 フライについてはまあいいよな?

 たいして詳しくないけど、前回話したし。


「それで、これってどうやってやるの?」


「まずはタックルのセットだな。ほら、ここをこうしてこうやって……」


 まずはロッドを継ぐ。

 ロッドを入っているケースから抜く時は細くて折れやすいディップ側から抜くんだぞ?

 そうして、ガイドの位置が揃うように継いだら、リールを取り付ける。


 できたら、リールの下側からフライラインをロッドを2本分くらい引き出す。

 それでラインをガイドに通していくわけだが、その時リールは柔らかいところにおいたほうがいい。傷がつくからな。


「終わったわ」


「ん。じゃあラインの先にリーダーを結ぼうか。慣れるまでは大変だけど澪は手先が器用だからな。きっとすぐにできるようになるさ」


フライラインとリーダーを結ぶのに使うのはネイルレス・ネイルノットだ。


 まず、フライラインとリーダーの両方を押さえる。そしてリーダーをフライラインに垂直になるように交差させるんだ。この時、小さな輪っかができるようにな。

 で、そのまま3回ほどリーダーをフライラインに結びつけたら、リーダーを最初の輪っかに通す。

 最後にリーダーを引き締める。結び目ができたら爪の先で、形が崩れないようにラインの先端に結び目をもっていく。移動できたらリーダーを両側からゆっくりと引き締めて完成だ。


 フライとティペットを結ぶのはクリンチノット。

 フライのアイにティペットを一回通す。で、通した方をリールに繋がっているティペットに4、5回結びつける。

 結びつけたら、アイと捻れの部分の間の輪っかに通す。それでこのまま糸を引き締めれば完成だ。


「できたわ!」


「どれどれ……うん。やっぱり上手いな!」


「ふふん、私はできる女ですから」


 腰に手を当てて胸を張る澪。かわいい。

 澪が可愛いから釣りはまた次回だな。ふはは!

釣りが始まらなかった……

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