12話 白菜栽培頑張りますっ!
とまあ、前回と前々回みたいなことがあったわけだ。
そう、前々々回の一週間前のことだ。
わかりづらいって? もちろん、そんなことは私だってわかっているさ。
反省? 今度からはもっと考えて行動しようと思います。まる。
さて、気を取り直して、今日は何をしようか。冬野菜でも育て始める?
……ん、何? 前回の最後で死にかけてた理由?
……全く、人がせっかく流そうとしてたのに……空気読めないやつは嫌われちゃうぞ?
ええい、しょうがないな。教えるよ。でも、笑うなよ?
えーあの後、いろんなものをトラックに積んで日光まで帰ってきたわけだ。
で、4tロングで山道登るのは大変だから軽トラに移し替える作業をしてたんだ。
それで、その時に荷物の中からあいつを見つけたんだ。
——そう、鎖鎌を!
それを見つけた私は帰って澪に見せびらかそうと練習を始めたんだ。
……聡明な諸君ならもうわかっただろ?
すっ転んで自分で自分の腰を刺したのさ!
さすがに傷の治りが早いと言っても、即座に治るわけじゃないからな。
ウチに帰って安静にしたくてバイクを飛ばして帰ってきたってわけだ。
で、死人の駆除に出ていた澪に保護されたってわけだ。
いやー、あの時は本当息も絶え絶えだった。血を流し過ぎてふらっふらで、バイク乗らなきゃよかったよ、うん。
はい、もういいだろ。この話終わりっ!
あ、鎖鎌はアキバの武器屋さんで手に入れました。
◇◇◇
「さあ、今日は白菜を植えるぞ……ってええい、離れろ! 作業できんわ!」
相変わらずべたべたしてくる澪を引き剥がして作業を始める。
まず、今回用意したものはこれ
プランター(でかいの)
培養土
鉢底石
白菜の苗
じょうろ
プランターでしか作物を育てたことがないからな。今回もプランターでやるぞ。
プランターならベランダのような比較的狭い場所でもできて、なろうにかじりついているインドア派にも優しいしな。
とりあえず今回は培養土を使うから特に土に関して問題はないな。
ああ、培養土の説明が欲しいって?
簡単にいえば、すでに調整された土のことだ。作物を育てる時はそれにあった土を作らなきゃいけないが、培養土はすでにそれがされているんだ。
例えば白菜だと水はけのいい土が必要だ。そうじゃないと軟腐病って病気になっちまうからな。
だから、赤玉土と腐葉土、バーミキュイトを混ぜてそこに石灰と化成肥料を入れた土を使うわけだ。
この面倒な作業がすでにされているのが培養土ってわけだ。でもまあ、標準的な配合であるせいで器用貧乏感は否めないんだけどな。
あ、もちろん選ぶ時は成分がしっかりと表示されているものを選べよ?
さて、プランターに培養土を入れていくぞ。
底に鉢底石を入れてから、縁までの高さに余裕を持って土を入れることがポイントだ。
あんまり入れすぎると水をやった時に溢れたりして汚れるからな。
じゃあ次は苗だな。
今回はプランターで数もそんなに多くないから、ホームセンターから盗ってきておいたものを使うぞ。
丈夫そうなやつというのは言わずもがな。本葉が少ない苗を選ぶのがポイントだな。
白菜っていうのは最初っから丸くなってるわけじゃないんだ。
最初はたんぽぽ……だと言いすぎか? みたいに葉っぱは広がっていくんだ。
だから苗と苗の間隔は開ける必要がある。
ま、30〜40cm開けておけば平気かな。
近づけ過ぎると丸くならなかったり、葉っぱの数が少なくなったりするから十分注意すること!
それで植え終わりました。
植える時に根鉢は壊してはいけません。
根に土を密着させるように手で軽く押さえてあげたらたっぷりと水をやろう。
そしたら葉っぱが急に育つまでは毎日たっぷりと水をやるんだ。
12日位? だった気がする。
で、育ち始めたら水は少な目に。軟腐病になるからな。
それと、育ち始めてから結球——丸くなることが起きるまで、週一で液肥をやろう。
肥料が足りないと結球しないからな。
とりあえずはこんな感じかな。
あとは傷んだ外葉を摘み取ったり、害虫がいないか見たりだな。
この世界だからあまり気にしていないけど、現実だと温度が重要になるからな。
あんまり暑い時に作っちゃダメだぜ? 植えるのが遅すぎてもダメだけどな!
……こう考えると白菜って手間がかかるし、面倒くさい? 初心者向きじゃなかったかな……?
でも、ほっとけば出来るっていうのよりアイドルしがいがあると思うし……
それに、美味しいからいいよね!
漬物にするのもいいし、豚バラと煮るのも……はっ——! 私たち、豚を飼ってないぞ……!
うーん。どうしようか……猪で代わりになるかな……ならないな。味違うし。
頑張って飼うかな。頭はいいんだけどねぇ……
根っこまで食べちゃうから荒れるんだよねー……
まあ、それはひとまず置いといて、と。
今日植えた白菜が食べられるのは2、3ヶ月後。
それまで楽しみに待とうじゃないか!




